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Tightened Noose of Sanctimony : Profane Order (2018) 

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国: カナダ
レーベル: Krucyator Productions (Fra)
リリース: 2018年4月
フォーマット: CD

 このアルバムはカナダのブラック・デスメタルバンド、Profane Orderの1st EPのリイシュー盤であり、オリジナルは2017年にデジタルとカセットで自主リリースされている。

 まずこのバンドの略歴について述べると、カナダのケベック州最大の都市であるモントリオールで2015年に結成されている。メンバーは女性ベーシストを含む四人バンドで(最近はブラック・デスメタルバンドにも女性メンバーが参加していることも多く、マチズモな視点が残りがちだったシーンにおいて、その風潮が抑制されているのは歓迎されることであろう)、どのメンバーも他のバンドで目立った活動をしていないことからも、メンバー自体が若い、いわば若いバンドであることが想像される。そのためか比較的アナログ志向の強い界隈においてもデビューからデジタルでのデモに積極だったため、Bandcampでウォー・ブラックのデモレベルのバンドを調査している人の中にはこのバンドを知っている人も多いのではないだろうか。実際自分もその一人であったが、2016年の1stアルバム” Marked by Malice”を聞いたときは、自分の中にあるウォー・ブラックに関する先入観と異なっていたために聞き込むことなく終わってしまった記憶がある。

 さてこの再発EPはその1stアルバムをボーナストラックとして収録されており、今までデジタルでリリースされたものを一挙に手元にフィジカルとして入手できる非常に豪華なカップリング盤なわけだが、その順番が先にEPであることが功を奏しているように思える。一聴して、やはり思うのは「カナダのウォー・ブラックとして想起させるBlasphemyRevenge、はたまたNecroholocaustNuclearhammerなどと毛の色が違う音楽をやっている」ということである。但し1stアルバムの時よりタイトな演奏、楽曲の展開におけるダイナミックさなどのグレイドアップが見られるがゆえにピンときたのだが、これはウォー・ブラックそのものではなくて、むしろ初期Incantationの” Blasphemous Cremation”におけるファストパートのようなサタニックでダークなデスメタルではないか、と。ウォー・ベスチャル・ブラックメタルガイドブックにて私は「Incantationのようなデスメタルもまたこのジャンルに大きな影響を与えた」と発言したわけだが、このバンドはその手法に近いように思えるのだ。そうすると最初は馴染めなかった1stアルバムの内容にも新たな発見があるように思えるし、またこのバンドの狙いが90年代のクラシックなブラック・デスメタルを源流として新たな楔を打ち込もうとしているのではないかという風に解釈でき、バンドのスタンスからサウンドまで全て消化できたような気分になれたわけだ。

 ここまで腑に落ちさせてくれただけでもこの音源の価値は個人的に非常に高いし、その納得感はそのストーリーだけではなく、演奏レベルやサウンド自体の説得力によるものであろう。まだ若いバンドであり、この立ち位置から次のレベル、つまりProfane Orderとしての独自の表現に至るまでの道のりを含めて注視していきたいと思わせる素晴らしいEPである。

Encyclopaedia Metallum - Profane Order
タグ: Incantation  Canada  2018 
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