Koozar / Bangi Vanz Abdul : Koozar (2014) 

日本のブラックメタルバンド、Koozarの1stアルバムを紹介。
日本のZero Dimensional Recordsよりリリースされ、限定版(lim.50)はデモ音源のCD-Rも付属でついている。本稿もその限定版について書している。

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 このアルバムの記事をまだ書いていなかったとは…これは失態。『2014年を振り返って』という記事でも取り上げた通り、あの年でも有数のリリースだったと今振り返っても思える作品。

 Koozarは徳島のアンダーグラウンドブラックメタル伝説、GorugothのKojima氏が新たに進めたプロジェクト(今年は黒狂というプロジェクトも起こしている)。そしてBangi Vanz Abdulとは現代魔術実践家の磐樹炙弦 / バンギ・アブドゥル氏の名前であり、その二名のコラボレーションによる作品がこのアルバムであり、特に公にはされていないもののそのようなコラボの実現に際して、このアルバムがそのようなオカルトなテーマを主題としたコンセプチャルな作品であることが伺える。曲名もインストの"Kaotaoatoak"と楽曲の"Zznz Kz Chaos"によって構成されている。

 残念ながら筆者は現代魔術に関する知識は皆無であるからして、その文字列ないしサウンドから何かを見つけ出すことはできていないのだが(もし知っている人がいればお寄せいただきたい)、それでもGorugoth時代から既にみられていたミニマルなハーシュノイズとブラックメタルの融合は、そのコンセプチャルなテーマによって更に昇華された様な印象を受けた。

 ミニマルなブラックメタルといえば誰でもVONを思い浮かべるだろうし、もしくはノイジーさで言えばIldjarnGorugothはそれらのバンドを好む人には大いに気に入るだろうと思われるが、さてこのKoozarはもう一歩闇に深く足を踏み入れたようなそんなサウンドだ。全く邪悪さは感じず、悪意や憎悪のようなものもなく、探求に徹したようなストイックさがアルバムを通して表現されている。そのストイックな探求には理解不能に陥ったリスナーの多くをふるい落していくであろう。

 Demo 2014に関してもほぼ同様の感触は得たものの、更に無機質さが強くブリザードブラックのような印象も持つこちらの方が何となく理解はしやすい作風。理解はしやすいと言いながらも本当に理解できているかは謎。

 ブラックメタルというものがあくまで「異質」であり続けることこそが本質であれば、この音源はその本質を抑えていると言える。個人的には日本のブラックメタルシーンを支えるZero Dimensional Recordsの一番の快挙はGorugothの再発、そしてKoogar/黒狂による復活だったんじゃないかなあと思っている。

 Encyclopaedia Metallum - Koozar
タグ: Koozar  Gorugoth  黒狂  Japan  2014 
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