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Procession of Doom : Goatslave (2016) 

フランスのブラックメタルバンド、Goatslaveの1stアルバムを紹介。
フランスのAtavism Recordsよりリリースされた。

Goatslave_1.jpg 

 Goatの冠文字に、Chris Moyenのアートワークという、Archgoatを想像させるような条件がそろっていたため購入したもので、その時点では聞いたこともないレーベルだったので、かなりアンダーグラウンドなサウンドを期待してのものだった。またフランスのバンドであるということも把握していなかった。

 しかし予想のようなローファイなサウンドを持つブラックメタルではなかったし、演奏もなかなかのテクニックを持ち合わせているバンドであった。更に言うと俗にいうフレンチブラックメタルのようなスタイルでもなく、90年代のオールドスクールな北欧ブラックメタルから最もインスピレーションを得ているようなサウンドだ。そこにrotten sound的な要素を取り入れているという意味ではベスチャル・ブラックメタルから遠からずといったところもでもある。

 ただやはり音がソリッドすぎてストイックに感じさせるところに、そのrotten soundの要素との微妙なズレを生んでいて、聞いていても「フォーカスがズレていく」というような印象を持ってしまう。曲、演奏などの要素は認めるところがあっても、楽曲として作品としてのコンセプトにまでそれらを昇華できていないのは惜しい。まあそういうインプレッションは最初に持った期待感によるものであることは否定できないが…。

 ちなみに彼らは元々Dur Dablaというフォーク・ブラックメタルバンドで活動していたとのことで、そちらも聞いてみればピーヒャラ笛が鳴っている感じの牧歌的な内容で、その反動がこのストイックなサウンドに現れているのかもしれないと感じた。更に言うとそのようなところもフォーカスの話と通じていくのかもしれない。

Encyclopaedia Metallum - Goatslave
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タグ: Goatslave  France  2016 
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Culto de los Venenos : V/A (2016) 

ペルーのベテランベスチャルブラックメタルバンド、Anal Vomitとコスタリカのブラック・デスメタルバンド、Ordo Caperのスプリットテープを紹介。
ドイツのDunkelheit Produktionenよりlim.100でリリースされた。

AxVx_OxC_.jpg 

 美しい深紅のプロテープにそれぞれのロゴが印刷されたピンバッジがついており、しかもBandcamp用DLコードも添付されているという至れり尽くせりな内容。前者はもちろん知っていたものの、後者はこの音源が初めてのスプリットで、こういう分割盤はそのような未知との出会いも貴重なものである。

 Anal Vomitサイドは近年の作品においてベテランとしての落ち着きのようなものが感じ取られているところが若干気になっていたので、1曲目から過去のベスチャルなスタイルが全開で大興奮の坩堝に…と思いきや、その後続く音源はいずれも聞いたことがある。調べてみると実はこのテープは過去音源の編集盤でその1曲目自体、自分が持っていない2002年のEP盤 ”From Peruvian Hell" のものだった。そして他の3曲も1st~3rdアルバムから1曲ずつの引用で、全く同じ音源を使用していたのだ。1曲目で感じた感動を返してほしい…とまでは言わないものの、やはり新曲か、せめて再録にしてほしかった。

 さて気持ちを取り戻してOrdo Caperサイド。そういえばコスタリカのエクストリームメタルシーンのことは何も知らない。今年のDeiphagoの来日に帯同したときに聞いてみればよかった。閑話休題、デュオ編成で黒装束を身にまとった姿にサタニックな印象を持たせたデスメタルスタイルで、かなり渋かっこいい。さらにGoatlordの名曲 "Acid Orgy"のカバーがかなりツボを押さえた良カバーになっていて、彼らのスタイルとピッタリ。さらにGoatpenisの初期デモから"Eht Tsrow Sdrow"のカバーをチョイス。オリジナル音源の音質が最悪なためオリジナルに忠実か判断できないが(笑)、こちらもいい感じ。オリジナル曲がまだ弱い気もするが、この選曲は今後のGoat Metal界隈の注目株になりえる存在だと感じた。

 というわけでAnal Vomitサイドは期待感の反作用によってがっかりさせられたものの、スプリットとしての未知との出会いに関してはまずまずの結果であった。

Encyclopaedia Metallum - Anal Vomit
Encyclopaedia Metallum - Ordo Caper
タグ: Anal_Vomit  Ordo_Caper  Goatlord  Goatpenis  Peru  Costa_Rica  2016 
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2017年の注目リリース ※ 発売済を含みます 

 拙著「ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック」はもうお読みいただけましたでしょうか。「掲載されている音源を漁っています」という声を度々聴かせていただき大変ありがたく思っているところですが、そろそろ本に掲載されていない現在進行形の音源についてもフォローしなくてはいけないと思っておりました。

 そんな折、先日大阪にあるS.A.MUSICさんに遊びに行かせていただき、まだ面陳で店内に置いていただけていることに痛く感動いたしまして、思わず「写真を撮って良いですか」とお声がけする過程で著者であることを述べまして、発売から約10ヶ月にしてようやく御礼を申し上げることができました。そこで店長から「今年はHades Archerの新譜が出ますね」とお声がけいただき、「そうなんです。今年は他にも豊作なんですよ」とお答えするも、その音源が思い出せない事態に。

 そのため一念発起して2017年の私的注目リリースリストを作成しました。2時間でまとめたものなので抜け漏れなどもあるかと思いますがコメントやSNSなどでお伝えいただければ幸いです。筆頭株はやはりHades ArcherとGoatpenisでしょうか。NWN!からリリースされる日本のEvilの音源も注目ですね。CDは日本のObliterationからのリリースです。11月の浅草エクストリームは彼らのレコ発として開催されるそうで、そちらも楽しみですね。

Band Title Label Date
KAPALA Infest Cesspool Dunkelheit 16-Nov
Impiety Salve the Goat NWN! Productions 15-Nov
Tetragrammacide Primal Incinerators of Moral Matrix Iron Bonehead 3-Nov
Abhorer Oblation II: Abyssic Demonolatries NWN! Productions 15-Oct
Goatpenis Anesthetic Vapors NWN! Productions 15-Oct
Demonomancy Burnt Vitriol - A Relics Compendium NWN! Productions 15-Oct
V/A Wrathprayer / Force of Darkness NWN! Productions 15-Oct
Hades Archer Temple Of The Impure Hells Headbangars 13-Oct
Goatblood Gasmask Devastation Terror Dunkelheit 18-Sep
Slaughtbbath Contempt, War and Damnation Hells Headbangars 8-Sep
Death Yell Descent Into Hell Hells Headbangars 15-Aug
Evil 邪悪を讃えよ NWN! Productions 15-Aug
Satanize Death Mass Execution Larval 7-Aug
Exterminator Total Extermination Greyhaze 5-Aug
Nexul Paradigm of Chaos Hells Headbangars 28-Jul
Heresiarch Death Ordinance Dark Descent 7-Jul
Black Blood Invocation s/t Deathrune 16-Jun
Cemetery Urn s/t Hells Headbangars 9-Jun
Deiphago Satanik Eon Von Frost 25-May
Weregoat Pestilential Rites of Infernal Fornication Vault of Dried Bones 5-May
Wrok De onheilsbode Heidens Hart 15-Apr
Abatuar Perversiones De Muerte Putrefacta Dunkelheit 1-Apr
Holocausto War Metal Massacre NWN! Productions 1-Apr
Diabolical Messiah Demonic Weapons Against the Sacred Dark Descent 31-Mar
Necroblood Collapse of the Human Race Iron Bonehead 31-Mar
Deiphago Anthology Obliteration 26-Mar
Goatchrist Death Prayer Darkness Attack 24-Mar
Venenum Trance Of Death Sepulchral Voice 17-Mar
Hammergoat Ebola Hemorrhagic Fever Hammer of Damnation 15-Mar
Harvest Gulgaltha  Altars Of Devotion NWN! Productions 15-Mar
Perverted Ceremony Sabbat of Behezaël NWN! Productions 19-Feb
Haxxan Loch Ness Rising Hells Headbangars 17-Feb
Crurifragium Beasts of the Temple of Satan Invictus 30-Jan

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The Headless Ritual : Autopsy (2013) 

アメリカはオークランドのデスメタルレジェンド、Autopsyの6thアルバムを紹介。
Peaceville Recordsよりリリースされた。

Autopsy6.jpg 

 1987年にex-DeathのChris Reifert氏を中心に結成し4枚の傑作デスメタルアルバムを残して1995年に解散し、パンクメタルバンドAbscessの活動にシフトするも1stアルバム"Severed Survival"20周年を期にAutopsyを再結成、翌年にはAbscessを解散して、もう一度こちらに戻ってきての2枚目に当たる。

 再結成後の彼らの作品はベテランとしての気焔を目いっぱいに見せつける渾身のデスメタル群であって、1st~2ndアルバムのような死臭がこもったデスメタルではなく、3rd~4thアルバムのような聞く人をコンフューズドさせるようなデスメタルでもない。場数を経て明らかに大人になったかのようなデスメタルである。それをつまらないと思う人もいると思う。特にこの6thアルバムはどうも音の軽さがあり、彼らのズルズルサウンドを十二分に引き出す形にはなっていないように感じる。

 しかしそれでもだ。これをAutopsyというバンドがやっていることに意味があると解釈する人もいるだろう。自分もその一人だ。やはり彼らの紡ぐサウンドはAutopsyそのものである。根底にあるベイエリアのスラッシュメタルに血生臭さをまき散らしたようなオールドスクールデスメタルの魅力…それがこのアルバムはもっともわかりやすい形で提示されている。彼らのようなベテランが第一線で活動し続ける意味を考えればそこには進化とか停滞とは別の次元のサウンドが体感できるのではないだろうか。

 最後に一言。何とか来日してもらえないものでしょうか。

Encyclopaedia Metallum - Autopsy
タグ: Autopsy  Abscess  Death  USA  2013 
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Monolith : Amebix (1987) 

UKのメタル/クラストパンクバンド、Amebixの2ndアルバムを紹介。
UKのHeavy Metal Recordsよりリリースされ、以降相次いで再発された。近年では2016年にDissonance Productionsから。

Amebix2.jpg 

 メタル畑で生きてきた人間にとって、このAmebixというバンドはクラストの重鎮として名前こそ聞いたことあれど決して近い存在だとは思っていなかった。しかしこの数年、様々なウォー・ベスチャル・ブラックメタルバンドなどとのコンタクトを経て80年代のエクストリームなメタルとハードコアの影響が合い混じって現在にUGメタルシーンがあることを実感し、その中でこのバンドの名前も度々目にしたことで恐る恐る手を伸ばしたのがこのアルバムである。

 いわゆる自分の中でクラスト/ハードコアとして直感的に思いつくような一種の「明るさ」はこのアルバムを通して感じさせることはなく、UKの天気とも思わせるような薄暗さが支配している。演奏テクニックや曲展開なども秀でていて、粗暴さとは対極的であることから、「小難しくないVoivod」のようでもあるが、その薄暗さやミドルテンポの導入がそこに拍車をかけてこのアルバムだからこそ聞ける音楽性、そして世界観を構築している。それがブラックメタルにも通じるような作風になっており、結果的にかなり裾の広い支持を受けそうだと感じる。

 同時にこのアルバムは既に完成形であり何か手を加えたり、足し算や引き算も必要のない物であるように感じさせる。バンドとしても後にこのアルバムの存在はバンドの活動のターニングポイントだったと述べられているようだ。80年代を振り返るには既にかなりの年月が回り、単なるルーツとしての探索ではなく、ジャンルの垣根を超えて愛されるべき作品と言える。

Encyclopaedia Metallum - Amebix
タグ: Amebix  UK  1986-1990 
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