MCBL Heathen Blood Cult : V/A (2010) 

シンガポールのブラックメタルバンド、Infernal ExecratorとImperial Tyrantsのスプリットを紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりlim.1000でリリースされた。

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メンバーが結構被ってる2バンドのスプリット。
後者はこのスプリットの後は音源を出していないが、
前者は現在はドイツのDunkelheit Produktionenに所属して勢い甚だしい。

シンガポールらしいスラッシーなベスチャルブラックをプレイしていて、
一本調子ではないところやところどころのメロディの使い方もうまく、
勢い重視型の量産WarBMとは一味違う様相で好感度大。
(勢い重視型も好みです)

曲の強さでいえばやはり前者の楽曲の方が上だと思うし、
それが現在の活動の差異になっていることも考えると、
この一枚が今最もシンガポールで熱いバンドの世界デビューだったのではと思ってしまう。

Encyclopaedia Metallum - Infernal Execrator
Encyclopaedia Metallum - Imperial Tyrants
タグ:   Infernal_Execrator  Imperial_Tyrants  Singapore  2006-2010 
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Corpses...Intense Stench : Impure (2003) 

スペインのブルータルデスメタルバンド、Impureの2ndアルバムを紹介。
アメリカのGoregiastic Recordsよりリリースされた。

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Carcass~Exhumedラインの延長でゴアグラインドをちょこちょこと聞いていた時、
ゴアグラインドだと聞いて手に入れたものなのだが、
内容としてはゴア要素を感じるブルデスという方が近い印象。

かなりドラムの力量は高いと感じさせる一方で、
どうも曲の問題か他のリズム隊に特別な印象を感じない。
しかしそういうところが逆にちょっとゴアっぽさを醸し出していて、
純粋ブルデスがあまり得意でない自分にも聞ける内容になっている。

まあ探し出して購入を推奨するような作品では全くないが、
その手のジャンル好きであれば楽しめる作品ではあると思う。

Encyclopaedia Metallum - Impure
タグ: Impure  Exhumed  Spain  2001-2005 
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Rusticが止められない : OLEDICKFOGGY (2009) 

日本のサイコビリー/パンクバンド、Oledickfoggyの4thアルバムを紹介。
日本のDIWPHALANXよりリリースされた。

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Rusticというと、このブログ読者には全く縁がない領域ではないかと思うし、
現に自分もよくは知らないのだが伝統音楽を現代バンドスタイルで演奏するスタイルで、
確かにこのバンドもマンドリンなどの楽器奏者もいたりしてなるほどと。

彼らの持つ歌詞や世界観などはある種の「古き良き」的なテイストがあって、
それをクラストパンクの造詣をベースに現代に再現ではなく生まれ変わらせている。
ゆえに彼らは唯一無二と思わせる表現力や説得力を持つのだろう。

ライブでもよく聞くことができる名曲"神秘"などが収録されており、
彼らのことを知りたい、体験したいと思うなら必須盤だろうし、
これを聞いてぜひライブに足を運んで揉みくちゃになってほしい。
タグ: Oledickfoggy  Japan  個人的良盤  2006-2010 
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Dauđi Baldrs : Burzum (1997) 

ノルウェーのブラックメタル/ダークアンビエントバンド、Burzumの5thアルバムを紹介。
イギリスのMisanthropy Recordsからリリースされた。

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北欧神話の登場人物であるBaldrの死をタイトルに持つアルバム。
当時はそれはそれはもう驚かされた作品で、
自分も完全にリアルタイムではなかったけれども、
前情報なしでアルバムをナンバリング順に聞いて仰天。

改めて聞いてみるとブラックメタルの要素をほぼ全てそぎ落とした従来の作品だ。
伝統音楽やダークファンタジーを想起させる旋律と徹底的なミニマリズム。

母親に持ってきてもらったシンセサイザーのみで獄中で作成したのは有名な話だが、
そのエピソードを横に置いておきながらこの音楽に浸ると案外聞ける。
逆にこれピンでエレクトロニカで評価すべきかどうかは微妙かと。
むしろチープなテレビゲームミュージックの趣きとして評価できるような気がする。

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タグ: Burzum  Norway  1996-2000 
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Satan's Fist : Bestial Warlust (2012) 

オーストラリアのウォーブラック番長、Bestial Warlustのデモ再発を紹介。
オリジナルは1996年にカセットのみでリリースで曲目もアンタイトルだったが、
Hells Headbangers Recordsより再発された際に曲名がついた。

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2ndフルアルバム後にメンバーが2人欠けて2名編成時のデモ音源(3曲)再発。
Bestial Warlust名義では活動期間が短く(93-97)、特に後半の活動はあまり有名ではなく、
自分も2ndアルバム以降のデモ作品はこれが初聴だった。

そのためかなり激烈なオセアニアンウォーブラックをイメージしていたのだが、
彼らの1st、2ndアルバムあたりと比較すると幾分落ち着いた作品で、
リフや構成にも気を使っているような印象を受けた。

もしかしたら2名編成による賜物だったのかもしれないが、
ちょっと期待している作風ではなかったという点でインパクトは薄い。
しかし上記のように恐らくマニアを除いてこの作品は知られざるものであったため、
資料的な価値は十分な一枚だと思う。

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タグ: Bestial_Warlust  Australia  2012 
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Rausch Der Misanthropie : Branikald (1998) 

ロシアのカルトブラック/NSBMバンド、Branikaldの6thアルバムを紹介。
ロシアのStellar Winter Recordsよりカセットでリリースされ、後にドイツのEwiges Eis Recordsより再発された。

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ファンからは通称「青盤」と呼ばれて愛されて(?)いる一枚。
この頃の音源はアトモスフェリックなアプロ―チを多用しているが、
それらに比べると幾分ブリザードリフとメロウさを重視しているように感じる。
…が、そこはもちろんBranilkald、どこからどう聞いても彼らの作品。

一曲一曲が5分程度で、他の音源は10分越えの曲が多いことから、
上記の特徴も相まって初めてBranikaldを聞く人にとっては、
入門編になりうる一枚だろう。

リイシュー盤はDiscogsで現在\400を切っている状態なので、
比較的入手が楽ということも加えて入門には最適といったところか。
このアルバムを聞いて次はこれかな。

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タグ: Branikald  Russia  1996-2000 
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正義の行方 : 脊髄注射 (2014) 

日本は東京のハードコアパンクバンド、脊髄注射の1stデモを紹介。
自主リリースだがプレスCD仕上げ。

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このブログやSNSで勝手にプッシュしてきたillyaに趣向が近いと薦められた音源。
青森で活動していたGillzglowというバンドのワターリン氏が上京して結成したバンドとのこと。

上記経緯もありやはり比べるのはillyaになるが、
あちらのほどメタリックハードコアそのものではないという印象を受けつつ、
その日本語歌詞をベースにした"熱さ"は確かに近いものを感じた。
恐らくメタリックハードコア+スキンズ的なスタイルがそのような印象を与えていると思われる。

まだ1stデモだけに完成度の点では物足りなさも感じるが、
初期衝動を感じさせながら丁寧な仕事も垣間見れ、
今後の活動が楽しみなデモだ。

Bandcamp - 脊髄注射
タグ: 脊髄注射  Japan  illya  2014 
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One Day of Psychopatmetal in the Hell : NB-604 (2000) 

エクアドルのブラックメタルバンド、NB-604のデモを紹介。
カセットによる自主リリースの後に2013年に日本のDeathrash ArmageddonよりLPでリリースされた。
本稿では後者を扱う。

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南米はエクアドルの00年デモの再発で、
しかもあのDxAxがレーベル立ち上げ最初にリリースしようとしていたというエピソード、
それだけでどれだけ強烈な南米ベスチャルブラックかと期待してしまうのだが、
聞いてみて驚き、これは寒々しいコールドなリフが特徴のブラックメタルである。

しかしそこは上記事項を決して裏切るものではない安心のロウさが蔓延していて、
いわゆる上質のコールドブラックとは異なる切り口で凍てつかせてくる。

一歩間違える(?)とSatanic Warmasterとかそこらへんにも近いのだが、
見えない線引きがリスナーを跳ね除けてくるというか迎合しないというか、
「解るやつだけ解りゃいいんだよ!」という雰囲気に満ち満ちている。

にしても写真にも掲載したレコード面は実は溝の入っていない面で、
B面にバンドの新ロゴエッチングしたとのこと。
めちゃくちゃ綺麗な出来で実物を是非見ていただきたい。

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タグ: NB-604  Ecuador  1996-2000 
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Ripping To The Grind : Disgunder (2013) 

日本のグラインド/クラスト/スラッシュメタルバンド、Disgunderの1stアルバムを紹介。
日本のSinzycateからリリースされた。

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様々な経歴を持つメンバーや強烈なスタイルを持つ女性Vo.が参加するバンドで、
その基盤が反映したようにグラインド、クラスト、スラッシュメタルの融合したスタイル。
女性Vo.も女性らしさと男勝りが同居した攻撃的なスタイルで耳を惹く。

しかしこのアルバムの素晴らしいところはそういうプロットではなくて、
それらが混然一体となって攻め込んでくるところにある。
そのためバランスが取れつつも初期衝動を感じるところが素晴らしいのだ。

ゆえに上記ジャンルの好む人はきっと必ず引っかかる内容だろうし、
たまにあるジャンルをミックスさせたが故の中途半端さがないことを保障する。

なお先日、ようやく初めて生でライブを堪能したが、
ライブであっても上記感想に全く逸脱しないパフォーマンスだったことも記載しておく。

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タグ: Disgunder  Japan  2013 
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Penis Metal : Hades Archer (2008) 

チリのブラックメタルバンド、Hades Archerの1stEP盤を紹介。
チリのKuravilú Productionsよりリリースされ、後に日本のDeathrash Armageddonより追加トラックを含む12"MLPで再発された。本稿は後者の物を紹介する。

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このバンドを知ったのはファンジン"野蛮ZINE 第五号"にインタビューが掲載されたためで、
知らない人のために注釈しておくとFatal Desolationのじんとく氏のDIYジンである。

そこにある「最も野蛮な本能への退行」「最も狂った名前を必要とした」という文面に、
惹かれながらもアナログ環境を揃えるという厚い壁に悩まされた数年間だった。
結果的にアナログプレイヤーを導入してすぐに購入したわけだが、
そこまでいくと期待が膨らみ続けて「思ったほど…」となりがちだがこの音源は違った。

むしろ期待を上回るほどの衝撃と高揚を受けた。
まずベースとしては1st Wave BMとしての南米ベスチャルブラックの流れを受けつつ、
追加トラックでカバーしているSodomの影響を強烈に感じる内容で、
まさに自分の中でドストライクそのものという作品に仕上がっている。

一つの理想郷にたどり着いたような一枚だった。
ちなみに野蛮zineは続刊でないのかしら。

Encyclopaedia Metallum - Hades Archer
タグ: Hades_Archer  Chile  Sodom  個人的名盤 
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Disturbing : Ampulheta (2014) 

日本のブラックメタルバンド、Ampulhetaのデモ音源を紹介。
3曲入りのCD-Rで自主リリースされた。

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当ブログでインタビュー記事も掲載されたAmpulhetaの昨年のデモで、
この音源を聞いて実際にインタビューをしたいという衝動を得た作品。

実際フレンチブラックにそこまでハマっていない自分にとっては
2011年リリースの1stデモはあまり良い印象を受けることがなかったものの、
この音源の特に#02"Spica"を聞いて上記衝動を受けるに至った。

上記インタビュー掲載の通り、Mortiferaの"Le Revenant"の影響を感じるが、
それだけに留まらないオリジナリティを感じたのは、
女性らしい「たおやかさ」が表現されているからだと確信している。

さてAmpulhetaは現在メンバーが一人脱退しており、
ライブなどの活動は休止中のようではあるが、
フルアルバムの完成を待ち続けたいと思う。

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タグ: Ampulheta  Japan  Mortifera  個人的良盤 
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Within : Embraced (2000) 

スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、Embracedの2ndアルバムを紹介。
スウェーデンの今は亡きRegain Recordsよりリリースされた。

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ちょうどChildren of Bodomの2ndやArch Enemyの3rdなど、
国内でもメロデスが大きく注目されていた時期のアルバムで、
それらと比べると若干好事家に注目されていたのがこのバンド。

確かにこの頃のメロデス勢と比べると落ち着きのあるミドルパートを多用し、
またそこに非常に上手いドラマーがブラストを多用せずテクニックを見せており、
改めて聞いてみると当時の流行りのスタイルより気の利いた作品である。

ツインギターはもちろんのこと、なんとツインキーボードという編成で、
内容としてはシンフォメロデスのカテゴリにも当てはめられがちだが、
実際のところゴシックやプログレの要素も入っており、
一筋縄ではいかないメロデスとして今でも聞ける内容だ。

Encyclopaedia Metallum - Embraced
タグ: Embraced  Sweden  1996-2000 
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top