Vorkuta : Gulaggh (2008) 

オランダのノイズプロジェクト、Gulagghの1stアルバムを紹介。
オランダのNew Era Productionsよりリリースされた。

gulaggh.jpg

1つ前の記事で紹介したStalagghの改名プロジェクトである。
「ニヒリズム、恐怖、人間や人生への嫌悪の具現化」という目的を達成したため、
とされているがメンバーも何人か入れ替わっているらしい。

バンド名は今度はソヴィエトの捕虜収容所GulagとGH(Global Holocaust)の造語であり、
スターリンの演説も挿入されている。
つまりコンセプトはほとんど変わっていないようで相変わらず精神病患者を起用しており、
今回は30名の子供や乱暴された女性も含まれているとのことだが、
これに何の意味があるかはちょっと自分にはよくわからない。

音楽性としてはヴァイオリンやフルートなどの楽器が導入されているものの、
基本的にはStalagghのそれとほとんど変わらず、
やはりほとんど理解不能のものである。

とにかく負の感情、痛みや恐怖を想起させるためのものであるらしく、
その狙いは実現しているように感じる。
タグ: Gulaggh  Stalaggh  Netherlands  2006-2010 
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:Pure Misanthropia: : Stalaggh (2008) 

オランダのノイズプロジェクト、Stalagghの4thアルバムを紹介。
オランダのNew Era Productionsよりリリースされた。

stalaggh.jpeg

最初に断っておくと当方ノイズにはまるっきり理解が無い。
このアルバムは当時、話題になっていたので買ってみたは良いのだが、
再生の途中でやめてしまいそのまま売ってしまった経緯がある。

時は経て久しぶりに聞いてみてもやはり全く理解できなかったが、
聴きとおしてみるとたまにメタル畑でも聞けるタイプのノイズパートもある
どういう意図の音楽なのかについて調べてみたので以下に記す。
そのため普段のブログ記事より長くなることをご了承あれ。

・ オランダやベルギーのノイズ/ブラックメタル/インダストリアルアーティストが結集したプロジェクトである。

・ ニヒリズム、恐怖、人間や人生への嫌悪の具現化を目的としている。

・ プロジェクト名"Stalaggh"は、Stalag-G.H.の造語で、Stalagとはナチの捕虜収容所のことであり、G.H.はGlobal Holocaustの略だと言う。

・ このアルバムは3rdアルバム"Projekt Misanthropia"のオリジナルレコーディング盤である。

・ 3パートに分けて録音してあり、それらは7人の精神病患者の声を使用している。

・ 1パート目は廃工場でレコーディングした。30年以上打ち捨てられていた建造物で数週間後には壊される予定のものであったため、メンバーと精神病患者は中にあるものの破壊を許された。マイクを数か所において嫌悪感の赴くままに手当たり次第破壊した。このレコーディングは3時間かかったとのこと。

・ 2パート目は古い修道院のチャペルでヴォーカルセッションを録った。そこで狂気の咆哮、叫びを録った。そこを使うのには困難を極めたが、オーナーに「スクリームセラピー」を患者に施すと言い聞かせて解放してもらった。

・ 3パート目はブラックメタルの要素を加えたが、構成や効果音などについてであり、リフなどは全く導入していない。

以上がこのプロジェクトについての説明とアルバムの製作過程である。
「自分たちはアーティストではない。アーティストは創作だが、我々は破壊を行っているのだ」
と語るあたり、音楽として聞くのではなく違う何かで聞くべきなのだろう。

造詣が深まったところで何度も聞こうとは少しも思わないものではあるが、
全くのキチガイ音楽ではない何かであることは理解できた。
タグ: Stalaggh  Netherland  2006-2010 
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Hellish Wrath : War Hammer Command (2008) 

ブラジルのブラックメタルバンド、War Hammer Commandの1stアルバムを紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりlim.1000でリリースされた。

WHC-hellishCD.jpg

このバンド名で、ブラジル産で、しかもOld Cementeryリリースとなれば、
どう考えても強烈なベスチャルウォーブラックでしょ!と思って購入したら、
思いのほか北欧ブラックリスペクト作品だったので壮絶にずっこけた。
(5曲目にはBathoryのカヴァーが収録されていたり)

しかし6曲目以降はガラリと雰囲気を変えて、
そのような北欧ブラックこそベースに置きつつも、
南米ロウブラックの要素を取り込んだ治安の悪い音に変化している。
SEも無駄に銃弾や爆発音を混ぜていたりとても微笑ましい。

正直後半のような音が聞きたかっただけに、
前半の真っ当な北欧ブラックパートがとても邪魔に感じる作品だ。

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タグ: War_Hammer_Command  Bathory  Brazil  2006-2010 
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My Blood : Artillery (2011) 

デンマークのスラッシュメタルバンド、Artilleryの6thアルバムを紹介。
ポーランドのMetal Mind Productionsよりリリースされた。

My BloodMy Blood
(2011/03/17)
Artillery

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5thアルバムでも書いたとおりヴォーカルの交代で、
メロディックパワーメタル然したスラッシュメタルになっており、
このアルバムでもその路線は継続されている。

あの名盤、3rdアルバムを思わせるようなオリエンタルなメロディを多用しているが、
その「寄せ方」がどうもうまく自分にはなじまず、置きに行っているように感じた。
つまり練り込まれた音というようには感じなかったのである。
やはり1st~3rdの名作群の威光はまぶしすぎるのであろうか。

なお今年のスラッシュドミネーションで来日したのだが所用で見に行けず。
そもそも2013年リリースのLegionsも買っていないのでファン失格というやつである。

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タグ: Artillery    Demmark  2011 
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2014年上半期を振り返って  

今年もそろそろ半分が過ぎようとしていますので購入音源などを振り返っていきます。
こう見るとちゃんと聞いていないのが沢山ありますね。
いつまでも買って満足ではダメです。

■ CD購入/トレード

Legenda Neskrotných Živlov / Evil (2013)
Preaching Evil / PEK (2008)
Vsehorovnost je porazkou prevysujicich / Triumph, Genus (2013)
Omen Ex Simulacra / Aevangelist (2013)
Tocsin / Year Of No Light (2013)
Meir / Kvelertak (2013)
Surgical Steel / Carcass (2013)
I Am Not Here… / Preteen Deathfuk (2013)
Ventus / Aetherius Obscuritas (2012)
Suicidal Salvation / Black Altar (2013)
日本狼 / 鐵槌 (1999)
Hellbomber / Ausgebombt (2003)
Obscure Verses For The Multiverse / Inquisition (2013)
Sabahell's Blasphemer / Mantak (2008)
Ripping To The Grind / Disgunder (2013)
PAIN KILLING DEMO 3 / Aspirin (2010)
Sun Childern Sun vs the Super Floor / V/A (2013)
反骨民謡騒乱 / ¡YA BASTARDS! (2013)
全身全霊 / DIE YOU BASTARD! (2010)
Through the Eyes of Night... Winged They Come / Fog (2001)
Disturbing / Ampulheta (2014)
1st Demo / Pecking Order (2012)
Endstilles Reich / Endstille (2000)
Ярга / Невидь (2007)
Kult Des Todes / Kythrone (2007)
Cirith Gorgor / Cirith Gorgor (2007)
Pure Satanic Blasphemy / Funeris Nocturnum (2000)
In The Flame Of Glory / Forest (2005)
...Die Asche eines Lebens / Wigrid (2006)
Mystérion Tés Anomias / Ofermod (2012)
The Ancient Returns / Macabre Omen (2005)
Ultima Thulee / Blut Aus Nord (2008)
Soleil Noir / Akitsa (2004)
Cursed / Pestilential Shadows (2006)
Blackmetal Spirit / Apparition (2009)
Insects / Farsot (2011)
Eindringling / Shores Of Ladon (2013)
Summoning the Night / Black Cilice (2013)
Death / Teitanblood (2014)
Muerte De Cristo En Golgota / Morbosidad (2013)
Sweven / Morbus Chron (2014)
Murder's Concept / Yattering (2000)
... To The Fallen And Free / Evil (2013)
Multicolored Libricide / Yvonxhe (2014)
Complete Discography / Ictus (2014)
Meditations / Funeral Sutra (2014)
Der Teufelsbund / Charnel Winds (2011)
Anti-Cosmic Tyranny / A.M.S.G. (2013)
Tourniquets, Hacksaws & Graves / Autopsy (2014)
Die Screaming / Satan's Satyrs (2014)
Eritis Sicut Dii / Blessed In Sin (2013)
Koozar / Bangi Vanz Abdul / Koozar (2014)
Demo 2014 / Koozar (2014)
The Satanist / Behemoth (2014)
Gesundrian / Diocletian (2014) → 近日到着予定

■ DL購入(フリー/NYP含)

Welcome To Hell / Hardside (2009)
Existence of Abhorrence / Nuclearhammer (2007)
Immortalized Hatred / Nuclearhammer (2006)
Vestiges / Panopticon / V/A (2013)
Shelter (Deluxe Edition) / Alcest (2014)
II / Dødkvlt (2011)
Deathcult ov Doomgoat / Dødkvlt (2011)
III: Domĭni Ascensiōnem / Dødkvlt (2012)
Tahoma / Alda (2011)

■ 振り返り

 新譜は13枚(うちAlcestはitunesによるDL購入)でした。その中で特に気に入ったのはAutopsy、Teitanblood、Morbus Chronです。これらはそれぞれファンを満足させるクオリティでしたが、特にTeitanbloodとMorbus Chronは期待値を更に上回る内容だったと思います。

 Ictusはコンプ音源で純粋な新譜ではないものの、噂にたがわぬスパニッシュネオクラストの傑作でした。メタルファンを十分に呻らす快作です。Ampulhetaのデモは前作に比べて大きく曲のクオリティが上がってオリジナリティも出てきたと思います。

 一方、Funeral Sutra に関しては個人的にはそこまでハマっていません。クオリティが高いのは確かですが、若干優等生過ぎる気がします。Yvonxheはショートカットブラックを追及するのは尊重するにしても収録時間が短すぎます。あと正直前作のフルアルバムの方が好みでした。

 旧譜に関しては改めて順次記事に挙げていくので割愛します。

 下半期はますます音源の購入量を減らして、ちゃんと聞くことに努めようと思います(っていつも言っているような・・・)。音楽を消費すると言うのも考え物です。ちゃんと味わうことも寛容かと思う今日この頃です。
その他  /  tb: 0  /  cm: 2  /  △top

PAIN KILLING DEMO 3 : Aspirin (2010) 

日本のハードコアパンクバンド、Aspirinのデモ(自主リリース)を紹介。

aspirin.jpg

日本のブラックメタルバンド、Crucemのキーボディストが在籍しているバンドで、
個人的にも存在は知っていながらも未聴であったが、
2013年の「MadDangerSoup vol.3」で初めてライブで生Aspirinを堪能して、
こちらのデモを手に入れるに至った。

3曲+ライブ音源3曲の計12分というあっという間の音源だが、
とにかく日本語歌詞で叱責の嵐で圧倒されるし、
ジャパコアならではの屈折した攻撃性、一言でいえば「ヤバさ」がある。

やはり日本語歌詞というのはこういう音楽性とピッタリで、
メタルではなかなか味わえない感触かもしれない。
タグ: Aspirin  Crucem  Japan  2006-2010 
Harc Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

s/t : Alda (2009) 

アメリカのフォーク/カスカディアンブラックメタルバンド、Aldaの1stアルバムを紹介。
アメリカのSingularity Publishingよりlim.50でテープリリースされ、後に韓国のMisanthropic Art ProductionsよりCDで再発された(今回の記事は後者対象)

alda1.jpg

カスカディアンブラックマニアックスたちからは以前より注目されていたようだが、
元々カスカディアンブラックのラインナップはあまり嵌っていないので、
私は再発された折に話題に乗って買ってみたというのが正直なところ。

元をたどっていくとUlverの1stあたりが源流なのではと思わせ、
それをある方向に引き延ばしたのがAgallochなのだとしたら、
そのベクトルのうち自然への畏敬の念をさらに伸ばした結果がこういう音なのだろう。
「優しくも厳しい」というと陳腐な表現になってしまうがそれが当てはまると思う。

同郷ということでWolves In The Throne Roomあたりがよく引き合いに出されているようだが、
あそこまでミュージシャンとしてのクオリティを出そうとしてはいない印象で、
結果としてシンプルな音像であることがバンドコンセプトと融和していて心地よい。

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タグ: Alda  Ulver  Agalloch  Wolves_In_The_Throne_Room  USA  2006-2010 
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Mikama Isaro Mada : Arkha Sva (2008) 

日本のブラックメタルバンド、Arkha Svaの初期音源集を紹介。
スウェーデンのTotal Holocaust Recordsよりリリースされ、2013年にThose Opposed Recordから再発された。

arkha_sva.jpg

実はこのバンドをちゃんと知ったのは2011年のことで、
00年代の日本のブラックメタルバンドは当時からっきり知らなかったもので、
つまり当時の秘匿主義(コンタクト先がフランス、メンバー情報出さずなど)も明るみに出てからだった。
今では海外のブラックメタルファンジンのインタビュー対応なんかもしている。

このコンピにもMütiilationとBelkètreのカバーが収録されていたり、
完全にLLNフォロワーなカルトフレンチブラック系列のサウンドで、
その中でもヴォーカルの表現力は噂通り凄い。

恐らく日本のプリミティブブラックメタルの中では最も世界に知られているバンドであろうが、
個人的にはLLNサウンドにそこまで趣味が合わないため、
これ以降の音源は特に追いかけてはいない。

当時の秘匿主義や音源の売り方など若干俗っぽいところもあるが、
「日本らしからぬ」という枕詞を抜いても質の高さが強調できる、
数少ないバンドの一つであることは間違いないと思う。

Encyclopaedia Metallum - Arkha Sva
タグ: Arkha_Sva  Mütiilation  Belkètre  LLN  2006-2010  Japan 
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Sombre Iconoclasm : Hurusoma (2006) 

日本のブラックメタルバンド、Hurusomaのコンピレーション盤を紹介。
日本のSabbathid Recordsよりリリースされた。

hurusoma.jpg

90年代の日本のブラックメタルシーンの特に関西のアングラシーンを支えたWood氏のバンドで、
おもにGorugothのKojima氏などと親交があった。
彼は他にGnomeHuman Soulで独りバンドをやっており、
2012年にはそれら2バンドの音源がスプリットとしてZDRよりリリースされている。

閑話休題、関東のブラックメタルシーンに比べると特に90年代は謎のベールに包まれていた故、
この音源は資料的価値も高い作品である。

内容としてはスラッシュメタルをベースとした神秘ブラックという感じだが、
バンド名の「古杣(ふるそま)」が高知の妖怪でありそのエピソードを見れば、
なるほど郷土的なジャパニーズペイガンブラックとも言える作品であろう。

幸いなことにこの手の音源にしては未だに手に入りやすい(Discogsでも安価)ので、
欲しい人は早めに買ってしまおう。

Encyclopaedia Metallum - Hurusoma
タグ: Hurusoma  Japan  2006-2010 
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Jupiter : Atheist (2010) 

アメリカはフロリダのプログレッシブ/テクニカルデスメタルバンド、Atheistの4thアルバムを紹介。
フランスのSeason of Mistよりリリースされた。

JupiterJupiter
(2010/11/04)
Atheist

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3rdアルバム後に解散後、2006年にヴァッケンで再結成のショウを行い、
そしてこのアルバムで17年ぶりのフルレングスと相成った。

当時、先鋭的と言われていたとしても17年の歳月を経て、
今となっては当たり前で平凡な音に…となるのもよくある話なのだが、
さすがAtheist、やはりこの音は彼らでしか出せない。

ジャズから影響を受けた非常に複雑な曲展開、
そして根底にあるスラッシュ/デスメタルの攻撃性、
それらが有機的に混じって一つの音に、作品になっている。

この融合の巧みさ、バランス感がAtheistの真骨頂であり、
「何やってんだかわからんけど凄い」タイプとは異なる音楽としての魅力を見せつけてくれる。

Encyclopaedia Metallum - Atheist
タグ: Atheist  USA  2006-2010 
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The House Of Funerary Hymns : Empty (2009) 

スペインのブラックメタルバンド、Emptyの3rdアルバムを紹介。
イタリアのDe Tenebrarum Principioよりリリースされた。

empty3.jpg

1995年より活動している古参スパニッシュブラックで、
同じく古参のAkerbeltzのライブサポートメンバーが関わっていたり、
このアルバムではないが2013年から先日紹介したDantalionのメンバーが一部加入している。

やっていることは90年代ノルウェイジャンブラックそのもので、
特にEmperorの1stあたりの影響を強く感じるタイプのシンフォブラックだ。
つまりキーボードはあくまでほんのりのブラックメタル。

そこそこ上質なブラックメタルではあると思うが、
オリジネイター的な要素はまさしくゼロではあり、
逆に言えばこのアルバムを聴かないと!という必然はない気もする。

Encyclopaedia Metallum - Empty
タグ: Empty  Spain  Emperor  2006-2010 
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Henbane : Cultes Des Ghoules (2013) 

ポーランドのブラックメタルバンド、Cultes Des Ghoulesの2ndアルバムを紹介。
アメリカのHells Headbangers Recordsよりリリースされた。

HenbaneHenbane
(2013/04/16)
Cultes Des Ghoules

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「邪悪の極みを尽くすオールドスクールブラックメタル」と表現した1stを更に深化させた作品で、
いわゆる2nd wave BM以前のオールドスクールブラックを基調にしながら、
それを純粋にオカルティックな方向性で深めている。

逆に2nd wave BMこそブラックメタルだと思っている人にとっては、
ブラッケンデスメタルのように聞こえることもあろうが、
むしろHellhammer~Celtic Frostの延長線上にあると捉えると解りやすいのでは。

邪教的なカルトの雰囲気は更に作品に溢れんばかりになっており、
ミドルテンポで進んでいくパートではブラッケンドゥームデス~スラッジのような印象にも。
とにかくオールドスクールなブラックメタルが好きな人はドツボだろう。

Encyclopaedia Metallum - Cultes Des Ghoules
タグ: Cultes_Des_Ghoules  Poland  2013  個人的良盤 
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All Roads lead to Death : Dantalion (2010) 

スペインのデプレッシブブラックメタルバンド、Dantalionの3rdアルバムを紹介。
スペインのXtreem Musicよりリリースされた。

All Roads Lead to DeathAll Roads Lead to Death
(2011/02/14)
Dantalion

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メロディックブラックメタルで紹介すべきなサウンドかもしれないが、
歌詞など楽曲テーマはかなりデプレッシブでスーサイダルな内容。

非常に優れたメロディメーカーであることは一聴してすぐ分かるわけだが、
その優れたメロディの使い方は若干ジャーマンブラックっぽさを感じる。
つまり実直(あえて地味とは書かない)な曲作りをしている。
また時折アグレッシブな展開を設けて涙腺を刺激してくるのも素晴らしい。

1曲の時間は7~9分と結構長いがダレずに聞けるのも展開の妙だろう。
ブラックメタルとしては若干メロメロしすぎるところが苦手な人もいるだろうが、
メロディックブラック好きは是非聞いた方がいい一枚。
ちなみにBandcampなら€1でダウンロードできる。

Encyclopaedia Metallum - Dantalion
タグ: Dantalion  Spain  2006-2010  個人的良盤 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Orchestrated Kill Maneuver : Invasion (2010) 

アメリカはミシガンのデスメタルバンド、Invasionの3rdアルバムを紹介。
アメリカのRotting Corpse Recordsよりリリースされた。

invasion.jpg

何となく「ウォーブラックかな―」くらいの気持ちでジャケ買いした一枚で、
購入後に1989年より活動しているデスメタルバンドであることを知った。
1989年に1st、2002年に2nd、そして2010年にこの3rdとかなり散発的に活動している。

活動が80年代後期からということで元々はスラッシュ寄りのデスメタルな音だったようだが、
このアルバムにおいてはスラッシュメタルの成分はだいぶ減退していて、
迫力あるグロウルと手数の多いリフで押しまくるタイプのデスメタルをやっている。

たまに「気持ち悪い」タイプのリフを挟んでくるなど一筋縄ではいかない感じだが、
Bolt ThrowerとIncantationあたりを混ぜてしかもヨーロピアンデスメタルがほんのりとな感じの、
クラシックなデスメタルが好きならなかなかお勧めできる。

あまり戦闘機など詳しくないがジャケットはドイツ国防軍のメッサーシュミットか何かであろうか。
特に歌詞にナチ礼賛、レイシズムをテーマにしているものは見られず、
単なる軍事オタクのようである(SEとかもそういうものを多く使っている)

Encyclopaedia Metallum - Invasion
タグ: Invasion  USA  2006-2010 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Sentenced to Life : Black Breath (2012) 

アメリカはシアトルのデスメタル/クラストバンド、Black Breathの2ndを紹介。
アメリカのSouthern Lord Recordingsよりリリースされた。

Sentenced to LifeSentenced to Life
(2012/03/22)
Black Breath

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2008年に出したEP盤からとてつもない反響を得ていたという彼らの2nd。
個人的には彼らの作品はこれが初めてだった(来日するということで買った)
ので過去作品との対比はできないが、これはスウェディッシュデスメタルだ。
3rdアルバムあたりのEntombedをモロ想起させる。

人によってはハードコア路線、クラスト路線とも捉えているようだが、
個人的にはAt the Gatesのようなメロデスラッシュ的なアプローチも感じる。
それもEntombedの延長線における一つの過程と捉えればすんなり理解できるのでは。

At the Gatesということでメロディの優れたスラッシーなデスメタルの要素があり、
それはかなり万人受けする音作りになっているということなので、
なるほど各層から支持が厚いのも頷ける内容だ。
上記のバンドが好きなら是非聞いてみたらいかがだろうか。

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タグ: Black_Breath  Entombed  At_the_Gates  USA  2012 
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Cold, Starless, Moonless : Fatal Desolation (2011) 

日本のブラックメタルバンド、Fatal Desolationの1stアルバムを紹介。
日本のZero Dimensional Recordsよりリリースされて、うち66枚のみ3rd demo同梱仕様だった。

Fatal_Desolation1.gif

1曲目のインストを隔てての2曲目にある意味度肝を抜かされることだろう
「―え?Darkthroneのパクリか?」と。
しかしアルバムを通して聞くとラストトラックに元ネタのカバーが収録されており、
バンド側の確信犯的な作品であったことを理解するのだった。

元来、Darkthroneのカバーバンドとしてスタートしているらしく、
そのエッセンスをディテールまで理解して再現したのが本作品だと言えるし、
収録曲の中にはプラスアルファでバンドカラーを出そうとしている気配もある。

但しこのアルバムの中で一番記憶に残ったのが
結局その2曲目のDarkthroneモドきの楽曲であったこともまた事実で、
凡百のDarkthroneフォロワーを粉砕するパワーは持っているが、
オリジナリティという点ではまだ弱いように感じた作品であった。

今後の活動についても期待されるが当時学生さんたちだったのが、
現在は就職でメンバーが方々に散ってしまっているようで、
新作は気長に待つ必要があるのかもしれない…。

fatal_demo3.jpg

引き続き同梱されていた3rd demoについても触れておくと、
今までの中では一番長い約10分の曲が1曲収録されたもので、
従来の路線から発展的な方向性を見出そうとしているように感じた。
が、当時ライブで聞いた限りはもう少しハードコアっぽいことをやりたそうに感じたが・・・

fatal_demo2.jpg

さて更にこのアルバムを購入した時にZDRさんから2nd demoを頂戴したので追記。
4曲入りで#1, 2, 4は1stアルバムに収録されている楽曲で、うち#4はライブ音源である。
#3はアコースティックなインストなので基本的には1stアルバムがあれば十分かと思う。

Encyclopaedia Metallum - Fatal Desolation
タグ: Fatal_Desolation  japan  2011  Darkthrone 
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Cut Your Flesh And Worship Satan : Antaeus (2000) 

フランスのファストブラックメタルバンド、Antaeusの1stアルバムを紹介。
アメリカのBaphomet Recordsよりリリースされ、後にOsmose Prod.から再発された。

antaeus.jpg

Aosoth、Eternal Majestyあたりのメンバーが関わっているファストブラック。
とにかくアグレッシブ至上主義な感じでどの曲もファストに突撃している。
特にドラムのギリギリ感がロウブラックっぽくてソソる。

あまりフレンチブラックらしい耽美的なメロディ要素はないが、
ダークな世界観を導入するようなSEや不気味なリフを混ぜており、
単調なファストブラックという印象もない。

Mardukとかもそうだがファストブラックは好みが分かれるところで、
このアルバムも評価は二分されているようだが、
ファストブラック好きならピンポイントな作品ではなかろうか。

Encyclopaedia Metallum - Antaeus
タグ: Antaeus  Aosoth  Eternal_Majesty  France  1996-2000 
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Blooddrunk : Children of Bodom (2008) 

フィンランドのメロデスバンド、Children of Bodomの6thアルバムを紹介。
フィンランドのSpinefarm Recordsよりリリースされた。

BlooddrunkBlooddrunk
(2008/04/15)
Children of Bodom

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このアルバムはちょうど就職で実家から離れた2008年4月に購入したもので、
見知らぬ土地にて、ふと見かけたCDショップに入って見つけたのである。
前作が肌に合わず、新作の存在を無視していたものの、
そのような遭遇に半ばご縁を感じての購入であった。

しかし残念ながら特に内容自体は記憶に留まることなく、
棚の肥しの末、既にCD自体は手元にはなく、某ユニオンに売却済みである。

この度、久しぶりに聞いてみての感想になるが、
前作ほどモダンヘヴィネス寄りではないものの、
どうもキーボードが浮いているような曲作りは相変わらずで、
「やりたいこと」「やれること」「得意なこと」の境界線が曖昧な作品に聞こえる。

さてはて購入したCDショップは、もうない。

Encyclopaedia Metallum - Children of Bodom
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