2012 demo : illya (2013) 

日本は東京のメタリックハードコアパンクバンド、illyaのデモ(CD-R)を紹介。
多分、自主リリースだったと思います。

illyademo.jpg

昨年、個人的に大ヒットした音源でラスエフで再生1位を記録したデモ音源。
収録はたった2曲で計7分30秒ほどのデモなのだが、
その一瞬の時間がとても爽やか、かつ熱くエモーショナルになる一枚。

メタル専門の人にも大いに受け入れられるであろうメロいギターと、
緩急の付いたアグレッシブなスタイルが絶妙に混ざり合っており、
そしてアジりの実に熱いヴォーカルがグッとくる。

#2 "共戦共闘"は以前のスプリット(w/Contagion)で既に発表されたもののリテイクだが、
スラッシュメタルバンドのConfused Mindのゆたき氏がこの音源から参加しており、
以前のものに比べてギターのメロディカルさが増しているように感じる。

今年のどこかで出るであろう1stフルに今から期待が止まらなくなる、
そんな素晴らしいデモ音源だ。
ライブもめちゃくちゃかっこいいので是非。

illya 公式サイト
タグ: illya  Japan  個人的良盤  2013 
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VVorldVVithoutEnd : Katharsis (2006) 

ドイツのブラックメタルバンド、Katharsisの3rdアルバムを紹介。
フランスのNorma Evangelium Diaboliよりリリースされた。

Katharsis3.jpg

ドイツといってもいわゆるジャーマンブラック人脈からは遠いバンドで、
Judas IscariotのAkhenatenがドイツに移住してきたときに、
バンドを組んだメンバーが在籍しており、
ジャーマンブラックらしからぬノルウェイジャンっぽい音を出している。

特にこのアルバムではレーベルメイトのDeathspell Omegaがあの3rdを出した直後ということもあってか、
よりカルトさ、神秘性をアピールさせたアヴァンギャルドな雰囲気が出ており、
ブラックメタルの音源としては一級品といって過言ではない内容だ。

但し個人的な感触としてはその隙の無さに若干たじろいだというか、
フルコースであるがゆえの居心地の悪さというか、
まあとにかくそこまで没頭できないアルバムであった。
今、聴きながらこれを書いているのだが間違い無く高品質ではある。

Encyclopaedia Metallum - Katharsis
タグ:   Katharsis  Germany  Deathspell_Omega2006-2010 
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Demon Attack : Alastor (2011) 

ポルトガルのブラッケンドスラッシュメタルバンド、Alastorの5thアルバムを紹介。
ポルトガルのWar Prod.よりリリースされた。

alastor.jpg

どこで購入したか記憶が定かではないが確か2~3ユーロの捨て値で購入したと思う。
そのためあまり期待しないで聞いてみたのだが思いのほか良いスラッシュメタルだ。

1988年より活動している二人組のバンドで、
片割れのJ.A.氏は他にDecayed、ex)Moonspellで活動しており、
ポルトガルのブラック~ダークメタルの系譜を引き継いでいると言えるが、
このアルバムは完全に80年代のブラッケンドスラッシュそのもので、
しかも微妙にパワーメタル然しているところもあって聴きやすさがある。

おまけに#12-19は1998年リリースのDecayedとのスプリット音源を収録。
収録されているカバーはMötley Crüe、Black Sabbathと遊び心も感じて、
非常に盛り沢山なのがとてもうれしい作品。
ユーロブラッケンドスラッシュが好きならおすすめ。

Encyclopaedia Metallum - Alastor
タグ: Alastor  Decayed  Moonspell  Motley_Crue  Black_Sabbath  Portugal  2011 
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Open Fire : Demonical Crisis Assembly (2010) 

マレーシアのウォーブラックメタルバンド、Demonical Crisis Assemblyの1stアルバムを紹介。
韓国のInfernal Kaos Productionsよりlim.1000でリリースされた。

DxCxAx.jpg

ジャケットが内容をまさに示しているようなウォーブラックで、
ひたすら死体の山を築き上げていくベスチャルなブラストに圧倒してくるタイプ。
若干、スラッシュメタルな感じがするのはMantak先輩の影響か。

近年のこのようなBlack/Death/Grind的なウォーブラックは、
特にこの東南アジア発の音源がかなり熱いと言うか、
土地柄などもあるだろうけれども南米的な熱さを強く感じる。

またこの手のジャンルにしてはメロディを混入させていて、
フィジカルにくるグラインディングブラックの中で良いアクセントになっている。
たった30分弱のアルバム、嵐のように終わってしまうが、
このジャンル好きならお勧めできるアジアンベスチャルブラックだ。

Encyclopaedia Metallum - Demonical Crisis Assembly

(今のところ国内ならWeird Truthさんのところに残っているようです)
タグ: Demonical_Crisis_Assembly  Malaysia  Mantak  2006-2010 
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Pantheon : Crow Black Sky (2010) 

南アフリカのブラックメタルバンド、Crow Black Skyの1stアルバムを紹介。
当時はFacebookでフリーダウンロードできたが、現在は公式サイトでできる。

crowblackskys.jpg

このバンドは純粋にはブラックメタルではなく"Blackend Metal"らしい。
多分、サタニズムなどの思想表現ではないということと、
もう一つはブラックメタル影響下のエクストリームメタルということが言いたいのだろう。

バンド側はAmon Amarth、Opeth、Behemothを混ぜた独自性のあるアルバムと言っているが、
混ぜたと言うより曲ごとにそれらの影響をバラバラに感じるだけのような気がする。
しかしなかなかテクニックのあるギターを聴かせてくれる。

南アフリカでブラックメタルということでいったいどんなサウンドなのかと思いきや、
少し意表を突かれたような内容ではあった。
現在でもフリーでDLできるようなので興味があればどうぞ。
タグ: Crow_Black_Sky  Amon_Amarth  Opeth  Behemoth  South_Africa  2006-2010 
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Death Machine : Exciter (2001) 

カナダのスピードメタルバンド、Exciterの11thアルバムを紹介。
ドイツのMassacre Recordsよりリリースされた。

Death MachineDeath Machine
(2010/11/01)
Exciter

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2013年のTTF来日も記憶に新しいExciterの現時点での最新作。
と言いつつも自分は名盤1stとこのアルバムしか持っていなくて、
何と既にオリジナルメンバーはJohn Ricciしか残っていなかった。
(TTFでいきなり超巨漢のヴォーカルが出てきて心底驚いたものである)

相変わらずの決してスラッシュメタルではないスピードメタルではあるが、
ヴォーカルのダミ声と曲のアグレッシブさは1stでの彼らの良さを少し失っている気がする。

このアルバム単体で聞いていると質の良いアルバムなのだが、
何しろExciterの冠を背負っているだけにそれが足枷でもある。
うーんやっぱりこのヴォーカルはどうもあわないような…。

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タグ: Exciter  Canada  2006-2010 
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Years of Solitude : Black Hate (2011) 

メキシコのデプレッシブブラックメタルバンド、Black Hateの1stアルバムを紹介。
メキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリースされた。

blackhate1.jpg

B.G.なる若者の独りデプレ/ポストブラックで、
このアルバムではゲストにキーボード奏者を招いており、
そのピアノのソロなどもインストとして挿入されている。

若干アーバンライクな曲調はシューゲイザーブラックっぽい気もするが、
それ以外はSMSリリースらしい作風でデプレブラックの域にある。
ヴォーカルスタイルといい微妙に外してくるメロディといい、
どことなく不協和音的なものを表現したかったのではなかろうか。

アルバム名にもある通り"孤独"の苦しみ、独りなのに不協和音というところは
哲学めいたものも感じるがサウンド自体は特に抜きんでたものも感じず、
凡作としてしか感じなかった。

Encyclopaedia Metallum - Black Hate
タグ: Black_Hate  Mexico  2011 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Spectre Of Hate : Selbstmord (2002) 

ポーランドのブラックメタル/NSBMバンド、Selbstmordの1stアルバムを紹介。
ポーランドのOld Legend Productionsよりテープ/CDでリリースされた。

selbstmord.jpg

OhtarのDiathyrronとNecroのもう一つのプロジェクトで、
特にこのアルバムではGravelandのRob Darkenがサウンドミックスを手掛けており、
ポーリッシュブラックの豪華どころが揃った作品である。

Ohtarに比べてメロウさを撤廃した非常に攻撃的でブルータルな作品。
バンド名はドイツ語で"自殺"を意味するがその手の印象は一切受けない。
バンドの持つテーマも考えると"血""歴史"の衰退(自殺)への憤りを表わしているのでは。

Darkenのミックスもかなり気合が入っているようで、
サウンドプロダクションもこの手のジャンルにしては音がしっかり分離して聞こえる。
ブルータルブラックが好きならお勧めの一枚。

ちなみに同名バンドがヴェトナムにいるらしく気になる。

Encyclopaedia Metallum - Selbstmord
タグ:   Selbstmord  Ohtar  Fullmoon  Poland  2001-2005 
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Siste Indre : Sarath (2010) 

ノルウェーの独りブラックメタルバンド、Sarathの1stアルバムを紹介。
ノルウェーのTerratur PossessionsとApocalyptic Empire Recordsの共同でリリースされた。
アナログ盤はドイツのBlut & Eisen Productionsよりリリースされた。

sarath.jpg

以前紹介したサンプラーにも参加していたバンド。
元々、Celestial BloodshedにライブヘルプしていたSarath氏の独り立ちバンドで、
どうやら最初に40曲くらい作りだめしてほとんど未リリースだとか。

内容としてはあまりノルウェイジャンっぽくないブラックメタルで
かなりメロウなサウンドを基調にしたブラックメタルであり、
メロブラでもデプレでもないギリギリのところにある感じ。

直感的にはGerman Black meets Forgotten Tombという感じなのだが、
誰にも同意してもらえないかもしれない。
私は収録曲でいえばそのサンプラーにあった曲の方が好きだった。

Encyclopaedia Metallum - Sarath
タグ: Sarath  Norway  Celestial_Bloodshed  2006-2010 
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Grave Desecration : Mutilator (1986) 

ブラジルのスラッシュメタルバンド、Mutilatorのデモ音源を紹介。
オリジナルは自主リリースだったが、近年ブートレグでLive音源(19曲)が追加されたものが出回っている。

mutilator.jpg

あのブラジルのCogumelo Recordsの初期リリースの代表バンドの一つ。
この音源自体はCogumeloと契約する前のもので貴重な音源。
音自体はまさしくコグメロサウンドな南米プレブラックの汚く黒い感じ。

また私が持っているブート盤は実に19曲ものライブ音源が収録されており、
#04-10はミナス、#11-16はサンパウロ、#17-22はリオで行われたもの(全て1986年)。
音質は劣悪だが、バンドの持つ魅力はそれによって強調されている。
あとMCのポルトガル語がまた実に臨場感がある。

ブート嫌いでなければこの音源は南米ブラック好きにはたまらないだろうし、
これは国内で購入したもので結構出回っているので手に入りやすい。

Encyclopaedia Metallum - Mutilator
タグ: Mutilator  Cogumelo  Brazil  1986-1990 
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Infinitas Barathrum : V/A (2008) 

アメリカのブラックメタルバンド、Pagan HammerNox Eternusのスプリットを紹介。
アメリカのNokturnal Transmissions Recordsよりlim.150でリリースされた。

va_paganhammer.jpg

両バンド共に在籍しているKurt Ailerson氏によって実現したスプリット。
この組み合わせによるスプリットはもう一枚出ている。
ゆえにどちらのバンドも似たような作風かと思いきや大違い。

Pagan Hammerは3曲収録でこちらは大本命。
Satanic Warmasterなどにも通ずるメロウなサウンドが見え隠れしながら、
実直なメロディを軸に地に足が付いたミドルテンポで進む荘厳なブラック。

Nox Eternusは4曲収録だがこちらは思いっきりマニアック。
地味でヘンテコな曲調でしかも若干ポンコツなブラックメタル。
クセのあるヴォーカルも相まってカルトな音源になっている。

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タグ: Pagan_Hammer  Nox_Eternus  USA  2006-2010 
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Pure Harmony of the Night / Pośród Złowieszczej Ciszy : Pagan Forest (2005) 

ポーランドのブラックメタルバンド、Pagan Forestのコンピレーション盤を紹介。
ポーランドのAlles Stenarよりリリースされた。

paganforest.jpg

バンド名がいかにも自動命名されたかのような直球型で90年代に結成。
1996年~2004年に出したデモのうちの3枚のコンピ盤。
ポーリッシュブラック人脈のバンドではなく他ジャンルでのバンド経験者ばかり。
(このコンピ中にも何回かメンバーの脱退と加入があったようだが)

かなりキーボードをフィーチャーしていて笛などもサンプリングで出している。
フォーキーなメロディを混入させるところはポーリッシュペイガンぽいと思いきや、
急にヴォーカルがクリーン(オペラ)になったり、
曲調を急に転換させたりと中々めまぐるしい内容。

スタイルとしては小難しくした中期Borknagarという感じ。
表現の幅は広く、確かに他ジャンル経験者ばかりゆえの内容だと思うが、
同時に掴みどころがない輪郭のぼけた作品だとも言える。
そういう意味ではラストの"Dzien"はやりたいことが解りやすく出ていて良曲。

Encyclopaedia Metallum - Pagan Forest
タグ: Pagan_Forest  Poland  Borknagar  2001-2005 
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I : Dødkvlt (2009) 

フィンランドの独りブラックメタルプロジェクト、Dødkvltの1stアルバムを紹介。
ドイツのEwiges Eis Recordsよりリリースされた。

dodkvlt1.jpg

Lord Theynianなるフィンランドの1988年生まれの若者の独りプロジェクト。
彼の略歴を見るとDream Smashers Inc.というバンドに10代のときに参加していたとあるが、
"Melodic Progressive Thrash Metal"と書いてありいまいち謎である。

この音源自体は若者の独りプロジェクトとして考えるとなかなか良くできていて、
ストレートなメロディをブラックメタルに混入してくるやり方は
いわゆるフィニッシュブラックっぽさであるようで、
どうもそれだとも言い切れない感覚を受けた。

何となく日本のTyrantが1stでやっていたような、
80'sメタルのメロディ + 日本ならではの湿ったシンフォブラックというアプローチに
若干近いような気もするため日本人には聴きやすいブラックではなかろうか。

ちなみにこれを書くにあたって調べてみたところ、
彼らのBandcampでこの1stを含む4枚の音源を「name your price」でDL可能になっていた。
とりあえず気になるなら一枚フリーでDLしてみて、
気に入ったら他の音源でちゃんとお金を払いましょう。

Encyclopaedia Metallum - Dødkvlt
タグ: Dodkvlt  Tyrant  Finland  2006-2010 
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Unquestionable Presence : Atheist (1991) 

アメリカはフロリダのプログレッシブ/テクニカルデスメタルバンド、Atheistの2ndアルバムを紹介。
アメリカのActive Recordsよりリリースされ、後にRelapse Recordsから再発された。

Unquestionable Presence (Dlx)Unquestionable Presence (Dlx)
(2011/03/24)
Atheist

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前作のリリース後のツアー中に事故で亡くなったRoger Pattersonが、
生前に残した数曲も含む名盤2ndである。

前作より更にSteve Flynnの超人的なドラムは進化しており、
より何やってるんだかよくわからんけど凄い感が強まっている。
いわゆる「ジャズ/フュージョン」ライクな変拍子リズムってところなんだろうが、
とにかく一曲中にここまで色んなリズムとアイディアを詰め込んでいて、
ごちゃごちゃなのに整理されているというとんでもない感覚。

Rogerの後任のTony ChoyCynic、Pestilenceにも在籍経験があるが、
ある意味Rogerの無理難題にも応えたといえるベース技術で、
これまた凄いなあ…と感心ばかりしてしまうが音源だ。

Encyclopaedia Metallum - Atheist
タグ: Atheist    USA  1991-1995  個人的良盤 
Progressive  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Death Fanaticism : Black Altar (2008) 

ポーランドのブラックメタルバンド、Black Altarの2ndアルバムを紹介。
ポーランドのOdium Recordsよりリリースされた。

Death Fanaticism [12 inch Analog]Death Fanaticism [12 inch Analog]
(2011/04/04)
Black Altar

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1996年にShadow氏を中心に結成した結構古参のポーリッシュブラックだが、
この作品を前に彼以外の3人全員が脱退してしまう憂き目にあい
新たにギタリストとしてHorizon氏が加入しての作品。
ちなみにリリース元のOdium RecordsShadow氏がオーナーである。

ラインナップにドラマーがいないので多分打ち込みだと思われるが、
サウンドプロダクションが非常に良好でありマシンドラムも浮いていない。
ここまでシャープな音作りをされると感心してしまうほど良好だ。

やっていることはかなり手数が多いファストなブラックメタルだが、
楽曲の緩急がついていてメリハリがあるから聴いてて疲れない。
しかしそれらの隙のなさがオールドスクールBM好きからは逆に敬遠される気もする。
個人的にも良い作品だと思いつつヘヴィロテには至らなかった。

Encyclopaedia Metallum - Black Altar

ちなみにこのインタビューを見るとこのバンドの初期音源にVaderのDocが一部かかわっていたらしい。
タグ: Black_Altar  Vader  Poland  2006-2010 
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The Dark War Has Begun : Bestial Summoning (1992) 

オランダのプリミティブブラックメタルバンド、Bestial Summoningの1stアルバムを紹介。
スウェーデンのNo Fashion Recordsの初リリース作品であり、近年、CDやLPなど再発されている。

bestialsummoning.jpg

初期ブラックメタルを語る上で必ず挙げなくてはならないのがこの作品。
1990年に結成されたこのバンドはまだブラックメタルがブラックメタルとして、
完全に定義される前に超極悪なブラックメタルをやっていた。

時期としてはBlasphemy、Beherit、Mayhemなどと同じ時系列だと思うが、
そのMayhemのDeadとは交友があったようで彼はこのバンドに一目置いていたという。
そしてこのアルバムは自殺した彼に捧げた作品である。
そしてDead云々関係なく聴けば解る邪悪なカルトブラックだ。

このアルバムの後、デモ1本、ライブ盤1本を残して解散してしまったが、
シーンからの去り方も含めてカルトなスタイルを貫き通したといえる。
なおギタリストだったConscicide氏は2008年に自殺で亡くなっている。

Encyclopaedia Metallum - Bestial Summoning
タグ: Bestial_Summoning  Netherlands  個人的名盤  Mayhem  Dead  1991-1995 
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In Nomine Satanas : Besatt (1997) 

ポーランドのブラックメタルバンド、Besattの1stアルバムを紹介。
ポーランドのPagan Black Cultよりテープでリリースされ、後にSeven Gates of HellよりDigi-CDで再発され(今回はこれ)、更に近年はテープフォーマットでHammer of Damnation.から再発されるなど様々なフォーマットで再発されている。

besatt1.jpg

ポーランドブラックの重鎮バンドの一つ、Besattの記念すべき1stアルバム。
以前紹介したデモの翌年にリリースされたものだが作風的には少し変り、
スラッシーなものからミドルテンポ主体のオカルティックなブラックになっている。

ノルウェイジャンでもスウェディッシュでもフィニッシュでも(もちろんジャーマンでも)ない、
ミドルテンポで進むダークでオカルティックなサウンドに、
根底に潜むブラックメタル第一世代のスラッシュメタル上がりの雰囲気。

まさしく一見さんお断りな内容ではあるが、
オールドスクールなブラックメタルファンなら是非聞いてみてほしい内容だし、
かつ再発されまくっているので手に入れやすい作品である。

Encyclopaedia Metallum - Besatt
タグ:   Besatt  Poland  1996-2000 
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Land Of Cannibals : Flashover (2003) 

ブラジルのスラッシュメタルバンド、Flashoverの2ndアルバムを紹介。
ブラジルのLethal Recordsよりリリースされた。

flashover.jpg

ヴォーカルスタイルがほぼデスメタルじゃないかってくらいだが、
曲やリフ自体はオーソドックスなスラッシュメタルスタイルで、
結構演奏も安定していて2バスでツタツタ進行していく。

ブラジルからのバンドということで一体どんな暴走バンドかと思いきや、
あまり南米らしいキナ臭さを感じないのが残念だったとはいえ
非常に真っ当な作りがされているスラッシュメタルである。

それだけにヴォーカルのグロウルがちょっと浮いているんじゃないかって思うが、
聴いているうちに何となく馴染んでくる感じが良い。

Encyclopaedia Metallum - Flashover
タグ: Flashover  Brazil  2001-2005 
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【column】 Unholy Archangelの紹介がおざなりすぎる件について 

■ ブラックメタルファンジンを読みました。

bmfz.jpg このブログを見に来ている酔狂なお方は昨年末に発行されたブラックメタルファンジン "End of Journey part III" をお読みいただけたであろうか?もしお読みいただけていない方で興味がある方は、まだいくらかのショップに在庫が残っているので、ぜひお買い求めください。(3LA LongLegs LongArms distro.など)

 今回、私は執筆陣に参加していないので一読者としてそのマニアックな内容を楽しむことができたし、次回のファンジンの作成も内定しているとのことなので、タイミングなどが合えば何らかしらの参加をする予定である。

 閑話休題、そのファンジンにギリシャNSBMのコンピレーションアルバムが紹介されていたのだが、そのコンピには私の大好きなUnholy Archangelの音源も収録されているのだ。しかしそのコラムにおいてあまりにUnholy Archangelへの説明文がおざなりすぎたので、とっても怒っているのだ。

 あまりに憤慨した私はブラックメタルファンジンのスピンオフ企画(勝手に)として、Unholy Archangelについて詳しく紹介し、また彼らのコメントを元にしたギリシャブラックメタルシーンなどについても言及することで、ファンジンへのあてつけとすることにしたのである。前置き終わり。

■ バンドの成り立ち

 Unholy Archangelは"Iapetos 666"と"Agisilaos"の二人で1996年にギリシャで結成したバンドである。その原風景は、二人がそれぞれ1973年と1974年生まれであり、多感な時期に80年代のメタルを聞いて育ったことにある。具体的なバンドとしてはSarcofago、Sodom、Protector、Sadusだという。特にProtectorについては"God for me"らしい。そして、その流れでBlasphemy、Beherit、Archgoat、Abhorer、Goatpenisといったブラックメタルの影響を強く受けたことでその音楽スタイルを確立させている。つまりウォーブラッケンデスメタルである。

 それだけでは単なるコピーバンドに成り下がるはずだが、彼らのオリジナリティはこれらの影響を公言しつつ、コンセプトとして "Hellenic Metal"(古代ギリシャをモチーフにしたメタル)を掲げているところにある。これは彼らが経験した兵役の影響が大きいという。

 ギリシャという国は徴兵制を採用しており、18歳以上の男子は12ヵ月の兵役に就く義務がある。ただし彼らは自分たちのことを「あまり良くない戦士だった」と言っている。当時、19歳、まだ考えに幼さの残る彼らは単純に「軍隊に行きたくない。面倒だ。」という気持ちがあったらしい。しかしそれらの経験をきっかけにして、退役後に戦争に関する多くの書物を読み、さらにその興味は古代ギリシャへの想いを馳せさせ、その哲学に大いに感化されたという。

 つまり元々あったウォーブラックメタルの造詣と、表現したいテーマ、この二つによってバンド活動へと誘われたと言える。そのためその古代ギリシャ哲学とこのバンドの活動は切っても切れない関係なのである。

■ ブラックメタルバンドであることの否定

 彼らは自分たちのことを「基本的にはブラックメタルではない」と言っている。何故かといえば、ブラックメタルとはサタニックなテーマを元にするものであり、彼らは古代ギリシャ神話を礎にしていて、アンチ-キリスト教でこそあるが、決してサタニストではないからだという。つまり、アンチ-キリスト教の伝播と、そして何より古代ギリシャのミソロジーや神話についての伝承を目的としているのである。

 海外のバンドの発言を見ていると散見されるのが、この「アンチ-キリスト教であるが、サタニストではない」という主張だ。サタニストであるということが逆にキリスト教の存在自体を肯定してしまうという矛盾に直面した折、彼らはあえて自分たちがブラックメタルバンドではないと言っているのだろう。このあたりの思想・哲学は、その洞察の深さなどはともかくとして「なぜバンドをやっているのか?」という問いに対する信念の深さに直結しているだろうし、それは我々としても改めてその音源に込められている想いとして受けとることができる。

 また前述の通り、ギリシャのNSBMコンピレーションアルバムに参加しているのだが、彼らは「俺たちはナショナリストだがナチではない。自分の国の歴史と文化を愛しているだけだ」「ブラックメタルにおけるNSは単なるファッションになっていると思う。もちろん正しいものもあれば間違っているものもあると思うよ。少なくとも俺はナチではなく古代ギリシャの戦士だ!」と言っている。

■ ディスコグラフィーとバンドの歩み

uxax1.jpg 1st-demo "Unholy Archangel"
 リリース: 1997年
 レーベル: セルフリリース

 結成後、初のデモでこのときは二人編成であったためにドラムマシーンを用いているため、逆にその非人間的なドラムが強烈であり冷酷な印象を受ける。ちなみにこの音源に収録されている#03 "Titan Battle Part 1" は後のフルレングスアルバムで人力ドラムでリメイクされている。またそのPart 2もそのフルレングスに収録されている。そちらは2010年リリースなので13年越しの続編というのも感慨深い。

 オリジナル音源は入手困難だが、後述するコンピレーションアルバムで聞ける。


uxax2.jpg 2nd-demo “Archgoat Incantation”
 リリース: 1998年
 レーベル: Mission (from Greece)

 とてつもなく安直な音源名になっているが、特に前者のArchgoatへのリスペクトが大きいようだ。またSarcofagoのDeathrashをカバーしている。この音源から新しくドラマーとして"Parmenion"が加わっていて人力ドラムになっているがちょっと一本調子過ぎて厳しい。どうやら彼はスラッシュメタルこそ好きだったが、ベスチャルなサウンドが苦手であったようで、この音源を最後に離脱。

 このデモも入手は困難だが、1st-demoと同様にコンピレーションアルバムで聞ける。

 なお、この1998年から1年間ほど、Iapetos 666はギリシャのブラックメタルバンドのKawirにも所属していたことがある。メインメンバーというよりセッションメンバーに近い状態で、またリーダーとその当時のヴォーカルと揉めたため脱退したとのこと。Kawirに対してはプロフェッショナルなバンドであることを認めたうえで、自分のアイデンティティを出せるバンドとしてUnholy Archangelに専念したい気持ちがあったようだ。


uxax3.jpg 7"EP “Blessed By Aris”
 リリース: 2000年
 レーベル: 自主リリース(lim.500)

 ベースの"Hyperion"とドラマーの"Xenofon"が参加し、4人編成になっての初音源である。1999年には既にスタジオテイクを終了させていてリリース準備はできていたのだが、リリース元になるはずだったSinister Recordというレーベルがリップオフ(製作費をバンドから徴収して音信不通)したため、自主リリースせざるを得ずリリースが遅れた経緯がある。ちなみにしっかりとオーナーを捕まえて金も取り戻したとのこと。

 この音源は後にIron Fist Domainからテープで再発されているが、CDメディアでは聴くことができない音源である。

 なお、この音源のリリース後にこのバンド唯一のライブを行っている。何とYoutubeでその模様が一部のみアップされており、動いているUnholy Archangelを見ることができる実に、実に貴重な動画であろう!


uxax4.jpg 3rd-demo "3-Way Spit of Violence" Split w/ Lust and Kult
 リリース: 2001年
 レーベル: Impaler of Trendies Productions (from France)

 メンバーが個人的にも仲が良かったFucked-up Mad Maxがオーナーであるレーベルからのリリースで、Mad MaxはむしろドイツのフューネラルドゥームレジェンドであるWorshipの元メンバーである…といえば感の鋭い方は解るだろうが、彼はこのリリースの年に自殺してしまったのだ。

 なお、このスプリットに参加しているKultは、その彼が参加していたフランスのブラックメタルバンドであるが、もう一人のメンバーがWorshipのThe Doommongerである。Worshipはもうすぐ来日ということで言及しておく。

 さて、話をUnholy Archangelに戻すと、オーナーが自殺してしまったために当初の666枚というリリース数に対して、実際に世の中に出回った量は200程度だったらしい。そのためこの音源も入手困難はかなり難しいが、これも後述するコンピレーションアルバムで聞ける。


uxax5.jpg Split w/ Thornspawn
 リリース: 2002年
 レーベル: Hellflame Productions (from Italy)

 テープとLPでlim.500でアナログリリースされたものだが、リリースまでの経緯としては主にThornspawnの音源提出が遅れたため、かなりずれこんだようだ。シーンからはかなりの好評を博し、たった2か月で売り切れたという。

 この音源は「意図的に従来より遅く重くしたDeath Dark Metal」とのことだが、残念なことに私はアナログメディアを聴く環境に無く、まだ聞いたことが無い音源である。


uxax6.jpg 10"EP "The Wrath Of Kosmositis"
 リリース: 2003年
 レーベル: Fudgeworthy Records (from USA)

 この音源はCDメディアではギリシャのInter Hell/S.R.R.というレーベルの共同リリースで、テープはチリのIron Fist Kommandoからリリースされている。#07 "Ejaculate With the Holy Bible" はFucked-up Mad Maxに捧げた歌だというが、歌詞が未公開であるために内容は不明。ただしタイトルを直訳すれば"聖書で射精"という意味なのだが…。

 また、この音源を最後に健康上の問題で "Xenofon" はバンドを離れてしまう。残念ながら彼は2008年に36歳にして亡くなっている。


uxax7.jpg Compilation "The Demos"
 リリース: 2003年
 レーベル: ISO666 Releases (from Greece)

 彼らのデモ音源を集めたコンピレーションアルバムで、つまり"Unholy Archangel"、"Archgoat Incantation"、"3-Way Spit of Violence"の音源が全て収録されている。もちろんスプリットからのものは彼らのもののみだが。

 いずれの音源も上記記載の事情で入手が非常に困難なものばかりであり、それらが全て収録されているとても貴重なデモ音源だ。比較的手に入りやすい音源で、何よりCDリリースなのが嬉しい。


uxax8.jpg Compilation "In Goat We Trust"
 リリース: 2003年
 レーベル: InCoffin Production (from Thailand)

 ウォーブラックファンにはおなじみのInCoffin Prod.(オーナーはSurrender of Divinityのギタリストである)からも同年コンピレーションが出ているのだが、内容としては先述のThe Demosに7"EP “Blessed By Aris”を足したものであるため、こちらの方がお得…なのだが、InCoffin Prod.だけにテープメディアでのリリースなのが残念。

 限定でlim.333のリリースであったが、Discogsでも流れていないし世界に散らばるUnholy Archangelのマニアックスたちが大事に持っていることだろう。


UnholyArchangel1.jpg 1st Full "Obsessed By War"
 リリース: 2010年
 レーベル: Kill Yourself Productions (from Greece)

 既に2009年には完成していたという音源だが、その時点ではリリース元が決まっていなかったためリリースが遅れたという経緯がある。Kill Your ProductionではCDリリースだが、フランスのChalice of Blood Angel ProductionsがLPリリース(lim.500)、フランスのInfernal Kommando Recordsがテープリリースした。

 この音源は"Xenofon"がバンドを離れて以来の音源で、新しくドラマーとして"Alexandros"が参加している。彼はギリシャのローカルなデスメタルバンドでプレイしているが、ちゃんとそのドラミングは崩壊していてカタストロフィブラックメタルになっている。

 先述の通り1st-demoの音源をリメイクして続編まで作るなど、このバンドの集大成的位置づけになっている。結成後14年かかってのようやくの1stフルレングスには大きな意味があると言えよう。


■ インタビュー記事の抜粋

―――ギリシャのブラックメタルシーンについて

 気に入っているバンドとして、まずよく知られているバンドならNaer Mataron、Kawir。アンダーグラウンドなバンドとしてはWargoat, Embrace of Thorns、Dark Messiah、War Possession、Acherontas、Drunkard Goat Vomit、Bestial Goatsodomy、Wargrinder、Empire of Moon、Fleshdawn Manifestなどだ。

―――今あげたバンドはあなたのバンドも含めてグラインドブラッケンデスメタルのスタイルが多いのだが、ギリシャといえばRotting Christみたいなバンドは死滅したのか?

 Rotting Christ、Varathron、Kawir、Necromantiaのような古いバンドはすべて同じスタジオだった。しかしそこはもう潰れてしまって、どのバンドももっとモダンなスタジオを使っているし、違う音になるのは当然だ。そのうえで俺たちはBlasphemy、Goatpenis、Archgoat、Abhorerのようなウォーブラックメタルをやっている。

―――では今のRotting ChristやNecromantiaについてはどう思いますか?

 古代ギリシャへの想いを亡くしてしまったようだ。今では彼らは金のことばかりだよ。俺たちは一度だけしかライブショウをやったことがない。それはまるで地獄のような強烈なライブになったが、実際収益となると非常に厳しいのが現実的な問題なんだよ。Rotting Christのようなほんの一握りのバンドくらいしか利益を得ることはできないんだ。故に彼らは働かなくていいのさ。俺は普段は衣料工場で働いているんだ。

 ちなみに俺自身は "Thy Mighgty Contract" まではRotting Christは大好きだったんだよ。だが今はブラックメタルバンドじゃない。Necromantiaもそうだ。

―――ギリシャ以外のアンダーグラウンドシーンでお気に入りのバンドは?

 Exterminat、Evil War、Apocalyptic Raids、Chainsaw、Nocturnal Vomit、Blasphemous Evil、Katharsis、Infernal Goat、Goatreich666、Blackthorn、Moonblood、Judas Iscariot、Warloghe、Retaliationだ。そこには多くの敗者、ポーザーがいて、ほんの一握りだけトゥルーな奴がいるのさ。ポーザーといえばCradle oF WIMPS、 Dimmu HAMBURGER、Children of CONDOMのような奴らだ。


■ 終わりに

 元々Unholy Archangelのアナログリリースを持っていない私がこのようなコラムを書くのはおこがましいと思うが、元々なぜだか良くわからないが、どうもこのバンドの音源には惹かれるものがあった。それが何か良くわからないまま、崩壊系ウォーブラックメタルとして楽しんでいた感がある。

 しかし改めてバンドの成り立ちなどを調べてまとめてみると、そのバンドの信念に触れることができ、もしかしたらそれらを包括して込められた魂的な何かを音を通して受け取ったが故に、最初から惹かれるものがあったのかもしれない、と確実に後付けではあるのだが、なぜだか解らない魅力の解明になったと思っている。

 また今回はファンジンのスピンオフとしてこのような取りあげ方をしたが、ギリシャブラックは面白いバンドが非常に多く、その中でのベテランバンドのローカルな立ち位置についても色々考えさせられるところがあった。

 個人的には是非、Unholy Archangelというバンドに興味を持ってほしいと思うと同時に、このようにバンドの真髄に触れる行為の楽しさ、興味深さを味わってもらえれば幸いである。

 最後にメンバーである"Iapetos 666"のメタルアルバム10選を紹介して終わろう。

 1st. BLASPHEMY "Fallen Angel Of Doom...."
 2nd. ARCHGOAT "Angelcunt..." mLP
 3rd. BEHERIT "The Oath Of Black Blood"
 4th. ABHORER / NECROPHILE split LP
 5th. SARCÓFAGO "I.N.R.I."
 6th. MAYHEM "Deathcrush"
 7th. REPULSION "Horrified"
 8th. CARCASS "Reek Of Putrefaction"
 9th. BLASPHEMY "Gods Of War"
 10th. MORBID ANGEL "Altars Of Madness"

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Slaughter & Apparatus: A Methodical Overture : Aborted (2007) 

ベルギーのブルデス/ゴアグラインドバンド、Abortedの5thアルバムを紹介。
ドイツのCentury Media Recordsよりリリースされた。

Slaughter & Apparatus: A Methodical OvertureSlaughter & Apparatus: A Methodical Overture
(2007/02/20)
Aborted

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前作は持っていないので解らないが3rdから更に後期Carcass化が進行し、
過激デスメタルシンパにはメロデスになった!と言われそうな曲調に。

メンバーを見てみたらゲストにCarcassのJeff Walkerが参加していたり、
更にはHateSphereの元メンバーも一部参加していたり、
なるほどメジャー路線にいつの間にか仲間入りしていたのかと納得。
初期のアングラなデスグラインドはどこへやら。

但しメジャーなエクストリームメタル化したと再認識したうえで、
この演奏のタイトさ、楽曲のカッコよさは一筋縄ではいかないというか、
クオリティの高いバンドであることは間違いない。
但しもうゴアグラインドの要素は皆無である。

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タグ: Aborted  Carcass  Hatesphere  Belgium  2006-2010 
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Skazanie Za Drevnobulgarskoto Velichie : Bagatur (2007) 

ブルガリアのブラックメタルバンド、BagaturのEP盤を紹介。
アメリカのWinter Solace Productionsよりテープでリリースされ、ポルトガルのBubonic Prod.でもMCDでリリースされた。今回紹介するのは後者の方。

bagatur.jpg

Aryan ArtのAlexanderによるペイガンブラックメタルで、
彼の近しいYangaという女性が一部ヴォーカルで参加しているが、
ほとんどすべて独りでやっているようだ。

とはいえAryan Artで聞かれるような「BBH + メロディ」のような感じではなく、
結構ペイガンブラックっぽい曲展開に彼独特のメロディが追加されている感じ。
そんな中での女性ヴォーカルの挿入も効果的に使われているとは思う。

だがAryan Artのような「静かな説得力」は得られず、
高揚感としても若干物足りなさの残る中途半端な音源であることも事実。
よってAryan Artファンなら、という評価に留まってしまう。

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タグ: Bagatur  Bulgaria  Aryan_Art  2006-2010 
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Stigmata : Arch Enemy (1998) 

スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、Arch Enemyの2ndアルバムを紹介。
ドイツのCentury Media Recordsよりリリースされた。

StigmataStigmata
(2003/02/25)
Arch Enemy

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後期Carcassの基本理念を受け継いだ1stに対して、
若干70-80年代の正統派へヴィメタルのリフをより多く導入することで、
"メロデス"の一つの雛型になった作品だと言える。

それが魅力的になるかならないかは個人趣向によるものも多いとは思うが、
1stが若干プロジェクト気味にスタートしたことを考えると
バンドのまとまりとしては完成度を増した内容に聞こえる。

Johan期の最高傑作は次の3rdが挙げられることがほとんどだと思うが、
この過渡期の中で実は瑞々しさと整合性が絡み合っているこの作品も、
結構いい聴きごたえある音源だと思う。

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Bizitza Osoan Zehar Sortu Den Etsipenaren Ondorioak : Sentimen Beltza (2011) 

スペインのプリミティブ/ペイガンブラックメタルバンドのSentimen Beltzaの3rdアルバムを紹介。
ポルトガルのBubonic Productionsよりリリースされた。

sentimen_beltza3.jpg

以前紹介した2ndでも言及した通りの「煽情的」「荒涼感」というキーワードに変化はないが、
更にペイガン調の勇壮なメロディによる煽情さの押し上げがあって、
結構ドカドカと勢い重視で曲が進行していく。

が、その「荒涼感」もまたそのコントラストによって強調され、
ペイガニズムとしての誇りと哀愁が絡み合って、
一つの作品としてまとまりをもって提示されている完成度の高さは相変わらず。

フィンランドブラックのような印象を受けるメロディも出てくるが、
基本はSentimen Beltzaサウンドそのものであり、
自分たちの音を確立しているバンドは本当に素晴らしい。

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Ten Years of Blasphemy : Black Torment (2008) 

メキシコのブラックメタルバンド、Black Tormentのコンピレーションを紹介。
チリのSpreading the Pest Productionsよりカセットでリリースされた後、Old Cemetery RecordsよりCDで再発された。

blacktorment.jpeg

タイトル通り結成10周年記念的なコンピレーションで、
今までの音源からまんべんなく収録されている・・・のだが、
ジャケットの黒地に赤の文字にただならぬウォーブラック感を感じてのジャケ買い。
バンドの素性などは何も知らずに買ったので詳細は不明。
そういやBeheritのトリビュートに参加していた。

聴いてみると思ったより真っ当なブラッケンスラッシュをやっていて、
結構普遍的なスラッシュのリフを多用している印象で、
あくまでブラックメタルの範疇ではあるが思ったより冒涜度は高くない。

調べてみればブラッケンロール番長のRottenのメンバーも一部在籍しているのも頷ける。
またカバーではMayhemのFreezing Moonをプレイしていたり、
思ったような作風ではなかったもののこれはこれであり。

Encyclopaedia Metallum - Black Torment
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