Khmer/After Forever : V/A (2013) 

スペインのブラッケンドハードコアバンド、Khmerと、
日本は千葉のハードコアバンド、After Foreverのスプリット(12inch-LP)を紹介。
日本のLongLegsLongArms(:3LA)よりリリースされた。
なおこの音源は3LAの初リリース音源である。

khmer-AfterForever

以前、デモ音源を紹介したKhmerの最新音源がめでたく日本のレーベルよりリリース。
リリースに関しての3LAのステイトメントはこちらであるが、
1リスナーの私としてはひたすら平伏あるのみの意欲的なリリースであります。
閑話休題、音源の感想へ。

After Foreverはいわゆる激情ハードコアに近いカオティックハードコアで、
煽情的な泣きメロとジャパコア系アグレッシブさが同居した素晴らしいサウンドなのだが、
個人的にはヴォーカルの表現の幅が狭く感じる。
メロディの表現の広がりに関してどうしても"平坦な絶叫"に聞こえてしまったのは惜しい。
(それが狙いだとしたら意図を汲めてない私の脳みその問題です)

Khmerはデモから継続してクラスト風味のブラッケンハードコア。
1曲目から期待通りのツボすぎてたった5曲があっという間に過ぎゆく爽快感。
彼らの素晴らしいところは快活なブラッケンドハードコアというところであろうが、
1stデモより複雑な曲進行を取り入れているのにそれに煩わしさを感じさせないのが素晴らしい。

全10曲27分、あっという間に終わる音源で両バンドとももっと聴きたいと思わせる出来。
特にKhmerに関してはメタルだのハードコアだのジャンルの垣根などぶっ飛ばして、
幅広い層に聞かれるべきプロフェッショナルなバンドであり、
これが日本のレーベルからリリースされると言うことに誇りすら感じさせてくれた。

ちなみに僕はアナログ環境を自宅に置いていないのだが、
3LAさんは「収録曲のmp3ダウンロードURLを案内/CD-r同梱」してくれるので安心。

Khmer/After Forever 特設ページ
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Opus 1 : Aorlhac (2009) 

フランスのペイガンブラックメタルバンド、Aorlhacのコンピレーションを紹介。
フランスのThor's Hammer Productionsよりリリースされた。

aorlhac

ナンバリング的に2nd扱いのこともあるが、
内容としては1stに追加トラックを設けたコンピ盤である。

フランス産ということでフレンチブラックを想像していたが、
いざ聴いてみれば非常にクッサクサのペイガンブラック。
こてこてのブラック好きが聴くというよりは、
むしろヴァイキング/フォークメタル好きにクリーンヒットしそうな感じ。

耳触りのよい勇壮なメロディが非常に心地よく、
曲の展開なども緩急が良く効いてて飽きさせない。
若干甘口ではあるが完成度の高いペイガンメタルだ。

Encyclopaedia Metallum - Aorlhac
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When The Tomorrow Is A Grey Day : The Last Days (2010) 

メキシコのシューゲイザー/ポストブラックメタルバンド、The Last DaysのデビューEPを紹介。
中国のPest Pro.とメキシコのSelf Mutilation Servicesよりリリースされた。

thelastdays

Alcestを端に発したシューゲイザーブラックブームの急先鋒である
中国のPest Productionらしいバンドサウンド。
アーバンチックなSEを用いながら都会における孤独・虚無が表現されている。

時折入るハーシュノイズが日常に潜む"突然、変化する風景"を表わしているようで、
ひたすら毎日続く単調な生活の中で蝕まれていく"何か"が
よく表現されているように感じる。

但しほとんどこれインストアルバムか?っていうくらいボーカルが少なく、
あくまでシューゲブラックを目当てに手を伸ばしてしまうと、
ちょっと拍子抜けしてしまうのが正直なところであろう。

ちなみにbamdcampでは$4なので気軽にDL購入できる。

bandcamp - The Last Days
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A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Wasted Land : Heathen Dawn (2002) 

フランスのメロディックブラックメタルバンド、Heathen DawnのEP盤を紹介。
フランスのAura Mystique Productionsよりリリースされた。

heathen_dawn_EP

デモとこのミニアルバムのみを残して解散したヒーゼンブラックメタルバンド。
メンバーの一人は現在、Pagan Bloodで独りペイガンブラックをやっている。
しかしPagan Bloodとは異なるかなりメロいブラックである。

このミニアルバムはインストを除いてたった4曲26分だが、
バンド名の通り「ヒーゼニズムの夜明け」を高々と宣言するような、
誇りと土着さを兼ね揃えたような芋っぽくも勇ましいメロディックなサウンド。

残した作品が少なすぎてネームバリューは下がるかもしれないが、
こういうアルバムが好きなら手に入れる価値はあるだろうし、
Discogsを見ても比較的安価で手に入れられるアルバムである。
確かどっかのディストロで4枚10ユーロリストにも入っていた記憶が…。

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Victorious March : Dark Managarm (2009) 

フランスのブラックメタルバンド、Dark Managarmの1stアルバムを紹介。
フランスのInfernal Kommando Recordsよりlim.500でリリースされた。

darkmanagarm1

どこかの海外ディストロで大量購入した際にオマケで入っていたもの。
フランスのバンドであることを確認してから聞いてみてもフレンチブラック臭ゼロ。
どちらかというとスウェディッシュブラック的なファストなブラック。

フィジカルに物を言わせて爆走するところはカッコいいところもあるが、
まあこれはB級ブラックというやつで特に練られていない音源。
Z級ブラック的な「酷過ぎて面白い」ということもなく凡作。

酷くないけど面白くないっていう。
ブラックメタルのアルバムではこういう立ち位置の音源が一番厳しい。
ちなみに今年新作を出したらしいけど界隈で話題にはなっていないようだ。

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Arcane Metal Arts : Borrowed Time (2010) 

アメリカはデトロイドの正統派へヴィメタルバンド、Borrowed Timeのデモを紹介。
自主リリースの後、2011年にSarlacc Productionsより再発された。

borrowedtimedemo

いわゆる正統派へヴィメタルへの造詣はあまりない私であるため、
Record Boyさんの作品紹介を見てもらったら確実だと思うが、
そんな私でもこの作品は一発でノックダウンされた快作である。

たった4曲、1曲1曲のかっこよさは尋常ではない。
2010年製作とは思えない1曲目の、時代を超えた音調に衝撃を受けて、
アコギのインストを挟んで3曲目はManilla Roadのカバーがクソカッコよく、
4曲目もそのカバー曲に勝るとも劣らない叙情的なメロディが魅力の正統派HM。

2012年に同タイトルで出たコンピはEP盤も収録されているらしいのでそちらがオススメ。
ちなみに今年、1stがリリースされたので今届くのを待っているところです。
そういえばこの音源を聴いてManilla Roadを買い始めました。

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タグ: Manilla_Road  USA  2010 
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Total Death : Darkthrone (1998) 

ノルウェーのブラックメタルバンドの大御所、Darkthroneの6thアルバムを紹介。
ノルウェーのMoonfog Productions(Satyrのレーベル)よりリリースされた。

Total DeathTotal Death
(2006/02/28)
Darkthrone

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2nd-4thの3部作に続いて5thはグリムでドゥーミーなブラックに変貌したが、
さらにこの6thでは原点回帰というか先祖帰りというか、
これはBathoryの"Blood Fire Death"にかなり作風など寄せてきているイメージだ。

あまり詳しいことは知らないがこの作品はかなり難産だったらしく、
やはり3部作が彼らにしても大きい存在であったのだろうが、
Aggressor(Aura Noir)、Ihsarn(Emperor)、Satyr(Satyricon)、Rygg(Ulver)をゲストに招き、
歌詞を彼らに書かせているのも興味深い。

彼らが何を思っていたか邪推してみると、
自分たちのフォロワーに溢れたシーンが形骸化していく中で、
何が"True Black"かを模索している時期だったのではないか。

そういう視点で見ればDarkthroneというバンドがこの作品を作り上げたというだけで、
改めて腰を落ち着けて聞いてみると面白く聞けるアルバムである。

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タグ: Darkthrone  Aura_noir  Emperor  Satyricon  Ulver  Norway  1996-2000 
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Burning Drakkar : Hypocras (2010) 

スイスのフォークメタルバンド、HypocrasのEP盤を紹介。
自主リリースされ、既にバンドのストックはなくなったらしい。

Hypocras

今年6月の来日(The Crownの日本ツアー帯同)が記憶に新しいバンド。
私もそのライブにいって帰り際にこのMCDを購入した。
ライブでの印象は非常にライブパフォーマンスがよく盛り上げ上手で、
フルート奏者がアクティブでバンドサウンドとも調和していたのが印象的だった。

但しこのアルバムではサウンドプロダクションのせいか、
残念なことにフルートがバンドサウンドの中で浮いてしまっていたようで、
ライブほど燃えなかったというのが正直なところ。

しかし解りやすいエピックな楽曲の笛メタルということで、
この手のジャンル好きにはしっかり受け入れられる出来だろう。
今年、1stフルレングスもリリースされたらしい。
リリース後の来日だったらそのアルバムも買えたのだが。

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Grind Bastards #6 : V/A (2012) 

日本のグラインドイベントの最高峰、Grind Bastardの2012年参加バンドによるコンピ盤を紹介。
日本のGrind Freaksよりリリースされた。

grindbastard2012

去年、目的で見に行ったグラバス2012がまだ記憶に新しい(今年は行けず)。
このコンピにはの最新スタジオ音源が入っていると聞いて現地で購入した。

が、肝心のの音源については3rd"バラバラ"にも収録された音源の再録だったので、
ちょっと肩すかしだったのだが他のバンドも全て気合の入っている音源で素晴らしい。
京都のグラインドの雄Mortalizedや、メタルパンク最高峰のDoraidなど、
CDでのリリースが(ほとんど)ないバンドも参加しているので、
自分のようなアナログに及び腰勢にはとってもありがたい内容だ。

特にラストには Ironfist辰嶋率いるブラストコアバンド、Schreckwurmerが、
9分以上、3.11への怒りと日本の再生について轟音で宣言しており、
曲が良い悪いと言うよりひたすら脱帽して終わる!

日本のグラインドも凄いんだぜ、とかそういう低レベルの話ではなく、
とにかく素晴らしいコンピ音源であろう。
タグ: Grind_Bastard    Mortalized  Doraid  Schreckwurmer  Japan  2012 
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Southern Black Demon : Vomit of Doom (2012) 

アルゼンチンのブラッケンスラッシュメタルバンド、Vomit of Doomのコンピ盤を紹介。
アルゼンチンのMetal Commandよりリリースされた。

vomitofdoom

2009年に結成されたバンドの初期デモやライブ音源のコンピ。
故に音質も一定ではなく通して聞いてもしっちゃかめっちゃかだが、
こういう音源を好きこのんで聴く人からすれば日常茶飯事だろう。

SodomのOutbreak of Evilをカバーしているだけで自分の中では高評価だが、
実際、オリジナル音源にしても志向性としては初期Sodomと、
そして南米トラディショナルなベスチャルお下劣メタルのコンビネーションという感じ。
その手の音源が好きならこの音源もきっと気に入るはず。

他にVenomのBlack MetalやKatのMetal i Piekloのカバーも収録されている。
正直、Katのカバーに関しては趣向的にちょっと外れている気がするが、
きっと単純にメンバーが好きなのだろう。

Encyclopaedia Metallum - Vomit of Doom
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Ягна : Zavod' (2011) 

ウクライナのメロディックブラックメタルバンド、Zavod'(ЗАВОДЬ)の1stアルバムを紹介。
自主リリース後、2013年に日本のHidden Marly Productionから再発された。

zavod1

今年の再発+2ndリリースまで完全ノーマークだったウクライナのバンド。
メンバーの中にDrudkh(ex)、Astrofaes、Ungernのドラマーが在籍している。
彼自身もまだ20代ではあり、メンバー全員かなり若いと推測されるものの、
ウクライナブラック人脈の濃いところでの新星。

確かに若さを感じる活気のある勢いを持つペイガンメロブラなのだが、
そのメロディラインにはかなりのセンスを感じる素晴らしいメロブラで、
今までのウクライナブラックの本流とは違うところで個性を開花させている。

強いていえばアルバム通して曲の緩急の付け方に問題があるのか、
そのブラックメタルあるまじき快活な勢いを持つメロディラインが
どころなくブツ切りになっていて勿体なく感じるところか。

それでもペイガン系メロブラが好きな人なら買いの一枚。

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