Die Fucking Bastard : Necropsia (2005) 

チリのブラッケンスラッシュメタルバンド、Necropsiaの1stアルバムを紹介。
カセットでlim.666でリリースされた後、タイのWitchhammer Productionsよりlim.1000でリリースされた。

necropsia

確か大阪のキングコングでブラック/デスかと思ってジャケ買いしたもの。
きいてみたら結構まともなブラッケンスラッシュで、
しかもたまにメロいトレモロリフを入れてきたりする節操のなさもあり、
またどことなくデスメタルっぽい音の使い回しもしているなどフォーカスがあってない。

以前はAutopsyDeathなどのカバーもやっていたらしく、
さらにこのアルバムではImpaled Nazareneの"The Horny and the Horned"をカバー。
なるほど、確かにそんな感じだ。
でも原曲に対してどうもテンションが低い。

たまにオッとなる音の使い回しをしていたり決して侮れないが、
作品としてのまとまりに欠けるアルバムであり、
あまり通して聞こうとは思わないレベルの音源だった。

Encyclopaedia Metallum - Necropsia
タグ:   Necropsia  Chile  Death  Autopsy  Impaled_Nazarene  2001-2005 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Codex Necro : Anaal Nathrakh (2001) 

イギリスのブラックメタルバンド、Anaal Nathrakhの1stアルバムを紹介。
イギリスのMordgrimmよりリリースされ、
後にEarache、Feto Recordsよりそれぞれボートラ付きでリイシューされた。

Codex NecroCodex Necro
(2009/12/10)
Anaal Nathrakh

商品詳細を見る


1998年よりMayhemスタイルのブラックメタルでデモを作成し話題を集め、
そしてこのアルバムではインダストリアルな要素を取り入れて、
大きな話題を読んで各種有名雑誌などでも高い評価を得た作品。

当時はサイバーブラックメタルと呼ばれていたような気もするが、
改めて聞いてみるとマシングラインドとプリブラの融合なように感じる。
グラインドコアに近いWar Blackのアプローチとは近くて遠い。

このバンドの特徴はマシングラインドらしい非人道的なサウンドであろうが、
この1stにおいてはまだデモで見られた人間味が若干残っているように感じる。
それがちょうどよいバランスに感じる人もいるだろう。

Encyclopaedia Metallum - Anaal Nathrakh
タグ: Anaal_Nathrakh  UK  2001-2005 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

B.A.C.K. : Artillery (1999) 

デンマークのスラッシュメタルバンド、Artilleryの4thアルバムを紹介。
デンマークのDiehard Musicよりリリースされた。

B.a.C.KB.a.C.K
(2010/01/25)
Artillery

商品詳細を見る


ヨーロピアンスラッシュを代表する傑作だった3rdを残して、
ヴォーカルのFlemming RönsdorfDestructionに誘われて離脱し、
Artilleryは91年に解散してしまい、彼自身も結局加入せず。

このアルバムはタイトル通りまさしく彼と共にバンドが戻ってきた作品。
空白の90年代から戻ってきたこういう出戻り系スラッシュバンドが数々のドボン作品を出す中、
このバンドはファンの耳を裏切らなかった良いスラッシュメタルアルバムである。

1stのような黒さ、2ndのようなハードコアテンション、
3rdのような様式美スラッシュ・・・確かにこの4thはいずれも引き継いではいないが、
完成度の高いスラッシュメタル(まあいちおう3rdに一番近い)だ。

Encyclopaedia Metallum - Artillery
タグ: Artillery  Destruction  Demmark  1996-2000 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Beginning : Gorugoth (2011) 

日本は徳島の独りブラックメタルバンド、Gorugothのコンピレーションを紹介。
日本のZero Dimensional Recordsよりlim.99でリリースされた。

gorugoth_begin

先ほど紹介したコンピレーションの1ヶ月後かそこらの連続リリースだった記憶があるが、
こちらはより初期音源で活動初期の1993年に出したデモ2作品のコンピである。
1~5曲目が"Disastrous"の音源で、6~9曲目が"Immortal"の音源。

前者はまだブラックだかデスだか境界が曖昧なスタイルで、
音質も劣悪ではあるが意図的ではなさそうな感じ。
まだスタイルの模索をしているかのようだ。

後者は一気に音質が意図的な曇りがかったプロダクションになって
楽曲も以降の音源に近いスタイルになっている。

先に後期のコンピレーションが出てから、
こちらが少量限定でリリースされたことからも、
この音源リリースの持つ意味も理解できることだろう。

Encyclopaedia Metallum - Gorugoth
タグ: Gorugoth  Japan  2011 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

s/t : Gorugoth (2011) 

日本は徳島の独りブラックメタルバンド、Gorugothのコンピレーションを紹介。
日本のZero Dimensional Recordsよりリリースされ、限定盤もlim.199でリリースされた。

gorugoth

90年代初頭から活動していた日本の独りブラックメタルバンドで、
レーベルリリース含めて全てカセットだったために、
一部のマニア以外には存在を知られていなかったバンドである。

HurusomaやGnomeで有名なWood氏との親交もあり、
彼のレーベルであるCosmic Gardenからも音源をリリースしたこともあるなど、
当時のブラックメタルシーン関係者にはかなり知られた存在であったという。
Infernal Necromancyとのスプリットもそこからのリリースされた。

その音源も含まれているこのコンピレーションがCDという形で10年の歳月を経てリリース。
これにはもちろん資料的価値もあるわけなのだが、
当時の活動における神秘的な存在感はサウンドにも存分反映されており、
このバンドの持つ独特の楽曲展開も手伝って、今聞いても古さを感じない。

Encyclopaedia Metallum - Gorugoth
タグ: Gorugoth  Hurusoma  Gnome  Infernal_Necromancy  Japan  2011 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Epoch : Fen (2011) 

イギリスのアトモスフェリック/ポストブラックメタルバンド、Fenの2ndアルバムを紹介。
イタリアのCode666 Recordsよりリリースされた。

fen2

アトモスフェリックなポストブラックとしてAgallochに対するUKからの回答であり、
UKとしてのシューゲイザーらしさを見せているという意味では、
Alcestなどに肉薄する音楽性も見せている。

この2ndアルバムではよりUKらしい決して晴れない陰鬱な音楽性が増し、
その分、ブラックメタルとしての成分は大きく減退して、
もはやこれはブラックメタルの範疇からは完全に離れたような印象を持つ。

この手の音源としてはかなり完成度の高いサウンドを誇っているが、
果たしてメタルファンが受け入れるものかどうかは、
Alcestの1stを受け入れたものでさえ更にもう一越え必要なように感じる。

Encyclopaedia Metallum - Fen
タグ: Fen  UK  Alcest  Agalloch  2011 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Aura Damnation : Divina Inferis (2007) 

フィンランドのブラックメタルバンド、Divina Inferisの1stアルバムを紹介。
フィンランドのPrimitive Reactionよりリリースされた。

divinainferis1

Orm(Gu., Ba.)、Mustamaa(Vo., Dr.)の二人バンドで、
2枚のデモを少数リリースした後、このフルレングスを発表した。
なお、このアルバム以降は活動の音沙汰はない。

内容はSatanic Warmaster以降のフィニッシュブラックを基調に、
メランコリックなトレモロリフを織り交ぜつつ、
デプレブラックに迫る陰鬱さをもっているブラックメタル。

両方のジャンルの"聞きやすさ"を取り除いてミックスしたとも言え、
一見さんお断りな瘴気を出しているが、
同時に誰向けの訴求力があるかもちょっと悩んでしまう音源だ。

Encyclopaedia Metallum - Divina Inferis
タグ: Divina_Inferis  Finland  Satanic_Warmaster  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Keeper of the Seven Keys ~ The Legacy : Helloween (2005) 

ジャーマンメタルバンド、Helloweenの11thアルバムを紹介。
ドイツのSteamhammerよりリリースされた。

守護神伝-新章-守護神伝-新章-
(2005/10/31)
ハロウィン、キャンディス・ナイト 他

商品詳細を見る


日本語タイトルでは"新章"だが実際は過去の名盤の"遺産"と名付けられているアルバム。
わざわざKeeperの名を冠してどういう意図があるのかと思ったが、
内容としては幾分、楽曲のシリアス度は増しているが、
決して前作10thの内容から大きくそれることはない作風になっている。

それでも随所に見られるとトレースは楽曲そのものではなく、
長尺曲を2枚組の1枚ずつに1曲ずつ取り入れていること(HalloweenとKeeper)、
そもそも2枚組である点に見られる。
(なぜあの作品がPart1, 2と分かれてしまったかは有名なので割愛する)

つまり外形をコピーしつつ中身はあくまでDeris期のHelloweenであり、
決して焼き増しではなくむしろ"遺産は遺産でしかない"と言いたかったのでは。
Occasion Avenueに過去の名曲のサンプリングが入っているのもそういう演出かな。

ちなみに自分は日本盤を購入したがそちらはボートラが追加されている。
が、まあそれは可もなく不可もなくな1曲なので輸入盤でも十分かな。

Encyclopaedia Metallum - Helloween
タグ: Helloween    Germany  2001-2005 
Power/Speed  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Alle beruhigen sich auf der West Vorderseite : Minenwerfer (2009) 

アメリカのブラックメタルバンド、Minenwerferのデモ音源を紹介。
フリーでBandcampで公開されている。

minenwerfer

最近個人的に注目しているChronaexusというバンドのメンバーが関係している若いバンドで、
最初はBret Tardiff(1989年生まれの24歳)一人で全楽器をこなしていたが、
最近、他のChronaexusのメンバーも参加して三人編成なようだ。

Chronaexusの音源も今後紹介するが、
こちらはドイツの戦争、特に第一次世界大戦をテーマにしていて、
それにまつわる哲学なんかも歌詞に取り入れたブラックメタルをやっていて、
内容もファストブラックの範疇だろうが、彼らが得意のメロディも時折挿入されるのが特徴。

特にドイツをテーマにしているかと言ってナチズムとは関係ない模様。
アメリカのバンドだけどメンバーに何か縁があるのだろうか。

このバンドは他の音源も安くbandcampでリリースしており、
その商売っ気の無さというか非営利主義は好印象。
サウンドもなかなか好みでこれからも追いかけてみたい。
皆さんもまずはこのフリー音源を聞いてみてはいかがだろうか。

Encyclopaedia Metallum - Minenwerfer
タグ: Minenwerfer  USA  Chronaexus  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Ancients : Xibalba (2007) 

メキシコの古代マヤ文明ブラックメタルバンド、Xibalbaのコンピ盤を紹介。
メキシコのGuttural Recordsよりリリースされ、NWN!でもLPでリリースされた。

xibalba_comp

巷で話題の同名ハードコアバンドがいるが、個人的にXibalbaといえばこっち。
以前、1stアルバムを紹介済みだが(もう3年前か…)、
こちらのコンピ盤は1stより前のデモ音源とレアトラックで構成されている。

1stアルバムではDarkthrone+マヤ文明的なブラックだったが、
このコンピ盤はDarkthroneが白塗りブラックをやりだしたのとほぼ同時の音源で、
そのためまだ影響を受けておらず(笑)、
非常にロウな第一世代ブラックメタルをプレイしている。

しかし同時にマヤ文明的エッセンスが楽曲に怪しさを添えて、
単純なロウブラックにおさまらない何かになっている。
古代マヤ文明的エイシェントブラック!素晴らしい!

Encyclopaedia Metallum - Xibalba
タグ: Xibalba  Darkthrone  Mexico  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Withered Shades : Ophis (2010) 

ドイツのデス/ドゥームメタルバンド、Ophisの2ndアルバムを紹介。
ロシアのSolitude Productionsよりリリースされた。

ophis2

デス/ドゥームといっても当然、Autopsyのようなデスメタルではなく、
フューネラルドゥームに片足突っ込んでいるような重いドゥームに、
デプレッシブブラックに近いメランコリックさを醸しだしているデスドゥーム。

日本のレーベルからEPをリリースしたThränenkindのメンバーも在籍しており、
あちらで見られたシューゲイザーブラックの要素もうっすら入っているようにも感じるが、
基本的にはひたすら絶望的で足元すら見えないような音楽性。

しかしそのメランコリックさがフューネラルドゥーム初心者に優しく、
この手の音楽の導入としては好適な内容ではなかろうか。
自分もそんなうちの一人です。

Encyclopaedia Metallum - Ophis
タグ: Ophis  Germany  2006-2010 
Gothic/Doom  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Death Set The Beginning Of My Journey : Dodsferd (2008) 

ギリシャのブラックメタルバンド、Dodsferdの4thアルバムを紹介。
アメリカのMoribund Recordsよりリリースされ、後にKreation RecordsからLPで再発された。

dodsferd4

元々、Wrath氏の一人バンドだったが、
このアルバムからSardonic氏も正式クレジットされて一人ブラックではなくなった。
が、曲作りや、バンドの特徴であるヒステリックなヴォーカルはWrath氏の独壇場であろう。

悲痛に叫ぶヴォーカルはデプレブラックで見られるものに近いが、
楽曲自体はメロディックでありながら人を突き放すような、
ミサントロピックなブラックメタルである。

日本ではどれだけ人気があるか解らないが、
結構メロディックな要素が強いためヴォーカルがしっくりくれば
そこそこツボにはまりそうな印象だ。

なお、ここではWrathのインタビューが読めるので興味があれば。

Encyclopaedia Metallum - Dodsferd
タグ: Dodsferd  Greece  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Sleepers In The Rift : Morbus Chron (2011) 

スウェーデンのデスメタルバンド、Morbus Chronの1stアルバムを紹介。
シンガポールのPulverised Recordsよりリリースされた。

Sleepers in the RiftSleepers in the Rift
(2012/01/03)
Morbus Chron

商品詳細を見る


あのEntombedNickeの弟が在籍していて、
しかもだからといって北欧デスメタルじゃなくて、
完全Autopsyタイプのドロドロなデスメタルということで話題になったアルバム。

確かに意表を突かれた感はあるが内容自体も驚きが大きい。
とてもじゃないけど若手デスメタルバンドとは思えない、
非常に音に説得力がある重厚なデスメタルになっていて、
まさしくマニアの言う「真性デスメタル」そのものではなかろうか。

デスメタル好きならもう当然購入しているであろうアルバムだが、
もし買っていなければ優先して買うべき音源だろう。
なおこのアルバムの世界的成功でCentury Media Recordsへの移籍を果たしている。

Encyclopaedia Metallum - Morbus Chron
タグ: Morbus_Chron  Emtombed  Autopsy  Sweden  個人的良盤  2011 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top