Tomb of the Mutilated : Cannibal Corpse (1992) 

アメリカのデスメタルバンド、Cannibal Corpseの3rdアルバムを紹介。

Tomb of the MutilatedTomb of the Mutilated
(2002/11/26)
Cannibal Corpse

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今まで1st2ndと紹介してきたが、私が持っている最後のアルバムがこの3rd。
このアルバムもその流れに同じように則っており、
ソリッドなデスメタルという印象は変わらない。

何というか悪趣味を歌詞やジャケットなど露骨に押し出している割に
音が意外と健全というかグチョングチョンじゃないので、
迫力あるグロウルにブラストビートというエッセンスも飲み込みやすく、
なるほど売れるデスメタルというのは理解できる。

この音楽が「デスメタルとは」の解だとは思えない。
むしろ大衆受けをグロテスクな手法から模索した、
当時にして新世代のマーケティングだったのではなかろうか。

Encyclopaedia Metallum - Cannibal Corpse
タグ: Cannibal_Corpse  USA  1991-1995 
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Blooddrenched Memorial 1994 - 2002 : Kristallnacht (2006) 

フランスのプリミティブブラック/NSBMバンド、Kristallnachtのコンピ盤を紹介。
フィンランドのGrievantee Productionsからリリースされた。

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先日紹介したThe Night and the Fogに参加しており、
バンド名は「水晶の夜」の引用などまさしくNSBMバンドである。
クリナハと略されて呼ばれておりこの手のジャンルではかなり有名なバンド。

前身バンドのFuneralの活動も含めた1994-2002年にリリースされた音源のコンピで、
バンドが製作した全21曲が網羅されている(確か)。
そのため音質もどれもプリミティブだがバラバラな出来になっている。

メロウでプリミティブなブラックメタルというと今では多くのバンドがいるものの、
こんな初期からこういうスタイルを体現しているバンドはいなかったし、
活動のUGさも含めて、その界隈では相当なインパクトを与えたサウンドだろう。
当時、このバンドのような音源を作りたいと動いていた国産ブラックもいたとのこと。

時代の空気感も含めて味わうことで非常に貴重な価値を感じる一枚。
また彼らもAbsurdのカバーをしており、Absurdの(悪)影響って凄いと感じる。
ちなみに一部の曲のみヴォーカルスタイルがドナルドダック状態になるのも注目。

Encyclopaedia Metallum - Kristallnacht
タグ: Kristallnacht  Absurd  France  2006-2010 
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The Night And The Fog part II : V/A (2003) 

引き続き、15のNSBM/Neo Folkバンドによるコンピレーションアルバムを紹介。
一応、続編ということになったが、こちらはギリシャのTotenkopf Propagandaからリリース。
こちらは激しく出回っているので比較的容易に手に入れることができる。

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ジャケットは真っ黒になったものの、リリース元が変わったこともあるにせよ、
前作と比べて邪悪さは大幅に減退しているような気がする。
その代わりにNeo Folk的なアプローチなど民謡的なメロディを使うバンドが増えた。

こちらもシーンを代表するバンドが多く参加しており、
そういう意味では十分価値のあるアルバムといえるが、
CommandHolocaustusといった問題バンドも参加していたり、
アルバムリリースの経緯や内容などを考えると前作に劣るのは否めない。

とはいえ前作が凄過ぎただけともいえるので、
Nokturnal Mortum、Absurdなどの有名バンドも参加しているし、
この手のジャンルが気になるようなら手に取るに十分なアルバムだろう。
タグ: Temnozor  Der_Sturmer  Nokturnal_Mortum  Absurd  Command  Holocaustus  Eisenwinter  2001-2005 
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The Night And The Fog : V/A (1999) 

16のNSBMバンドによる伝説のコンピレーションアルバムを紹介。
アメリカのDungeons Of Darknessがリリースしたが、このリリース年度にオーナーが自殺、
そのためこのアルバムは再販もなく希少価値が非常に高い。

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現在では相当ネームバリューの高まったNSBMの面々が参加したコンピ。
アルバム名は「夜と霧」作戦からとっており、
まさしくNSBMを体現するかのような、この作品自体が「狼煙」のように感じる。

参加バンドの豪華さと収録曲のプリミティブさ、
そして何より作品全体から沸き立つ危険思想が
邪悪で真っ黒にアルバムを染め上げている。

自分はレイシズムを決して賛同する気はないが、
このコンピレーションアルバムはブラックメタル史上において
非常に重要なものであることはわかる。

このアルバムは非常に手に入りづらいが(私も借りました)
参加バンドによっては初期音源集に収録されている楽曲もあるので、
難しい場合はそちらからお求めになるのがいいだろう。
タグ: Kristallnacht  Bekhira  Thor's_Hammer  Thunderbolt  Fullmoon  Absurd  Graveland  Gontyna_Kry  個人的名盤  1996-2000 
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Deathconsciousness : Have a Nice Life (2008) 

アメリカのポストブラックメタルバンド、Have a Nice Lifeの1stアルバムを紹介。
Enemies List Home Recordingsからリリースされ、
今年には同レーベルからLPで再発されている。

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(DVDケース/2枚組)

2枚目の1曲目が"Waiting for Black Metal Record"ということもあり、
ポストブラックメタルとしているが内容自体はポストロック/シューゲイザースタイル。
かなりダークなアトモスフェリックサウンドも出すことがありポストブラックの側面はある。

Have a Nice Dayという名前の近いブラックメタルバンドが悪名垂れ流したせいで、
このバンドまで勘違いされないか不安でしょうがないが、
こちらは本気のポストメタルなので安心してほしい。

安易なポストメタル/シューゲイザーではない。
それらの要素のほかにドゥームメタルやインダストリアルなども組み合わせた
いわばかなりハイブリットなスタイルなのだが、
全てが破綻せず存在しているのが素晴らしい。
タグ: Have_a_Nice_Life  USA  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Slit Throats And Ritual Nights : Cult Of Daath (2005) 

アメリカはシカゴのロウブラックメタルバンド、Cult of Daathの2ndアルバムを紹介。

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一時期Nachtmystiumに在籍していたドラマーのバンド。
Beheritのトリビュートアルバムに参加していたこともあり、
このバンドのサウンドもベスチャルでロウな作風になっている。

さらに言えばスラッシュメタルのサウンドをかなり強く取り込んでいるため、
ウォーブラックというよりかはブラッケンスラッシュという趣きもあり、
またオールドスクールなUSデスメタルのような質感も取り込んでおり、
スラッシーなのにネチャッという感覚がなかなか面白い。

ジャケットに見られる質感がうまくサウンドに反映しているような感覚で、
なかなか面白い作品だと思う。
3rdはまだですか。

Encyclopaedia Metallum - Cult of Daath
タグ: Cult_of_Daath  Nachtmystium  Beherit  USA  2001-2005 
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Angry Anthems 1985-2010 : Agathocles (2011) 

ベルギーの古参グラインドコアバンド、Agathoclesのコンピレーションを紹介。
日本のObliteration Recordsからリリースされた。

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去年のAgathocles来日ツアーに伴いリリースされたコンピ。
元々星の数ほど音源をリリースしている彼ら。
ちょっと数えてみたら公式のもので256枚あるらしい…。

その膨大な音源から唯一のオリジナルメンバーであるJan Frederickxが選曲したベスト盤。
そのため興味があってもアルバムが出過ぎてて良くわからない人にはもってこいの内容。

ミンスコア神と呼ばれているものの、サウンドはいわゆるグラインドで、
音楽性ではなくアティチュードが異なっているという主張が込められている。
"抗議"という精神を乗せた爆音は不思議な伝播で強烈に我々に伝わってくる。

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タグ: Agathocles  Belgium  2011-2015 
Grind Core/Gore  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Soulblight : Obtained Enslavement (1998) 

ノルウェーのブラックメタルバンド、Obtained Enslavementの3rdアルバムを紹介。
オーストリアのNapalm Recordsからリリースされ、後にデモ音源追加で再発された。

SoulblightSoulblight
(2001/07/02)
Obtained Enslavement

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あのGorgorothPEST御大が参加しているバンド。
以前紹介した1stとは異なりメロディックブラックに変貌を遂げているが、
これはこれですさまじくメロってて非常にかっこいい。

ここまでメランコリックな旋律を多用してくるバンドになるとは
1stの時点では予想もつかなかったであろう一枚。
妥協なきメロディックブラックの波はくどくもあるがここまでやりきったのが素晴らしい。

あざとさがないのはシンセをあまり前に持ってくることなく
バンドサウンドでメロディックブラックを体現したからではなかろうか。

一昔前は非常に手に入り難かったものだが近年の再発で国内でも買えるようになった。
良い時代になったものです。

Encyclopaedia Metallum - Obtained Enslavement
タグ: Obtained_Enslavement  Norway  Gorgoroth  1996-2000  個人的良盤 
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