Drawing Down the Moon : Beherit (1992) 

フィンランドのブラックメタルバンド、Beheritの2ndアルバムを紹介。

Drawing Down the MoonDrawing Down the Moon
(2009/08/10)
Beherit

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1stで超『ロウでプリミティブでウォー』なブラックを展開し、
3rdでダークアンビエント/サタニックテクノに突然変異した彼らだが、
この2ndもプリミティブブラックと言われているものの、
3rdへの道しるべというか過渡期にあったことが解るサウンド。

シンセサイザーなどによる宇宙を連想させる空間的なサウンドを導入、
更にドゥームやドローンナイズされたミドル/スローパートも大胆に取り入れ、
もともとのサタニックスラッシュの下地と共にアレンジされている。

決して洗練されたサウンドではなく、やはりあくまでBeherit
宇宙という漆黒の闇に描かれたサタニックアートとでも言おうか。

Encyclopaedia Metallum - Beherit
タグ: Beherit  Finland  1991-1995 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Frost : Enslaved (1994) 

ノルウェーのヴァイキング/プログレブラックメタルバンド、Enslavedの2ndアルバムを紹介。

FrostFrost
(2009/01/13)
Enslaved

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Emperorとスプリット盤を出したりするなど確実にブラックメタルの領域にいた時代。
もちろん中期Bathoryのヴァイキングメタルの影響をもろに受けていたが、
それは同時に当時のノルウェイジャンブラックの潮流でもあったわけで、
このバンドもノルウェイジャンブラックの中の一バンド的扱いだったと思う。

しかしブックレットなどを見てみると、あくまでヴァイキングメタル的思想を持つバンド。
結局、ヴァイキングかブラックは思想次第なのだ。

このアルバムを最後にドラマーのTrimEmperorに移籍したが、
彼のジャズに影響を受けたプレイはこのアルバムにプログレ志向を持ちこんでおり、
以降、どんどんとプログレッシブな要素が高まっていった。
このアルバム自体はあくまでノルウェイジャンコールドブラックとしての価値が高い。

Encyclopaedia Metallum - Enslaved
タグ: Enslaved  Norway  Emperor  1996-2000 
Viking/Folk  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Lantlôs : Lantlôs (2008) 

ドイツのポストブラックメタルバンド、Lantlôsの1stアルバムを紹介。

LantlosLantlos
(2011/04/05)
Lantlos

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Lantlôsとはドイツ語で"homeless" "without homeland"を意味するとか。
帰属するところのない一切の孤独を表しているのであろう。
楽曲も寂寥感が支配するサウンドに仕上がっている。

音楽性としてはAmesoeursに近い都会派シューゲイザーブラックの趣きだが、
それより随分とブラックメタルのサウンドを強く感じるため、
ディプレッシブブラックにも近い印象で楽しめる。

このアルバム自体はMarkus Siegenhorなる人物が一人で創り上げたようだが、
現在のメンバーラインナップはあのNeigeを加えたユニットになっており、
今後の展開にも期待できるバンドだ。
にしてもNeigeのフットワークの軽さには驚かされるものがある。

Encyclopaedia Metallum - Lantlôs
タグ: Lantlôs  Neige  Germany  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Piece Of Time : Atheist (1989) 

アメリカはフロリダのプログレッシブ/テクニカルデスメタルバンド、Atheistの1stアルバムを紹介。

Piece of TimePiece of Time
(2005/09/13)
Atheist

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以前、3rdアルバムを紹介したが、もちろんこの1stも必聴。
1stアルバムとは全く思えないテクニカルな内容。
ベースが半端ないし、ドラムも半端ない。
そしてギターが何をやってるんだかわからんテクニカルさ。

やっぱりこのバンドは"ジャズ"の魂が込められている。
演奏が非常にスリリングで、調和というより競争しているような感じ。
「もっと行け!もっとやれるだろう!」と。

それを最も煽っていたのがベースのRoger Pattersonだろう。
彼はこのアルバムリリース後のツアー中に交通事故で死亡してしまった。
彼の後任も素晴らしいプレイヤーだったが、
このバンドの栄光ある青写真が崩れた瞬間だった。

Encyclopaedia Metallum - Atheist
タグ: Atheist  USA  1986-1990  個人的良盤 
Progressive  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Vintage Addiction : Dishammer (2008) 

スペインのクラストコア/メタルパンクバンド、Dishammerの1stアルバムを紹介。

Vintage AddictionVintage Addiction
(2009/04/28)
Dishammer

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バンドの説明としてはDischarge + Hellhammerで満ち足りる。
クラストコアとブラック/スラッシュメタルが交わったサウンドで、
配合としては結構古い者同士ということで全く新しいサウンドというわけではない。

このブログを見に来てくれる人にとっては、
イーヴィルなスラッシュメタルが好きなら是非、という表現が良いかと。

一時期、日本でも相当話題になっていたがAmazonでも取り扱いがあってびっくりした。
でも確かに世に広まってよい、気持ちいいイーヴィルサウンド。
あと基本的に彼らのアルバムはオッパイ丸出し姉ちゃんが付き物なのも良いよね。

Encyclopaedia Metallum - Dishammer
タグ: Dishammer  Hellhammer  Discharge  Spain  2006-2010 
Metal Punk  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Severed Survival : Autopsy (1989) 

アメリカはカリフォルニアのカルトデスメタルレジェンド、Autopsyの1stアルバムを紹介。

Severed Survival (Dig)Severed Survival (Dig)
(2003/04/29)
Autopsy

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Severed Survival (W/Book) (W/CD) (Spec)Severed Survival (W/Book) (W/CD) (Spec)
(2009/03/10)
Autopsy

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Deathの1st"Scream Bloody Gore"に参加していたChris Reifertによって1987年に結成。
そのアルバムと同様、1980年代に生まれた初期デスメタルらしく、
まだまだスラッシュメタルの領域の中にあるデスメタルを展開。

但し、そんじょそこらのデスメタルよりよっぽど死臭漂う過激サウンド。
手数の多さとか体感速度とは全く異なるこの臭気はAutopsyそのものであり、
Chris Reifertのちょっともたれ気味のドラムと、
Sadasの名手、Steve DiGiorgioのテクニカルなベースが、
高次元でまぐわった結果生まれた生々しいサウンドである。

このサウンドは更に2ndではドゥームメタルとの融合、
もしくは3rd以降はエログロナンセンスなゴアメタルへの変貌を遂げる。
最もデスメタルらしいデスメタルはこの1stだろう。

Encyclopaedia Metallum - Autopsy
タグ: Autopsy  Death  個人的名盤  USA  1986-1990 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Les Discrets / Alcest : V/A (2009) 

フランスのシューゲイザーブラックバンド、Les DiscretsAlcestのスプリットを紹介。

Les_Discrets_-_Split_EP_with_Alcest.jpg

今をときめくシューゲイザーブラックの星、Neige率いるAlcestと、
そのAlcestでドラムを務めるWinterhalterが参加するLes Discretsのスプリット盤。

Alcestの方は2ndに収録の1曲と、
今のところこの音源でしか聞けない曲が1曲の全2曲とAlcestファンには寂しい仕上がり。

このアルバムの存在意義はLes Discretsのお披露目というところが大きい。
Les DiscretsもノスタルジックなシューゲイザーブラックでAlcestに似ている。
但しディプレッシブの要素がAlcestより強く感じる。
昨年フルレングスを出しているので、興味がある人は要チェック。

Encyclopaedia Metallum - Alcest
タグ: Les_Discrets  Alcest  France  V/A  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Malediction Fields : Fen (2009) 

イギリスのアトモスフェリックブラックメタルバンド、Fenの1stアルバムを紹介。

The Malediction FieldsThe Malediction Fields
(2009/01/19)
Fen

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これが1stか!と思えるくらいサウンドに雰囲気を持っているバンド。
Skaldic Curseというブラックメタルバンドのメンバーで大部分構成されているので、
キャリア的にポッと出のバンドでないにせよ、素晴らしい。

音楽的には自然崇拝ブラックメタルのAgallochと、
都会派シューゲイザーブラックのAmesoeursを合わせたような印象。
その二つは自然と都会という意味では相反しているようだが、
自然の冷たさと、都会の冷たさが合致して面白いポストブラックに仕上がっている。

もうすぐ最新作の2ndが発売されるようで、そちらも楽しみ。(2月11日予定)

Encyclopaedia Metallum - Fen
タグ: Fen  UK  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Goi, Rode, Goi! : Arkona (2009) 

ロシアのペイガン/フォークメタルバンド、Arkonaの5thアルバムを紹介。

Goi Rode GoiGoi Rode Goi
(2009/11/03)
Arkona

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そろそろ"笛メタル"成分が欲しいときに手に入れたアルバム。
フルートとバグパイプの奏者がおり、女性がヴォーカルをやっているという。
確かHMVかAmazonのお勧めで購入したような気がする。

4th以前のアルバムの出来は解らないが、かなりバランスのとれた良作。
デス/ブラックに通じるアグレッシブさとヘヴィさに、
牧歌的なフォークメタルがうまく配合されている。

女性とは思えないヴォーカルも見事。
良いバンドだと思う。

ちなみに同名のバンドが多いので中古屋で捕獲するときは要注意。

Encyclopaedia Metallum - Arkona
タグ: Arkona  Russia  2006-2010 
Viking/Folk  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Ardor Sanctus : Theologiae (2010) 

イギリスのポスト/シューゲイザーブラックメタルバンド、Theologiaeのシングルを紹介。

THEOLOGIAE.jpg

こちらのサイトからフリーでダウンロード可能な音源。
シューゲイザーブラック関連を探し求めて辿り着いた。

どうやらギターのソロプロジェクトらしく、他は打ち込みなのだろうか?
サウンドとしてはプログレナイズなシューゲイザーブラック。
Between the Buried and Meの影響を感じるという意見もあるようだが、
確かにそうかもしれないなー。

とりあえずまだ情報の少ないプロジェクトだが、今後に期待。
タグ: Theologiae  UK  BTBAM  2006-2010 
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The Secrets Of The Black Arts : Dark Funeral (1996) 

スウェーデンのブラックメタルバンド、Dark Funeralの1stアルバムを紹介。

Secrets of the Black ArtSecrets of the Black Art
(2007/10/08)
Dark Funeral

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北欧ブラックメタルと言うと、ノルウェイジャンブラックメタルがイメージの大半だろうが、
スウェーデンのブラックメタルを代表するのはMarduk、Dissectionという大物であり、
そしてこのDark Funeralもスウェディッシュブラックの代表格だろう。

スウェーデンブラックの代表格のMardukはスウェディッシュデスメタル+サタニックスラッシュ、
Dissectionはスウェディッシュデス+メロディー+コールド、
一方でDark Funeralは彼らよりもデビューが遅く、
彼らの影響もあってか、二つのバンドの合作といわんばかりのサウンドである。

攻撃的でありながら、メロディカルでかつ寒さの感じるブリザードサウンド。
まさしく (Marduk + Dissection)÷2 なバンドである。
特にこの1stは最もそのバランスが良い名盤だと思う。

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タグ: Dark_Funeral  Sweden  1996-2000 
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Phantasmagoria : Limbonic Art (2010) 

ノルウェーのブラックメタルバンド、Limbonic Artの7thアルバムを紹介。

PhantasmagoriaPhantasmagoria
(2010/05/24)
Limbonic Art

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DaemonMorpheusの2人によるバンドで、
一度2003年に解散し、2006年に再結成したのだが、
2009年にMorpheusが脱退しており、独りブラックとなっていた。

Mayhemの日本ツアーでMorpheusがツアーメンバーとして帯同していたが、
既にあの時には脱退していたということをこのアルバムを手に入れて知った次第。

自分はシンフォブラックの名盤1st"Moon in the Scorpio"しか持っていなかったのが、
あの時に比べてかなりアグレッシブなブラックメタルになっている。
あの空間を大事にするシンフォニックブラックはかなり薄れている印象。

プリミティブでシンフォ風味のブラックメタルとしては良作だと思うが、
1stのサウンドを期待するとちょっと違うかな…という内容。

Encyclopaedia Metallum - Limbonic Art
タグ: Limbonic_Art  Norway  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Nostalgia - Fragments Of A Broken Past : Nocturnal Depression (2006) 

フランスのディプレッシブブラックメタルバンド、Nocturnal Depressionの1stアルバムを紹介。

Nocturnal_Depression.jpg

トレモロ・アルペジオで淡々と進む鬱屈したディプレッシブサウンドが素晴らしい作品。
フランスらしい退廃的な雰囲気に満ちていて、アーティスティックでスーサイダルなサウンド。
ときおり入るピアノもアルバムの雰囲気を助長していて良い。

Alcestなどのシューゲイザーブラックに感じるものとは異なるノスタルジーが味わえる。
(現に5曲目の名前がNostalgia - Fragments Of A Broken Past

ここのところシューゲイザーブラックが猛威をふるっているが、
このサウンドはあくまでディプレッシブブラックメタルであるところがGood。
とりあえず落ち込んでいるときは絶対に聞いてはいけない。(最高の賛辞)

Encyclopaedia Metallum - Nocturnal Depression
タグ: Nocturnal_Depression  France  2006-2010 
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