Total Fucking Necro : Anaal Nathrakh (2003) 

イギリスのブラックメタルバンド、Anaal Nathrakhの初期音源集を紹介。
なお、バンド名はエクスカリバーという映画に出てくる呪文の出だしに出てくる造語であり、
"Serpent's breath"を意味するとのこと。

Total Fucking NecroTotal Fucking Necro
(2003/04/07)
Anaal Nathrakh

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初期のデモ音源3作品のコンピレーションアルバム。
・"Anaal Nathrakh"(1999) 1-4曲目
・"Total Fucking Necro"(1999) 5-9曲目
・"We Will Fucking Kill You"(2001) 10曲目…未リリース

当初、Mayhemの影響を多く受けた北欧系ブラックメタルだったことが解る音源集。
4曲目、8曲目にそれぞれMayhemからのカヴァー曲が収録されており、
またそれらが全く違和感ないことからも、この頃はロウなブラックメタルをプレイしていた。

しかし9曲目の"The Technogoat"など、
ドラムマシーン全開でサイバーでグラインドコアナイズな後の彼らの姿も垣間見れる。
エクストリームなメタルシーンにおいて、相当な存在感がある一枚。

Encyclopaedia Metallum - Anaal Nathrakh
タグ: Anaal_Nathrakh  UK  2001-2005 
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Lateralus : Tool (2001) 

アメリカはカリフォルニアのプログレッシブメタルバンド、Toolの3rdアルバムを紹介。

LateralusLateralus
(2001/04/18)
Tool

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プログレッシブメタルというとDream Theaterを想起する人が多いかと思うが、
このバンドのプログレ的趣きはかなり違いがあると言ってよい。
(自分はDream Theaterは爽やかで聴きやすい楽曲に魅力を感じるのだが)

同じなのはミュージシャンがテクニシャン揃いでありながら、
テクニックに走ることが無い「節度」をもったプロフェッショナルバンドということくらいか。

サウンドはPink FloydBlack Sabbathからの影響を感じる。
プログレッシブロックに、現在でいうドゥームメタル成分が交わっている。
とはいえサウンドは重すぎず、適度な暗黒世界が描かれているように感じる。
(歌詞も人間関係とその破綻とかそういうものをテーマにしているようだ)

ISISConvergeからハードコア成分を抜いたような感じ。
特に前者とは楽曲の共通部分と、その孤高さが似通っている気がする。

現地アメリカでは非常に根強い人気を誇っており、別タイトルでグラミー賞も獲得している。
日本でもフジロックやサマソニなどに出演して好評を博したようだし、
もっと有名になってもおかしくなかったように思うのだが…。
タグ: Tool  USA  ISIS  2001-2005 
Progressive  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Mourner : Caïna (2007) 

イギリスのシューゲイズ/ポストブラックメタルバンド、Caïnaの2ndアルバムを紹介。

Mourner (Dig)Mourner (Dig)
(2007/06/19)
Caina

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Alcest系統のシューゲイザー/ポストブラックを求めて彷徨っている道中で手に入れた一枚。
聞いてみると求めていたサウンドとは明らかに異なっていた。

トラッドでフォーキーでありながらドローンアンビエントの要素がたんまり入っている。
元々、Mayhem、Burzumあたりの影響を受けたロウなブラックメタルをプレーしていたらしく、
そのあたりのサウンドも一部垣間見れる。

確かに力作だと思うし、色々なアイディアも見せてくれているが、
自分がドローンアンビエントがあまり得意でないことと、
アイディアの詰め込みすぎによる発散を感じてしまったので、あまり愛聴せず。

トラッド・フォーク+Sunn O)))で気になる人がいれば聴いてみてほしい。

Encyclopaedia Metallum - Caïna
タグ: Caina  UK  2006-2010 
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Draconian Times : Paradise Lost (1995) 

イギリスのゴシックメタルの始祖、Paradise Lostの5thアルバムを紹介。

Draconian TimesDraconian Times
(2006/07/03)
Paradise Lost

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このアルバムと出会ったのは、まだ中学生のときで、Helloweenばかり聞いていた。
そんな折、他のメタルアルバムとは一線を画すアートワークに興味が惹かれた。

初めて耳にするデス声に驚きつつも、メランコリックで聞きやすいサウンドに没頭し、
習いたての英語をフル活用して歌詞訳をノートに書いていったのを思い出す。
このアルバムがあったからこそ、後にデスメタルなどに違和感無く入れたと思う。

そんなアルバムだから非常に思い出深いものなのだが、
今、改めて聞いてみるとかなりポップなアルバムであった。
後に4thの"Icon"ばかり聞くようになったのもポップすぎたからかもしれない。
かなりUKロックのエッセンスが導入されているからだろうか?

もちろん完成度は高い。より高みを目指して日の当るところに出た作品だ。
今現在のゴシックメタルの許容範囲の広さはこのアルバムがもたらしたのではなかろうか?

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タグ: Paradise_Lost  UK  好きなジャケット  1991-1995 
Gothic/Doom  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Fields of the Unlight : Cataplexy (2003) 

日本は大阪のブラックメタルバンド、CataplexyのデビューEPを紹介。

Fields of the Unlight

2曲入りEPで500枚限定リリース。
どういう経緯かで手元にあるが、「Your Number 187/500」と判が押されていた。

気合の入ったヴォーカルと、結構メロディラインがはっきりした効きやすい楽曲。
それでいてどこか寒々しいところは北欧ブラックメタルを想像させる。
ドラムのスネアを張りまくりのパタパタした音は、
わざとだとしたらGorgorothあたりのリスペクトかな?

既存のブラックと区別、凌駕できるような出来ではないにせよ、
日本のバンド云々抜きにして十分楽しめるブラックメタルEP。
結成してから20年近く未だに活動しており、これからも頑張ってほしい。

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タグ: Cataplexy  Japan  2001-2005 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Death - Pierce Me : Silencer (2001) 

スウェーデンのスーサイダルブラックメタルバンド、Silencerの1stアルバムを紹介。

DEATH - PIERCE ME(直輸入盤・帯・ライナー付き)DEATH - PIERCE ME(直輸入盤・帯・ライナー付き)
(2009/08/22)
SILENCER(サイレンサー)

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ネットで火が付いて話題が話題を呼び、ここ日本でも多く知られるようになったバンド。
ブックレットのヴォーカルの痛々しい姿に、1stリリース後、精神病院入りしたという噂。
(実際のところ現在、彼はDiagnose:Lebensgefahrというバンドに所属している)

そしてブームの火つけとなった動画(映画『Begotten』を使った偽PV)。
さらにそのヴォーカルの発声がまさしく「狂っている」もんだから、
このバンドの評価というものが『色物』的広がりをしたことも頷ける。

楽曲自体はShiningに所属したこともあるLeereがギタープレイしていたこともあり、
哀愁ある叙情的旋律がたっぷりつまった自殺系ブラックメタルサウンドに仕上がっており、
決して『色物』で自己完結しているアルバムではない。

しかし自分もこのバンドを知ったのは、その動画で、そこで興味がわいたのも事実。
結局、ゴアとかと同様に「スゲーもんを見つけちゃった!」感が入口だと思う。
まあ、メタルというジャンルにおいては、それもまた良いのではなかろうか。

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タグ: Silencer  Sweden  Shining  2001-2005 
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Spirit Of The Forest : Korpiklaani (2003) 

フィンランドのフォークメタルバンド、Korpiklaaniの1stアルバムを紹介。

Spirit of the ForestSpirit of the Forest
(2004/08/03)
Korpiklaani

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アルバムの珍妙な邦名、そしてこのアルバム収録の"Wooden Pints"のPVが、
インターネットで爆発的な注目を浴びた色物としての見方が強いこのバンド。
確かにそのPVを見るとその扱いも「まあこりゃしょうがねえなあ…」となる。

どこまでこのバンドがこの1stでマジだったのかは解らないが、
なぜこのPVで行こうと思ったのだろうか…。
現在の活動はプロフェッショナルなものになっているし、結果オーライか。

サウンド自体はど田舎スカスカフォーキッシュサウンド。
ヴァイオリンの音に説得力が無く、それが逆にB級グルメ的良さを出しており、
非常に『何となく』癖になるので面白いものだ。

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タグ: Korpiklaani  Finland  2001-2005 
Viking/Folk  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Ruines Humaines : Amesoeurs (2006) 

フランスのポストブラックバンド、AmesoeursのデビューEPを紹介。

Ruines HumainesRuines Humaines
(2007/04/02)
Amesoeurs

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先に1stを聞いてからだったので、もう少しブラックメタル寄りに感じた。
ヴォーカルも3曲中2曲はNeigeの絶叫Vo.で、3曲目のみAudrey Sylvainが担当している。
強いて言えば1stの07 / Trouble (Eveils Infames)に近い形が1,2曲目、
3曲目が1stよりの楽曲と言ったところだろうか。

それにしても、この都会の寂寥感をポストブラックという手法でよく表現できている。
メランコリックなサウンドと、ノイジーなギターに、絶叫Vo.、
それに何となく人を突き放すようなコールドな印象を持たせる雰囲気作り。

Neigeにとってはブラックメタルというものは自分の表現のツールにすぎないのだろう。
だから音楽性としてはブラックメタルとしての本質からは大きく遠ざかる結果になっている。
しかしその意識はあのDeathspell Omegaだって同じであり、
どこにプライオリティを置いたかが音楽性を決めているのだと思う。

Encyclopaedia Metallum - Amesoeurs
タグ: Amesoeurs  Neige  France  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Ultimo Mondo Cannibale : Impetigo (1990) 

アメリカはイリノイのスプラッターゴアグラインドバンド、Impetigoの1stアルバムを紹介。

Ultimo Mondo CannibaleUltimo Mondo Cannibale
(1999/08/24)
Impetigo

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Ultimo_Mondo_Cannibale_Impetigo.jpg

自分が持っているのは2006年リリース盤。
当時、横浜のディスクユニオンでその趣味の悪いジャケットにそそられてジャケ買い。
ニューリリースの棚にあったのだが、まさか1990年にリリースされていたとは知らなんだ。

聞いてみればNapalm DeathやらTerrorizerのような初期グラインドコアの影響を強く受けつつも、
そこにB級スプラッターゴアやらモンド映画といった悪趣味の塊を融合させて、
Carcassとは異なる形でゴアグラインドを作り上げたアルバム。

初めて聞いた時はB級臭漂うバカサウンドだと思ったが、
今さら聞いてみると後々のゴアグラインドバンドたちに
(悪)影響を与えまくった伝説のバンドであることがわかる。

取りあえず、最初の印象も、現在の印象も両方正しいことは間違いない。
ゴアグラインドの歴史探訪には欠かせないアルバム。

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タグ: Impetigo  USA  Pioneer  1986-1990 
Grind Core/Gore  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Scream Bloody Gore : Death (1987) 

アメリカはフロリダのデスメタルバンド、Deathの1stアルバムを紹介。

Scream Bloody Gore (Deluxe Edition)Scream Bloody Gore (Deluxe Edition)
(2010/05/25)
Death

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まだデスメタルというジャンルが確立されていなかった頃、
こんなバンド名でスラッシュメタル界に突撃してきたのだから、
Possessedの名曲とも呼応して『Death Metal』と当初は色物扱いされていたという。

今聞いてみるとスラッシュメタルにデスヴォイスが乗ったサウンドで、
過激さでいえば今のエクストリームメタル界の中では埋もれてしまうレベルだろう。
しかし今聞いてみても格が違うと感じるのは楽曲の細部まで凝っているから。

黎明期には一部のマニアにしか支持されないバンドが後々、伝説的になった。
それがデス/ブラックメタルの80年代であり、現在である。
きっと今、一部のマニアにしか支持されていないバンドも、
後々伝説になりうるバンドがあるに違いないと思うとワクワクする。

Encyclopaedia Metallum - Death
タグ: Death  USA  1986-1990 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Folkfuck Folie : Peste Noire (2007) 

フランスのブラックメタルバンド、Peste Noireの2ndアルバムを紹介。

Folkfuck FolieFolkfuck Folie
(2009/03/17)
Peste Noire

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1stに引き続き、レトロでありながらアバンギャルドさを兼ね揃えているサウンド。
ジメジメしていて中世の秘密結社的な不気味さを醸し出している。

2ndよりブラックメタルとしての要素は幾分減退しており、
ノイジーなギターを無視すればプログレチックともとれるメランコリックな楽曲。
但しそこにエフェクトものりつつ血反吐を吐かんばかりのヴォーカルが加わるので、
彼ら独自の世界観が構築されていると言える。

ちなみにかのNeigeはセッションメンバーとして参加しており、
"La Césarienne"にギターとヴォーカルで加わっているようだ。

Encyclopaedia Metallum - Peste Noire
タグ: Peste_Noire  France  2006-2010 
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Iron : Ensiferum (2004) 

フィンランドのエピックヴァイキングメタルバンド、Ensiferumの2ndアルバムを紹介。

IronIron
(2008/04/22)
Ensiferum

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トラッドなイントロで始まるサウンドは牧歌的でありながら冒険心をくすぐられる。
やっぱりケルト民謡を基調としたメタルは心地よいものだ。

しかも彼らのルーツはスラッシュメタルにあるようで、
勇壮で叙情的なのに気持ち良く疾走するサウンドは素晴らしい。
良かった頃のChildren of Bodomとベクトルが似ているように思う。

いわゆるダサカッコいい、クサカッコいい、といった要素がてんこ盛りだが、
それを楽しめる人には最高の一枚だろう。
なお、日本盤にはMetallicaのカヴァーで名曲"Battery"をプレーしているが、
ジョークではなく、結構本気のカヴァーだった。

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タグ: Ensiferum  Metallica  Finland  2001-2005 
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Under the Dark Mystic Sky : Tyrant (1997) 

日本のブラックメタルバンド、Tyrantの1stアルバムを紹介。

Under_the_Dark_Mystic_Sky.jpg

実は、自分が初めて聴いたブラックメタルである。
まだHelloweenなどばかり聴いていた頃だ。

メンバーの一人から実際にCDを貰ったのだが、
何ともスムーズに"聴けてしまった"のだった。

当時はEmperor、Cradle of Filthなどのシンフォブラック勢に比較されていたようだが、
本当にそれらと似通った作品だったら自分はブラックメタルには近づけなかっただろう。
それらよりもっとクラシックなヘヴィメタル、スラッシュメタルが根本にある。
更に間間に挟まる日本語歌詞もまた親近感を感じるから受け入れられた。

メンバーが語るに、2nd、3rdと順に音楽性に変化と広がりを持たせているという。
しかし自分にとっては、この1stは自分のエクストリームメタルへの入り口として
非常に大きな意味を持つ一枚であった。

ちなみに4thアルバムも徐々に完成に近付いているはず。
気長に待っててあげてください。

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タグ: Tyrant  Japan  1996-2000 
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Konkurs : Lifelover (2008) 

スウェーデンのディプレッシブブラックメタルバンド、Lifeloverの3rdアルバムを紹介。

KonkursKonkurs
(2010/12/07)
Lifelover

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最初はLife-overだと思っていたのだが、Life-loverだった。
凄くハートフルなバンド名なのだが、内容はディプレッシブ。
そしてブラックメタルといえども、既にその範疇にはなく、
シューゲイザーのクロスオーバーともいえる内容である。

アルバムにわずかに英語の歌詞の曲があったので目を通して見ると、
諦め、落胆、儚さといった世界観が支配していた。
スロー、ミドルテンポで淡々と進んでいく楽曲に心躍ることは全くない。
そんな中、たまに入るSEや女性のセリフなどが絶妙に頭をかきまわしてくる。

非常に孤高な感じがする。
静かに、静かに、向かってくる終わりを迎えるためのサウンド。

ちなみにGoogleで"Lifeover"と検索すると

もしかして: lifelover

がちゃんと出てくる。

Encyclopaedia Metallum - Lifelover
タグ: Lifelover  Sweden  2006-2010 
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The Great White Emptiness : Cold Body Radiation (2010) 

オランダのシューゲイザー/ポストブラックメタルバンド、Cold Body Radiationの1stアルバムを紹介。

The Great White EmptinessThe Great White Emptiness
(2010/08/02)
Cold Body Radiation

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2009年結成の比較的新しいバンドであるが、どうやらM.なるものの一人バンドのようだ。
既にAmazon.co.jpで取り扱いがあることに驚いたが、それだけ注目されているということか。

ノイジーなギターに、非常に空間的でアトモスフェリックなシンセワーク。
そしてブラックメタルな悲鳴に近いがなり声のヴォーカル。
シューゲイズとはいえども、どことなく温かみのあるサウンド。

そう、あのAlcestに比較的近い手法。
しかしあちらより空間的な広がりを持たせたサウンドに聞こえる。
思い浮かぶ情景が異なるというような。

いずれにしてもAlcestに興味を覚えた人が次に手にするに十分なアルバム。
おすすめ。

Encyclopaedia Metallum - Cold Body Radiation
タグ: Cold_Body_Radiation  Netherlands  2006-2010 
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