Storm of the Light's Bane : Dissection (1996) 

スウェーデンのメロディックブラックメタルバンド、Dissectionの2ndアルバムを紹介。

Storm of the Light's BaneStorm of the Light's Bane
(2006/06/27)
Dissection

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1st『The Somberlain』の作風を踏襲しながら、さらにバンドとして進化を遂げた2ndです。

あくまでサタニックスラッシュメタルを素地としながら、
それに対して哀愁漂うギターリフを盛り込んだメロディックブラックメタルで、
アルバムジャケットにもあるように北欧らしい寒々しいサウンドです。

今となってはコールドブラックというサブジャンルまでありますが、
当時は随一のコールド感が出ていましたね。

よくEmperorと比較されていたような気がしますが、
シンセサイザーを駆使したシンフォニックブラックがEmperorで、
Dissectionはあくまでギターで哀愁を出しています。

1stより哀愁度がより顕著で、メロディックデスメタルにより近づいた作風とも言えますが、
やはりあくまでブラックメタルであることは間違いないです。
このアルバムを聴いてから、Children of Bodom1stを聞いてみると、
あのアルバムがブラックメタル扱いされたのも分からないでもないし、
でも明確にこちらとあちらで線引きできるし・・・。

つまりはこのアルバムがメロディックデスメタル?サタニックスラッシュ?ブラックメタルと、
どのジャンル好きにも確実に受け入れられるだろうということだけは、確かなことです。
素晴らしい!
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Passiondale : God Dethroned (2009) 

最近、格段に知名度を増したオランダのデスラッシュバンド、God Dethronedの8thアルバムを紹介します。

PassiondalePassiondale
(2009/04/28)
God Dethroned

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母なるヨーロッパ大陸よ、いったい何があったんだ?
かつての栄光の輝き
繁栄していた民族が奈落に落ちようとしている
現実とはかけ離れた世界へ転落していく

また全世界が突き落とされたかのように自虐に追い込まれていく
失われた主義のために流された何百万もの勇敢な兵士の人生

さあ今こそ前線へ戻れ
死の国でもう一度生きるんだ

そしてそこから二度と離れるんじゃない


このアルバムを聞いていない人には、いきなりどうしたの?という感じですね。
これはアルバムのイントロである
01/ The Cross of Sacrifice
における女性による日本語での語りです。

ちなみに日本語であるはずなのに自分のリスニング能力の限界を感じました(笑)
たぶん、全部は聞きとれてないんじゃないかなあ…。
というか日本人女性なのか微妙で、「いったい」が「いったゃい」って発音しているような。
いや、でももし日本人でなければ発音がうますぎる気もするし…。

と、一曲目のイントロから話題が尽きませんが、だからといってネタバンドではありません!

オランダのデスラッシュバンドで、1990年から活動しているので、20年来というベテランです。
もちろんバンド活動が連続的だったわけではなくて、
さまざまな理由で途切れ途切れだったようで、
このアルバムも「復活」しての作品なようです。

またこのアルバムは第一次世界大戦のコンセプトアルバムであり、
アルバムタイトルのPassiondaleは激戦となった田舎の街道の名前だそうです。
実際はPasschendaeleという名前らしいですが、
英語圏では発音ができずPassiondaleというニックネームで呼んでいたらしいですよ。

と脱線しまくりになってきましたが、とりあえずアルバムのクオリティはかなり高いです。
正直「B級デスラッシュかなあ」と思いながら手に入れたのですが、
思いっきりA級デスラッシュですよ!
(それだけにイントロのネタ感が…なんで第一次世界大戦で日本語を持ってきたんだ…。)

元来、デス/ブラックメタルバンドとツアーをよくおこなっているだけあり、
Mardukのような突撃型のアグレッションと、
Vaderのような整合感、
そしてArch Enemyのような叙情性あるメロディと、
いろんな旨みを持ち合わせたデスラッシュバンドになっています。

もちろんまだまだ上記3バンドと比べて存在感は薄いわけですが、
これからの活動に注目していきたいと思います。
新しいデスラッシュバンドを探しているなら、かなりお勧めです。
(ついでにイントロも楽しんでください)
Deathrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Scream Aim Fire : Bullet for My Valentine (2008) 

ウェールズ出身のヘヴィメタルバンド、Bullet For My Valentineの2ndアルバムを紹介。

Scream Aim FireScream Aim Fire
(2008/12/16)
Bullet for My Valentine

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1st『The Poison』の異色の出来に次の作品が期待されつつも、
実はMatthew Tuck(Vo)が喉のトラブルで手術に追い込まれていたという事態に。
結局、手術の成功を待っての2ndでした。
1stでビビッと来ていた人には長い3年だったかもしれませんね。

先に言ってしまうと、世間の評判と大体一緒で、自分も1stほどのインパクトはありません。
1stには「昔ながらのヘヴィメタル+今っぽさ+カッコよさ」がありました。
昔ながらのメタルリスナーに対しての訴求力もありつつ、目新しさも介在するのがよかったわけですが、
この2ndも同様の要素がありつつも、皮肉なことに結局「目新しく」なくなってしまった!!

もちろん、楽曲に着眼すれば、前作よりイギリスらしさが若干退行する代わりに、
その分だけ昔ながらのジャーマンメタルのようなサウンドを持ち出してきたり、
1stとは少々異なるサウンドは提供できています。

また喉のトラブルでスクリームボイスはJason James(Ba)が担当しており、
その使用頻度もかなり少なくなっています。
しかしながら、この楽曲ではスクリームボイスは必要不可欠ではないという証明をしています。
もちろん1stでスクリームボイスを多用したことは「若さと勢い」を表現するに十分でしたが。

以上のような変更点はあれど、やはり「目新しく」はないですねー。
ギターキッズらしいサウンドだし、聞きやすいし、わかりやすいカッコよさですし、
例えばこっちがデビューアルバムでも称賛されたでしょうが。

2作目のディレンマというやつでしょうか。

あと、ちょっとヴォーカルが弱いです。
手術から戻ってきたことを考えると十分だと思いますが、
スクリームボイスを減らすなら減らすで、違う表現方法を増やすと良いのでは。

そろそろ3rdアルバムが出るらしいですが、
次こそが最大の試金石になるのでは。
ヘヴィメタルのメジャー界隈でトップバンド群に入れるかどうか…楽しみですね!
Nu/Metal Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

No Way Back : Norther (2007) 

フィンランドのメロディックデスメタルバンド、Northerのミニアルバム(5th先行)を紹介します。

ノー・ウェイ・バックノー・ウェイ・バック
(2007/07/25)
ノーサー

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個人的に「応援している」バンド、Northerです。
「認めている」というより、デビューから何となく追いかけています。

本国、フィンランドでもエクストリームメタルとしてはかなりの人気を誇り、
このEPにも収録されているFrozen Angelは映画の主題歌に使われたほどです。
一応、収録曲の
03 / No Way Back
を冠しているEPですが、むしろ
01 / Frozen Angel
を前面に押し出している先行EPだと思います。

前作、4th「Till Death Unites Us」の先行EP「Solution 7」は日本では未発売だったはずで、
代わりに4thにボートラとして全収録されていましたが、
逆にこのEPは5thの収録曲とかぶっているのはそのFrozen Angelだけです。
(しかもEPとアルバムとバージョンが異なる)

これぞ!という曲が収録されているわけではないのですが、
いずれもNortherらしい楽曲ですので、
02 / C.U.S.のみブラストビートを取り入れたアグレッシブな作風ですが)
Northerファンなら手に入れてみるとよいのでは。
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Individual Thought Patterns : Death (1993) 

まさにDeathメタルなDeathの5thアルバムを紹介。

death_5th.jpg
Amazonにこの名盤の取り扱いが無くなっているではないか!!世も末じゃ…。

3rd 「Spiritual Healing
4th 「Human

Deathの紹介をしてきましたが、
これまた当然のごとく(?)、前作からChuck Schuldinerはメンバーを代えてきました。

Guitar: Andy LaRocque(King Diamond)
Bass: Steve DiGiorgio(彼のみ前作から)
Drums: Gene Hoglan(Dark Angel)


前作がかなりテクニカル/プログレだったのに対して、
本作はDrumsにGene Hoglanを起用しているからなのか、
スラッシュメタルの様相が濃くなっている気がします。
テクニカル/プログレスラッシュといったところでしょうか。

それでいて叙情的なメロディに満ち溢れていて(メロデスからはかけ離れていますが)、
前作よりもかなり聞きやすいアルバムだと言えるでしょう!
Death初心者に勧めるならこれか6thのどちらかでしょうね。

しっかし、どんなにメンバーが変わっても、
作風も一枚ごとに違うのにどうしてこんなにDeathらしさで満ち溢れているのでしょうか。
やはり惜しい人を亡くしたとしか表現できないですね・・・。
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Sin/Pecado : Moonspell (1998) 

ポルトガルのゴシックメタルバンド、Moonspellの3rdアルバムを紹介。
確か、国内盤としては初めてのリリースだったと記憶しています。

Sin/PecadoSin/Pecado
(1998/02/03)
Moonspell

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実は最近、かなりヘヴィーローテーションで聞いているアルバムです。

ポルトガルのメタルバンドというだけでかなり物珍しい感じですが、
その実、CDを再生して流れてきたそのサウンドの「本物感」に完全にノックダウンです。

ジャンルとしては中期Paradise Lostあたりのゴシックメタルと、
モダンなデジタルサウンドと、かつ中東の音楽性を上手に混ぜてきていて、
単なるモダン・デジタルゴシックのような安直なアルバムにはなっていません。

とりあえず一発でノックダウンされました。

アバンギャルドでありながら、どことなく妖しさを放つ音楽性は、
そういえばCeltic Frostの「Into The Pandemonium」のようでもあります。

そして何よりヴォーカルの何とも甘い歌声が禁断のエロさを感じます。
性と罪を歌うコンセプトアルバムなだけに、相乗効果になっていますね。

メタルが好きで、かつエレクトロニック音楽も好物な私にはどツボなストライクでした。

ヨーロッパでは相当に売れているようで、日本でももっと注目されていいバンドだと思います。
Gothic/Doom  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top