None So Vile : Cryptopsy (1996) 

カナダのテクニカルブルータルデスメタルバンド、Cryptopsyの2ndアルバムを紹介します。

None So VileNone So Vile
(2001/04/17)
Cryptopsy

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ドラマーのFlo Mounierの超人的なテクニックが目玉のこのバンドですが、
実際のところ、アルバムごとにその内容、出来などが違うのも面白いところだと思います。
それだけFlo Mounierの懐が深いということでしょうね。

3rdアルバムでは複雑でありながらメロディカルなテクニカルデスでしたが、
この2ndアルバムのほうはブルータルデスメタル+テクニックという内容になっています。

Lord Wormの超人的なグロウルでブルータルさが強調されており、
リズム隊と共に蹂躙の限りを尽くしています。

ブルータルデスというと、Suffocationあたりが始祖だと思いますが、
このアルバムを聴いてみると新世代ブルータルデスメタルの誕生とも言える内容ですよね。
強いていえば後期Dearhを手数を増やしてブルータルにしたような感じ。

ちなみにジャケットワークですが、聖書の物語から引っ張ってきています。
イエス・キリストに洗礼を授けた「洗礼者ヨハネ」の首を持つ美少女「サロメ」です。

サロメは、新約聖書に登場する女性。サロメの義理の父は、ユダヤのヘロデ大王の息子である古代パレスチナの領主ヘロデ・アンティパス。また、サロメの実父はヘロデ・アンティパスの弟であるため、ヘロデ・アンティパスの姪でもある。サロメの実母は、ヘロデ・アンティパスの弟の妻であり、後にヘロデ・アンティパスの妻となったヘロディア。サロメは、ヘロデ・アンティパスに、祝宴での舞踏の褒美として「好きなものを求めよ」と言われ、母ヘロディアの命により「洗礼者ヨハネの斬首」を求めた。
Wikipedia サロメ (ヘロディアの娘)より

キリスト教的観念では内容は背徳的であり、
それをジャケットに持ってきているのもなかなか興味深いものですし、
何より良くも悪くも目を引くジャケットになっています。
タグ: Cryptopsy  Canada  好きなジャケット 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

In the Nightside Eclipse : Emperor (1994) 

ノルウェーのブラックメタルバンド、Emperorの1stアルバムを紹介。

In the Nightside EclipseIn the Nightside Eclipse
(2004/10/19)
Emperor

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2ndアルバムとともに、彼らの代表作としてあげられる1stです。
こちらのほうがよりプリミティブブラックに近いシンフォブラックです。

サウンドプロダクションが劣悪であり、
ノイジーなギターと叩きまくるドラム、そして叫び狂うヴォーカル、
それらのサウンドがどことなく一歩遠くから聞こえてくる。

そしてその自分と音の間の空間に冷気が漂っている…、まさにブラックメタルです!
ブラックメタルとは何ぞや?という解の答えになっていますね。
部屋を暗くして一人で聞きたいアルバムです。

もちろん2ndアルバム以降は大作志向とプログレ志向が出ていきますが、
「皇帝」の風格はすでに1stで出ているといえる名作です。

確かこのアルバムを作った時はメンバーは10代であり、
まだまだ演奏技術に甘さもあれど、
まさに末恐ろしいアルバムですね…。
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Vol. 3: (The Subliminal Verses) : Slipknot (2004) 

ミクスチャーメタルバンド、Slipknotの3rdアルバムを紹介します。

VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)VOL.3:(ザ・サブリミナル・ヴァーシズ)
(2004/05/21)
スリップノット

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このアルバムの印象を語るのはなかなか難しいのですよね…。
決して駄作だとは思わないですし、聞かせるアルバムだと思います。
しかし過去2作品と比較すると一番再生回数が少ないアルバムです。

1stはミクスチャーメタルという多くの未体験者に対して猟奇的な音楽性を刷り込ませましたし、
2ndは自分たちのルーツであるデス/ブラックメタルの要素を大きく取り入れてリスナーの度肝を抜かせて、
この二枚のアルバムでスターダムにのし上がりましたが、
このアルバムに関してはそういう「要素」をあまり感じさせないのですよね。

もしかしたら2枚のアルバムを経てリスナーが「成長」してしまったのかもしれない…。
もちろんまぎれもなくSlipknotのサウンドなのだけれども…。

確かに聞かせるアルバムになってきた(整合感がある)のですが、
あとはこのバンド(グループ?)に何を求めるか、というところなんでしょう。
Nu/Metal Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Rusted Angel : Darkane (1999) 

スウェーデンのデスラッシュバンド、Darkaneのデビューアルバムを紹介します。

Rusted AngelRusted Angel
(2008/09/16)
Darkane

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このブログでNon Human Levelを紹介したときは、まだこのバンドの音源を耳にしていなかったのですが、
あの後、すぐにこのデビューアルバムを手に入れました。

ところで未聴の時のDarkaneの印象ですが、
そこまで強い印象を受けていなかったのです。
他のビックネームバンドに比べて、こと日本での評価はそこまで聞こえてこない。
もしかして凡庸なメロデスバンドの一つにすぎないのではないか…。

そんな懸念は実際に聞いてみてすぐに吹き飛びました。
デビューアルバムだとは到底思えない素晴らしいデスラッシュアルバムでした。
The Crownのようなデスロール・デスラッシュではなくて、
At the Gatesの音楽性を基調としながらも、そこに留まっていない発展性を感じます。

アグレッション豊かで、スラッシュメタル成分がたっぷり入っています。
それでいてかなりテクニカルな曲調…しかもリズム隊がしっかりしていて説得力があるサウンド。
ヴォーカルも非常にデスラッシュらしい立ち回りで、素晴らしい!!

今となっては新しいサウンドではないですが、
この完成度はデビューアルバムということを差っ引いても十分評価できるアルバムです。
Deathrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Acts Of The Unspeakable : Autopsy (1992) 

アメリカはカリフォルニアのデスメタルバンド、Autopsyの3rdアルバムを紹介。
現在の再販版デジパックCDは2003年リリースで、ライブ音源入りの全34曲です。

Acts of the UnspeakableActs of the Unspeakable
(2003/10/14)
Autopsy

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当時からオールドスクール・デスメタルのアングラ的ビッグネームで、
現在におけるこのバンドの立ち位置も未だにアンダーグラウンドだと思いますが、
この手のジャンルだけに、カルト的な魅力を持っています。

たとえばCannibal Corpseは自分は凄くコミック的なものを感じます。
デスメタルというジャンルを上手く記号化して調理してきたなあ、というか。
ジャケット写真なども全てそれに倣っており、
リスナーに「親には絶対見せたくない!」と笑顔で言わせるのです。

これは批判ではなく、メジャーなデスメタルを生み出すための必然だったと思います。

一方で、このAutopsyというバンドは本当に下品です。
(曲のタイトル、歌詞、そしてジャケットを見ればよーく分かります)

そしてそのコンセプトに沿って、曲もグチョングチョンで、
ソリッドなサウンドとリキッドなサウンドが撹拌されています。
そう、まるでゴアグラインドの先駆けのようなバンドです。
そしてこのサウンドこそ、オールドスクールデスの一つの形でした。

昨今のブルータルデスメタルを聞いてしまうと、
「大したことがない」と思う人もいると思いますが、
ドゥームな曲調、突然爆走する演奏、歌詞を吐き捨てるヴォーカル、
やはりこの本気の「下品」な音楽はカルトな魅力があると思いますよ。

彼らをカヴァーするバンドはやはりゴアグラ系バンドに多いようです。
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