Choice Cuts : Carcass (2004) 

ゴアグラインドの創始者であり、メロディックデスメタルも生み出したCarcassのベストを紹介します。

Choice CutsChoice Cuts
(2004/06/29)
Carcass

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ベスト盤なので収録曲が一番大事でしょう。

From 'Reek of Putrefaction' (1st)
01. Genital Grinder
02. Maggot Colony

From 'Symphonies of Sickness' (2nd)
03. Exhume to Consume
04. Swarming Vulgar Mass of Infected Virulency

From 'Tools of the Trade' (EP)
05. Tools of the Trade

From 'Necroticism - Descanting the Insalubrious' (3rd)
06. Corporeal Jigsore Quandary
07. Incarnated Solvent Abuse

From 'Heartwork' (4th)
8. Buried Dreams
9. No Love Lost
10. Heartwork

From 'Swansong' (5th)
11. Keep on Rotting in the Free World
12. R**k the Vote

From 'The Heartwork EP' (EP)
13. This Is Your Life

From 'BBS Radio 1 John Peel Show' (1988年12月13日収録)
14. Crepitating Bowel Erosion
15. Slash Dementia
16. Cadaveric Incubator of Endoparasites
17. Reek of Putrefaction

From 'BBS Radio 1 John Peel Show' (1990年12月2日収録)
18. Empathological Necroticism
19. Foeticide
20. Fermenting Innards

かなりまんべんなく彼らのアルバムからチョイスされており、
Heartworkあたりから彼らのサウンドに興味が出た人には、
初期のグラインドから後期のメロデスサウンドまで知ることができる、
かなりお得なアルバムと言えます。

あと、ラジオ番組の音源まで収録されているので、
Carcassファンのコレクトアイテムにもなるでしょう。

さらにブックレットには、Ken Owenへの2004年時のインタビューが掲載。
全13ページにわたるインタビューで、この手のものとしてはかなり突っ込んだもの。
インタビュアーはどちらかというと初期Carcassが好きみたいだ(笑)
Grind Core/Gore  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Hatebreeder : Children of Bodom (1999) 

フィンランドのメロディックデスメタルバンド、Children of Bodomの2ndアルバムを紹介。

HatebreederHatebreeder
(2008/04/29)
Children of Bodom

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1stアルバムで展開したメロディックデスメタルに対して、
シンフォニックというところをネオクラシカルに移り変わっての2ndアルバムです。

何というかどっちも似たようなものかもしれませんが、
よりYngwie Malmsteen系統の音楽になったという感じでしょうか。
そのためキーボードをフィーチャーしながらも、
パワー/スピードメタルにも近いジャンルになってきていて、
Royal Hunt、Stratovarius、Sonata Arcticaのような香りも。

演奏もアグレッシブだし、プレイしているサウンドも上記の理由で解り易く、
デス声をこのアルバムで乗り越えたという人も多いはずです。

上記のバンドが好きな人には、
「聞いたことがないアグレッシブさ(+デス声)」
でありながら、
「自分のお気に入りのメロディ」
を兼ね揃えているため、
かなりのお気に入りになりうるアルバムなのではないでしょうか。

逆に上記のバンドのサウンドが苦手な人には向かないアルバムでしょう。
自分もどちらかというとそんなに得意ではないジャンルです。

いずれにしてもネオクラシカルメタル+エクストリームメタルというジャンルは、
彼らの前にはありそうでなかったものだっただけに、
(シンフォニック+ブラックメタルはあったけれども)
パイオニアでありながら完成度の高いアルバムを出したということで、
金字塔になりうる一枚だと思います。
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Train of Thought : Dream Theater (2003) 

泣く子も黙るプログレッシブメタルの第一人者、Dream Theaterの7thアルバムを紹介。

トレイン・オブ・ソート(SHM-CD)トレイン・オブ・ソート(SHM-CD)
(2009/06/24)
ドリーム・シアター

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6thに比べてかなりヘヴィな音作りを持ってきたのでびっくりたまげたのを思い出します。
そういやFintrollの4thも似たような黒基調のジャケットになってて、
前作よりも凄くヘヴィな音作りになっていて驚いたなあ…黒基調ジャケがスイッチなんでしょうか。

それはともあれ、とにかくヘヴィなメタルをプレーしていますねえ。
でもどこからどこまでもDream Theaterなのはさすがとしか言いようがないです。
なんだかんだいって「ぽい」んですよねえ。
もしかしたらベテランバンドの良い点であり、悪い点でもあるのかもしれませんが、
でもやっぱり彼らしかできないプログレメタルなんでしょうね。
特に本作品は明確に「メタル」というものを意識して制作されたわけですね。

ここまでくるともはや「Dream Theaterに何を求めるのか」という問いかけですよね。
人によってはこのヘヴィなアルバムを受け入れて喜ぶと思うし、
またもう少しポップな作風を求めていてがっかりする人もいると思うし、
評価はまちまちなのも頷けます。

自分としては後者だったりしますが、
だからといってこのアルバムが駄作だとは思いません。
彼らのメタルへの思いをひしひしと感じますしね。

とはいえ「Images and Words」が高評価である理由は、
ポップなものからヘヴィなものまで揃えていたからなんじゃないかなあと思います。
だから最後まで聞きとおすことができた。
このアルバムはちょっと息切れしてしまっている気がします。
Progressive  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Midian : Cradle of Filth (2000) 

イギリスのブラック/エクストリームメタルバンド、Cradle of Filthの4thアルバムを紹介。

MidianMidian
(2000/10/31)
Cradle of Filth

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エクストリームメタルっていう表現は便利ですなー。

これしかCradle of Filthのアルバムは持っていませんが、
ブラックメタルというジャンルとして至高のアーティストではないと思います。

しかし、ブラックメタルとはいえないということで、
このアルバムを否定するのは勿体ないです。

特にヘヴィメタルはジャンル分けが再分化されている印象がありますが、
ジャンル分けによって自分の好きなバンドを見つけやすい「功」がある一方で、
ジャンルから逸脱すると評価が下がるという「罪」もある訳で、
その「功罪」を賢く見極めるのはリスナー次第なのかもしれませんね。

さてはて、このアルバムに関して話を戻すと、
キーボードをフィーチャーしたドラマチックでシンフォニックな作風です。
それに何よりヴォーカルのDani Filthのヒステリックなデスボイスが印象的。

多分、ヴォーカルが他の人ではこのバンドのアイデンテイティが大きく崩れるのでは。
それくらいのインパクトがあって、このバンドの印象を決めています。

音楽自体は根底にブリティッシュロック?メタルの影響が根強そうです。
アルバムのラストはFor Those Who Have Diedという曲で、
これはイギリスのスラッシュメタルバンド、Sabbatの曲ですし、
他にもIron Maidenとかの影響もありそうな雰囲気です。

そういう意味ではちょっとメロデスにアプローチは近いかもしれないですね。
(クラシックなメタルにキーボードを含む激しい演奏とデスボイスを絡めていく手法)
それでいてParadise Lostのようなゴシックメタルの香りもしますし、
このDani Filthなる人物の音楽体験が反映された結果ではないでしょうか。

ブラックメタルとしてはあまりにサウンドプロダクションが良すぎて「邪悪さ」に欠けますし、
どちらかというとメロデスよりだとは思いますが、
やはりここまで人気が出たのには訳があるということでしょうね。
良盤だと思います。
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top