Ecliptica : Sonata Arctica (2000) 

フィンランドで結成したメロディックスピード/パワーメタルバンド、Sonata Arcticaの1stアルバムを紹介。

エクリプティカエクリプティカ
(2000/03/23)
ソナタ・アークティカ

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もう少し自分の聞いていない最高の流行りのヘヴィメタルバンドも聞いておこうと思って、
当時から人気を博していたこのアルバムをレンタルしてきたのは7年前でしたかね。
つい先日のことのように思い出します…懐かしいなあ。

さて、確か当時、Helloweenにも近いサウンドと聞いてレンタルした記憶がありますが、
実際に聞いてみると確かに近いといえば近いのですが、
かなりキーボードをフィーチャーしていて、かなりのピロピロメタルです。
そういえばChildren of Bodomと同じフィンランドですからね。

単刀直入にいってしまえば、自分はそこまではまらなかったアルバムです。
何故かというと曲はどれも耳触りこそ良いけれど記憶に残る曲がなかったこと、
もしくはヴォーカルが肌に合わなかったというところでしょうか。
一歩間違えるとあのSkylarkになってしまう危険性もはらんでいます。

しかし、それを踏みとどまって、ここまで人気を博したのは、
やはり彼らが実力のあるバンドだからでしょう。
(これは1stアルバムだし、やはりデビューアルバムとして完成度は高い)

日本人にだけ親しまれていると揶揄する人もちょっと待ってください。
デスメタルの輸入盤アルバムを買った際に、
中に入っていたカタログには彼らのアルバムが大きく扱われていたし、
海外でも(恐らく)人気のあるバンドなんでしょう。

でもこれがスピード/パワーメタルとして完成されているとも思えません。
思うに、Helloweenなどが作り上げてきたメロスピに対して、
ある部分(クサさ…でしょうか?)を大いに強調したという、
ある意味、メタルという世界の中では異端の方角で進化したサウンドなんじゃないかと思います。

とはいえ、異端だろうと、リスナーを大きく獲得できれば、
いずれ正統派になるということを形に現したのがこのバンドなのかもしれませんね。
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Keeper of the Seven Keys Pt. 1 : Helloween (1987) 

ジャーマンメタルといえば、のHelloweenの2ndアルバムを紹介します。

Keeper of the Seven Keys, Pt. 1Keeper of the Seven Keys, Pt. 1
(2006/08/08)
Helloween

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1stアルバム「Walls of Jericho」の後に、
バンドの飛躍のために専任ヴォーカルにMichael Kiskeを加えたことで、
その思惑通り、大ヒットを遂げたアルバムです。

同タイトルのPt. 2の方が有名な曲が多く収録されていますが、
何しろ元々は2枚組で売ろうとしたところをレコード会社に2つに分けられたものなので、
基本的に同じ作風で、向こうが名盤である以上、言わずもがなです。

まあ、何しろPt. 2には、
・Eagle Fly Free
・March of Time
・I Want Out

といった超人気曲が収録されているだけに、どうしてもこちらは話題に上がりにくいですが、

こちらも
・Twilight of the Gods
・Halloween

などは良曲だと思います。

1stに比べて、聞きやすいサウンドになっていますが、
真剣さとコミカルさを同居させることに成功したサウンドと捉えています。

いわゆるピロピロメロスピに見られるような、
「テレビゲーム的な勇壮さ」
と同じメロディックスピードメタルであっても、
実は本質が異なるサウンドなんじゃないかなあ。

今では「完全盤」など、2枚組でリリースされていますね。
そういえばKeeper of the Seven Keys -The Legacy-では二枚組になっていて、
もしかしたらリベンジで2枚組にしたんじゃないか、とか思いますが、邪推でしょうか。
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データ整理は楽しい 

このようなメタルのインプレッションブログをやっていて、
いよいよ取り上げたアルバムは100枚超となりました。

昨年11月から初めて、約8箇月経ちまして、
更新回数の波はあれど、コツコツやってきた結果かなあと思います。

しかしながら100枚を超えた辺りから、
どのアルバムを取り上げたか、判断に少し時間がかかるようになってきました。
(物忘れが激しいブロガーで申し訳ない…)

そこで、このブログの年代別一覧をコピペして、
Excelを使って項目ごとに整理するようにしました。
これで取り上げていないアルバムを効率よくピックアップできるようになりました。

ついでにジャンルごとにどのくらい取り上げているかなどデータ整理してみました。

データシート

Excelでいろいろ弄るのが好きです。
家計簿とかも自分でカスタマイズするのが好きだし、
昔、聞いていた芸人のラジオの録音(.mp3)もゲストが誰だったかなどまとめてました。

さて、今回これを見ると、
パワー/スピードメタル、ブラックメタルの取り上げ回数割合が比較的低いですね。

後者は完全に理解していないところがあるからで、(プログレ、グラインドもそうです)
前者は逆にかなり昔に聞いていたものばかりだから、という感じですね。

後者の方は理解してからインプレッションを書いた方がいいと思うのですが、
よし、これからしばらくはパワー/スピードメタル強化期間としましょう。
自分も懐かしみながらヘヴィロテしてみたいと思います。
(CDが古すぎて音飛びが心配なアルバムも多いのですが・・・)
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Anthems Of Rebellion : Arch Enemy (2003) 

スウェーデンのメロディックデスメタルバンド、Arch Enemyの5thアルバムを紹介。

Anthems of RebellionAnthems of Rebellion
(2006/10/24)
Arch Enemy

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このアルバムは何かと物議を醸した、と記憶しております。

このアルバム以前に培ってきた「Arch Enemyらしさ」に対して、
いよいよ世界的な人気を獲得しつつあった彼らがさらなる飛躍に臨むべく、
モダンヘヴィネスの要素を取り入れていこうとした、
言わば「意欲作」というやつです。

「意欲作」という表現はしばしば「失敗作」のすり替え用語になりますが、
このアルバムにおいても世間的にその評判が多数なようです。

確か当時の感想としてはアルバムの歌詞カードがモダンなデザインな感じで、
それこそIn FlamesReroute To Remainを思い出しましたが、
ついで中身を聞くと、やはり予想通りのモダンヘヴィネスを取り入れたメロデスでした。

それでもいわゆるアメリカのメタルコアの諸バンドとは全然音が異なり、
それはやはりAmott兄弟のギターを基調にしたサウンドになっているからでしょうが、
それがこのアルバムを「よくあるモダンヘヴィネス風」止まりにしなかった要因かと思います。

しかしArch Enemyの中で考えると、その要素もかなり減退しており、
メンバーも、このアルバムにモダンヘヴィネスの要素を取り入れた際に、
サウンドの単調化に陥ってしまったことを悔いているようです。

聞いていて、そんなに悪いアルバムだとは思わないけれども、
Arch Enemyらしさという意味では一番薄い内容で、
かつ、どうしても

「すかしてんじゃねーよ」

といういらだちを感じるアルバムです(笑)

アメカジが似合っていた人がいきなりモード系の服に挑戦したような一枚です。
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Mekong Delta : Mekong Delta (1987) 

ジャーマンプログレッシブスラッシュメタルバンドであるMekong Deltaの1stアルバムを紹介。

Mekong DeltaMekong Delta
(2009/03/24)
Mekong Delta

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Mekong Deltaとはベトナムの地域を指しますが、
肥沃な大地であると同時に、ベトナム戦争の舞台の一つでもあり、
恐らくですけれども、そのアンチテーゼが含まれているかと思います。
SodomAgent Orangeも「枯葉剤」ですからね)

このバンドの主要メンバーであるRalf Hubertなる人物は、
実はLiving Deathなどの重要なスラッシュメタルバンドのプロデュースをしたり、
もしくはこのバンドも含まれるレーベルのオーナーだったりします。
結構ジャーマンスラッシュ界における重要な人物なようです。

そして彼はもともとクラシック畑で育ったようで、
このバンドは自分たちの名前を伏せた上で、
クラシックとスラッシュメタルの融合を図った、いわば実験的なバンドです。

まさかそんなバンドが、結成1985年から、20年以上経った今でも活動しているとは、
当の本人たちも予想していなかった事態ではないでしょうか。

そんな実験的なバンドの第一作目なだけに、
アルバムとしてのまとまりがあるかというと正直微妙です。
良曲はあるけれども、アルバム全体を全て聞き流すのは辛いかなあ。

というのも純スラッシュメタルからの新たなジャンルの発芽を感じる一方で、
どうしてもスラッシュメタルの魅力が後退してしまうんですよね。
そのためスラッシュの残り香が豊富なほうが魅力的に聞こえてしまうのです。
このあたりは完全に嗜好の問題かとは思いますが・・・。

いずれにしてもプログレスラッシュという、
いわば対極的な二種類のジャンルの融合を楽しむとしたら、
まだスラッシュメタルの影響が強い段階のこのアルバムが入口になりますから、
後期Deathとかがちょっと変態系デスが好きな人は、
このアルバムで入門してみるのも良いのかもしれないなあ、と思います。
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Sodomania : Sodom (1991) 

<ジャーマンスラッシュの雄、Sodomの日本限定のベスト盤を紹介。

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Sodomの日本リリースを当時受け持っていたテイチクが企画したベスト盤で、
日本国内でしか流通しておらず、当然既に廃番になっている。
自分は運よく、とある古びたレンタルCD屋で発見した。

1st?4thアルバムとライブ盤"Mortal Way Of Live"から選曲。

01 / Intodauction (1st)
02 / Deathlike Silence (1st)
03 / Proselytism Real (1st)
04 / Introduction (mini)
05 / Outbreak of Evil (mini)
06 / Nuclear Winter (2nd)
07 / Iron Fist (2nd)
08 / My Atonement (2nd)
09 / Persecution Mania (Live盤)
10 / Enchanted Land (Live盤)
11 / Christ Passion (Live盤)
12 / Agent Orange (3rd)
13 / Incest (3rd)
14 / Magic Dragon (3rd)
15 / Ausgebombt (3rd)
16 / The Saw is the Law (4th)
17 / Turn Your Head Around (4th)
18 / Tarred and Fathered (4th)


初期?中期を満遍なく抑えたベスト盤としてはそれなりに納得できる選曲。
でも、普通はベスト盤でLive盤からセレクトしないと思うのだが…、
当時のテイチク社員が単なる好みで選曲していたと想像すると微笑ましい。

Encyclopaedia Metallum - Sodom
タグ: Sodom  ベスト  Germany  1991-1995 
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The Gallery : Dark Tranquillity (1995) 

スウェーデンで1989年に結成されたメロディックデスメタルバンド、Dark Tranquillityの2ndアルバムを紹介。

The GalleryThe Gallery
(2005/04/05)
Dark Tranquillity

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メロディックデスメタルの黎明期から活動し、ジャンルの人気を確立した重要バンドですね。
そんな彼らのリリースしたアルバムの中でも、
01 / Punish My Heaven
を筆頭に、メロデスの名曲と呼ばれる楽曲が並んでいるアルバムです。

1995年リリースなので、もう14年も前のアルバムなんですねえ…。
このときすでにメロデスというジャンルが一つの完成を迎えていたとも取れます。
それくらいメロディックデスメタルとしては満点の内容です。

メロディックデスメタルというジャンルにおいて、何が欠かせないかというと、実はかなり曖昧です。
結局、デスヴォイスを用いていれば、それをメロディラインに乗せるとメロデス??

しかし彼らはメロデスというジャンルに対して明確な提示をしているのが素晴らしいです。
メランコリックなサウンドに対して、デスヴォイスを対比させるというコントラストです。
いわば美と醜です。

これは時にブラックメタルにも感じることがある対比ですが、
ブラックメタルとメロディックデスメタルで何が違うかというと、
強調させるものが違うということでしょう。

ブラックメタルも美と醜(というより邪、闇、悪でしょうが)をコントラストにして、
その後者を強調させているんですね。

一方で、メロデス…というより、このアルバムは、
美と醜のうち、美を強調させているんでしょう。
それがメロディックデスメタルたる所以ではないかと思います。

それくらいヴォーカルのデスヴォイスは素晴らしいものがあります。
迫力あって、感情が乗ったデスヴォイス。
単にガナっているだけではない本物のデスヴォイスでしょう!

このヴォーカルがあってこその強調されたメランコリックメロディが素晴らしく感じる訳です。

もうデスヴォイスじゃなくても…というメロデス、メタルコアが氾濫する中、
あくまでメロディックデスメタルとは?という答えを出し続けるこのバンドに、
これからも活躍を期待したいしたいところですね。
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Pierced from Within : Suffocaion (1995) 

NY.のDeath Metal Legendであり、2003年に再結成して今も現役である、
Suffocationの3rdアルバムを紹介。このアルバムの後、一度解散しています。

Pierced From WithinPierced From Within
(1995/05/23)
Suffocation

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いわゆるオールドデスメタル世代のデスメタル創生に大いに貢献して、
更に現在のブルータルデスメタルの基盤を作り上げた重要なバンドです。
以前に2ndの「Breeding the Spawn」を紹介しました。

まず2ndとの対比ということになりますが、デスメタルとしての完成度が高まっており、
しかもサウンドプロダクションも向上しているのもうれしいところです。
そのためか前作よりもソリッドな印象を持つサウンドになっています。

ビートダウンの手法、グルーブ感は健在で、
しかも複雑な楽曲進行を感じさせないセンスの高さ、
まさにSuffocationSuffocationによるアルバムでしょう。

速ければ速いほどデスメタルとしての蹂躙度が増す訳ではない、
このアルバムはそう言っているかのようです。
やはり楽曲センス、バンドの個性があってこそ、でしょう。

ただ単に音の隙間を埋めていく作業になってしまいがちなデスメタルシーンにおいて、
このバンドの存在は貴重ですよね。

にしても本当にかっこいい。
このアルバムの後に一度解散して、2003年に再結成しましたが、
実は再結成後のアルバムは聞いていないんですよね…。

はたしてどんなサウンドになっているのかな??
お金に余裕があるときに手に入れてみようと思います。
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