Mabool : Orphaned Land (2004) 

イスラエルのプログレッシブメタルバンド、Orphaned Landの3rdアルバムを紹介。

MaboolMabool
(2006/03/01)
Orphaned Land

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中東発の高いレベルのメタルということで非常に話題になったアルバム。

Opethのような(デス)プログレッシブメタル
・(イスラエルとしての)フォークメタル
・ゴシック/ドゥームメタルの要素もある(Paradise Lostのカバーもしている)
・メロディックな叙情的旋律も多用している
・デスボイスとクリーンボイスを併用も、若干クリーンが強く、女性ヴォーカルもいる

と、非常に盛り沢山で期待を裏切らない高いレベルの作品だ。
辺境メタル好きもここまでメジャーなレベルだと拍子抜けするのではないだろうか(笑)

内容は哲学的、宗教的な理念が合わさった歌詞で、
中東の楽器とメロディラインを多用した結果、かなり神秘的なアルバムになっている。

それでいて難解さのない非常に聞きやすい作品に仕上がっているのが本当に素晴らしい。
解りにくいプログレ、ってそれを解った気になって踊らされているような気もする。
その点、このアルバムは本当にレベルが高いのに(から?)、解りやすいんだよなー。
タグ: Orphaned_Land  個人的良盤  Israel  2001-2005 
Progressive  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Falconer : Falconer (2001) 

スウェーデンのヴァイキング/フォーク風味のパワーメタルバンド、Falconerの1stアルバムを紹介。

FalconerFalconer
(2001/05/08)
Falconer

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ヴァイキングメタルバンド、MithotynStefan Weinerhallがバンドを離れた後に立ち上げたバンドで、
バンド名をいきなりアルバムタイトルに持ってきたのが面白い。

内容としてはMithotyn経由の北欧トラッドな曲調と、
80年代のパワーメタルがほどよく混ざっており、なかなか安心して聞ける作風。
疾走もあり、クサメロもあり、それでいてトラディショナルで漢臭さも味わえる。

しかしながら一番強調したいのはMathias Bladのヴォーカルだろう。
ヴァイキング風味でもデス声を用いず、全面クリーンボイスだが非常に素晴らしい。

Stefan Weinerhallの曲の構成と、Mathias Bladのヴォーカルがマッチして、
これだけ整合のとれたアルバムになったのだと思う。
タグ: Falconer  Mithotyn  Sweden  2001-2005 
Viking/Folk  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Hvis Lyset Tar Oss : Burzum (1994) 

ノルウェーの一人ブラックメタルバンド、Burzumの3thアルバムを紹介。

Hvis Lyset Tar Oss [12 inch Analog]Hvis Lyset Tar Oss [12 inch Analog]
(2008/12/16)
Burzum

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前期のプリミティブブラックメタルとしての表情と、
後期のダークアンビエントとしての表情が、高い次元でまじりあった作品。
作品のレコーディング自体は1992年に既にされており、初期ブラックメタルの名盤。

当時、Burzum以外のブラックメタルとは明らかに一線を書いており、
アトモスフェリックな作風に度肝を抜かれた人は数知れず。
その作風はどのブラックメタルバンドの作品より狂気が描かれており、
やがてSilencerSortsindといったイカれたバンドを生み出した。

しかしながら、Burzumが偉大だったのは狂気に知性を感じるところだ。
たった4曲のフルレングスアルバムだが、それら全てに意味がある。
そして最後の04/Tomhetはヴォーカルのないアンビエントのインストだが、
狂気の果てに肉体の朽ちていく様が良く表れている…そして孤独。

ブラックメタル云々というより、『表現』が高次に至った究極のアルバムだ。
タグ: Burzum  Norway  個人的名盤  好きなジャケット  1991-1995 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Breeding the Spawn : Suffocation (1993) 

1990年にアメリカで結成されたデスメタルバンド、Suffocationの2ndアルバムを紹介。

Breeding the SpawnBreeding the Spawn
(1993/05/18)
Suffocation

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現在のブルータルデスメタルシーンを生んだ偉大なバンド。
同時期にCannibal Corpseらと共にNYで活動していただけあって、
サウンドプロダクションなど似通っているところもある。

しかしCannibal Corpseがスラッシュメタルからの進化の過渡期だったのに対して、
このときSuffocationは既に一歩先を進んだデスメタルをやっていた。
曲の最中に急激にテンポを遅くするビートダウンが彼らの特徴的手法で、
今ではブルータルデスメタルを中心によく聞かれる手法だ。

このアルバム自体は当時から賛否両論だったようだが、
真似しようとも真似できないデスメタルのグルーヴ感は稀有のものだと思う。
タグ: Suffocation  USA  1991-1995 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Decimate The Weak : Winds of Plague (2008) 

アメリカのメタルコア/デスコアバンド、Winds of Plagueの紹介。

Decimate the WeakDecimate the Weak
(2008/02/05)
Winds of Plague

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実はこのバンドのことは全く知らなくて、
Summon in Thunder / Himsa
に同梱されていたCentury Media Sampler 2007のトラック7に、
このアルバムの中のAngels Of Debaucherryが入っていた。
(注意:実際、このアルバムは持っていません)

デスコアというジャンルがアメリカで隆盛なのがよく解るサウンドで、
いかにもハードコアな兄ちゃんたち(スケボーやりそうな)がプレイするサウンド。
それでいてメロディカルだったり、単なるハードコアメタルとも異なる。

この手のバンドは決して得意ではないが、たまに聞くとオッとなる。
タグ: Winds_of_Plague  Himsa  USA  2006-2010 
Nu/Metal Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

World Downfall : Terrorizer (1989) 

アメリカのグラインドコアバンド、Terrorizerの1stアルバムを紹介。
彼らはこのアルバムをリリースした後、解散している。

World DownfallWorld Downfall
(2008/01/13)
Terrorizer

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このアルバムは2つの「凄さ」を持っている。

1つはブラストビートなど、現在のグラインドコアとデスメタルの「標準」を作り上げたことだ。
現にメンバーはその後、Napalm DeathMorbid Angelに加入しており、
それらのバンドで各々のジャンルの進化に大きく貢献している。

2つ目は、現在でも脳みそ飛び出る激烈サウンドだということだ。
とかくむちゃくちゃなサウンドなのに、整合感が味わえるのが素晴らしい。
もちろん、楽曲中の起伏もしっかり用意されており、
ハードコアに敬遠している人もしっかり楽しめる。

一時期、まったく手に入らなかったらしいが、最近は再販されている。
(自分が持っているのはDisc Union経由のEARACHE製)

デスメタル、グラインドコアのパイオニア云々というより、
現在でも確実に通用するエクストリームサウンドである。
聞け!悶絶しろ!
タグ: Terrorizer  USA  個人的良盤  Pioneer  1986-1990 
Grind Core/Gore  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Rise of the Tyrant : Arch Enemy (2007) 

スウェーデンのメロデスバンド、Arch Enemyの7thアルバムを紹介。

ライズ・オブ・ザ・タイラントライズ・オブ・ザ・タイラント
(2007/09/19)
アーク・エネミー

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女性デスヴォーカルなど他バンドでは「色物」とされそうな点を「特長」としており、
アイデンティティをしっかり持った数少ないメロデスバンドだ。
(彼らのフォロワーは出てきそうで出てこないのが面白い)

その点、前作、前前作は、そのアイデンティティが揺らいでいた。
本作ではもう一度、それを奪回してきたという印象で、
Arch Enemyらしいサウンドに仕上がっていると言える。

相変わらず、Amott兄弟のアグレシッブかつ叙情的なギタープレイが冴え、
Angela Gossowのヴォーカルもかなり頑張っている。
個人的には現在出せる彼らのベストが形になったと思っている。
同時にこの殻をどう割ってくるかも興味があるのだが、はたして…。
タグ: Arch_Enemy  Sweden  2006-2010 
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Persecution Mania : Sodom (1987) 

我らがジャーマンスラッシュの雄、Sodomの2ndアルバムを紹介。

Persecution ManiaPersecution Mania
(1998/06/30)
Sodom

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Sodomといえばガスマスク軍人ジャケットの初出。
1stと比べると驚愕なほどメジャーサウンドに様変わりした。

なぜかMotorheadのカヴァーを3曲目に持ってきており、
ロックンロールを基調とするメジャーサウンドが垣間見れる。
しかし、一方で、初期Sodomの香りも漂い、ブラックメタルの先駆けのようなサウンドも健在。
相変わらずリズムがモタっているのもご愛敬。

個人的にはSodomの良いとこどりな素晴らしいアルバム。
変化の過渡期というには素晴らしすぎる!!
タグ: Sodom  Germany  Motorhead  個人的良盤  1986-1990 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

This is Hell : Dimension Zero (2003) 

スウェーデンのデスラッシュバンド、Dimension Zeroの2ndアルバムを紹介。

ディス・イズ・ヘルディス・イズ・ヘル
(2003/11/19)
ディメンション・ゼロ

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メロデスの大御所、In FlamesJesper StrömbladGlenn Ljungströmが、
In Flamesという枠ではリリースできないアグレッション豊かな楽曲を作りだめており、
それを実現するために結成したバンド。

メンバーには初期Mardukでドラムを叩いていたJoakim Göthbergが、
ヴォーカルとして在籍しており、さすがにブラックメタルのテイストはないにせよ、
北欧の激烈スラッシュの要素を垣間見ることができる。

もちろん、In Flamesから派生してできただけあって、
メロデスというジャンルの範疇にあるデスラッシュであるが、
メンバーの「これがやりたかったんだ!」という勢い溢れた良作。
タグ: Dimension_Zero  In_Flames  Sweden  2001-2005 
Deathrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Nightfall : Candlemass (1987) 

スウェーデンのドゥームメタルの第一人者、Candlemassの2ndアルバムを紹介。

NightfallNightfall
(2007/10/29)
Candlemass

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彼らはエピック(叙事詩)ドゥームメタルの元祖とされる。
エピックメタルと言うと、Rhapsodyのようなヒロイックメタルを想像しがちだが、
こちらのエピックは壮大な叙事詩を想起させる"本物"だ。

ドゥームメタルの範疇にあり、重みを重視したそのサウンドは、
目の前に広がる広大な叙事詩を語ってくれる。

特にMessiah(Vo.)の"重さ"は、
バンドのテクニカルなサウンドと相まって素晴らしいアンサンブルを見せる。
サウンドプロダクションも当時としては素晴らしい方だと思う。

ここまで高い完成度だとドゥームメタルならではの敷居の高さも取っ払う傑作だ。
タグ: Candlemass  Messiah  Sweden  1986-1990 
Gothic/Doom  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Walls of Jericho (1985) / Helloween (1985) : Helloween 

ジャーマンメタルの雄、Helloweenの記念すべき1st+EPを紹介。

Walls of JerichoWalls of Jericho
(2006/04/25)
Helloween

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幼少期に見たせいもあるのだが、個人的に大好きなジャケット。
当時はまさかこの怪物がカボチャのお化けだとは思っていなかったが、
この絶望感っぷりが最高!

ドイツを東と西に隔てたベルリンの壁を、エリコの壁に扮して描かれており、
当時のドイツの世相を考えると考えさせられる。

そんなジャケットの持つパワーに負けることなく、アルバムの中身も素晴らしい。
スラッシュメタルとは似て非なるサウンドだが、非常にアグレッシブ。
この後の名作を生み出す予感も漂うメロディの豊富さと、
それでいて若さとその時のトレンドによる荒削りで過激な音、
そして音質とKai HansenのVo.の凄さ(笑)、

それらが合わさって絶妙な作品に仕上がっていると思う。
おそらく足しても引いても駄目な絶妙さ。
この作品はKai Hansenが歌ってこそだ。

初期Helloweenももっと評価されてほしい。
タグ: Helloween  Germany  個人的良盤  好きなジャケット  1981-1985 
Power/Speed  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Timeless Departure : Skyfire (2001) 

スウェーデンのメロ(シンフォニック)デスバンド、Skyfireの1stアルバムを紹介。

Timeless DepartureTimeless Departure
(2001/03/12)
Skyfire

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Throne of Chaosも凄かったが、彼らもまた凄い。
Children of Bodom+シンフォニックさ=きらきらメロデスを展開している。

これ以上やったら、やりすぎて墜落する、そんなギリギリライン。
そんなギリギリラインなところが魅力的だ。
もちろん、キーボードを前面に押し出ているメタルが嫌いな人は反吐が出るだろうが。

ある種の「ここまできたか…」という極地を、
1stにして、ここまで完成させてきたというのは素晴らしい。
タグ: Skyfire  Children_of_Bodom  Sweden  2001-2005 
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Throne of Chaos : Menace of Chaos (2000) 

フィンランドのメロディックデスメタルバンド、Throne of Chaosの1stアルバムを紹介。

メナス・アンド・プレイヤーメナス・アンド・プレイヤー
(2000/08/23)
スローン・オヴ・ケイオス

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Children of Bodomの2ndあたりの影響が激しく出たアルバム。
もはやパクりに限りなく近いほどの影響を感じる。

但し、それがこのアルバムの出来が悪いと言っているわけではなく、
逆に存外に良くできていると感心するメロデスアルバムだ。
キーボードのキラキラ感はChildren of Bodomのそれを超えており、
もしかしたらこちらの作品の方が好みだと思う人もいるかもしれない。

彼らは他人からの影響を受けやすいタイプらしく、
アルバム以降に毛色が変わっていった。
いずれも出来は良かったので、解散が惜しまれる。

もし影響を吸収し続けていったらどんなサウンドを出していたのだろう?
タグ: Throne_of_Chaos  Children_of_Bodom  Finland  1996-2000 
Merodic Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top