ABC Butchers Co. Ltd. : Butcher ABC (2016) 

日本のオールドスクールデス/グラインドコアバンド、Butcher ABCの1曲入りシングルを紹介。
日本のObliteration Recordsよりリリースされた。

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 はるまげ堂オーナーにしてButcher ABCのリーダーであるNaruさんの御厚意で、先日のDeiphago来日にて二日間メンバーと帯同させてもらったわけだが、その時の話は後日談としていずれポストするとして、二日目の物販スペースにてこのシングルを買わせてもらったのだ。「一曲しか入ってないけど良いの?(笑)」と聞かれたのも記憶に新しいのだが、説明不要のお肉屋さん、ジャケットには「100%人肉」と遊び心が素晴らしく、再生してみればいつものButcher ABC節が炸裂してたった一曲、されど一曲だ。

 思えば2015年11月から本を書き始めてからというもの、自分が聞くのはどうしても「ウォー・ベスチャル」に絞られてしまっていた。好きで聞いていてもやはりそればかりとなってしまうと慣れが生じてしまう。さて本を書き終わってからというもの、他のジャンルを聞いてみてもオールドスクール的なエクストリームさからの「物足りなさ」を感じてしまい、素直に楽しめないジレンマに悩まされていた。

 そんな中、Butcher ABCのオールドスクールなデスラッシュ・グラインドサウンドはそのようなジレンマを蹴飛ばしつつ、更にもう一度、目を見開かせてくれるような感覚を抱かせてくれる。デスメタルやグラインド、そしてスラッシュメタルをもっともっと聞きたくなるのだ。優れたサウンドは聞いた人の背中を押す何かがある。もっとも押された先は崖の下ってこともあるのだけれども。

 今年の夏にリリース予定のフルアルバムからの先行シングルとのことで待ちきれないですね。

Encyclopaedia Metallum - Butcher ABC
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Ripping To The Grind : Disgunder (2013) 

日本のグラインド/クラスト/スラッシュメタルバンド、Disgunderの1stアルバムを紹介。
日本のSinzycateからリリースされた。

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様々な経歴を持つメンバーや強烈なスタイルを持つ女性Vo.が参加するバンドで、
その基盤が反映したようにグラインド、クラスト、スラッシュメタルの融合したスタイル。
女性Vo.も女性らしさと男勝りが同居した攻撃的なスタイルで耳を惹く。

しかしこのアルバムの素晴らしいところはそういうプロットではなくて、
それらが混然一体となって攻め込んでくるところにある。
そのためバランスが取れつつも初期衝動を感じるところが素晴らしいのだ。

ゆえに上記ジャンルの好む人はきっと必ず引っかかる内容だろうし、
たまにあるジャンルをミックスさせたが故の中途半端さがないことを保障する。

なお先日、ようやく初めて生でライブを堪能したが、
ライブであっても上記感想に全く逸脱しないパフォーマンスだったことも記載しておく。

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タグ: Disgunder  Japan  2013 
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Shortell / 自慰盤 : V/A (2004) 

日本のグラインドコアバンド、GravitonMankoloverのスプリット盤を紹介。
オーストリア?のStarryよりリリースされた。

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GravitonはShortellというタイトルの2ndアルバム扱いで、
Mankoloverは自慰盤というタイトルの1stアルバム扱いのスプリット。

前者はショートカットグラインドスタイルで19曲を12分くらいでかっ飛ばす。
演奏技術はかなり高く激速の楽曲に見劣りしていない。
このようなスタイルが好きな人にはかなりツボなのではなかろうか。

後者はバンド名からして悪趣味というより中学生の下ネタ的な、
全身全霊かけて悪ふざけをしているのが面白いバンド。
1曲目から「ヴァギナヴァギナヴァギナヴァギナヴァギナ...オーイエー!!」だから降参。
実際サウンド面で見ればベース音をかなり聞かせてきてグッとくる。

このアルバムは関係者から借りただけなので手元にないが、
子供や嫁さんに自慰盤の方を見られたら何かアレなので、
皆さん気を付けてください。
タグ: Graviton  Mankolover  2001-2005  Japan 
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Brujerizmo : Brujeria (2000) 

メキシコのグラインドコア/ハードコア/デスメタル集団、Brujeriaの3rdアルバムを紹介。
アメリカのRoadrunner Recordsよりリリースされた。

BrujerizmoBrujerizmo
(2000/11/07)
Brujeria

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2ndアルバムの紹介でバンドの話はしたのでアルバムの話に絞るが、
このアルバムでも当然のごとくメキシカンなスペイン語が炸裂。

スペインの人には悪いがスペイン語の持つキナ臭い語感が
楽曲のテーマやリンクしているバックグラウンドとマッチしていて、
相乗効果で良い感じである。

また前作よりヘヴィでスロー~ミドルテンポなパートを用意していて、
若干グル―ヴメタルっぽさを垣間見せるところあたりに時代を感じるが、
Brujeriaらしいグラインドコアの枠から逸脱はしていない。

Encyclopaedia Metallum - Brujeria
タグ: Brujeria  Mexico  1996-2000 
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Slaughter & Apparatus: A Methodical Overture : Aborted (2007) 

ベルギーのブルデス/ゴアグラインドバンド、Abortedの5thアルバムを紹介。
ドイツのCentury Media Recordsよりリリースされた。

Slaughter & Apparatus: A Methodical OvertureSlaughter & Apparatus: A Methodical Overture
(2007/02/20)
Aborted

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前作は持っていないので解らないが3rdから更に後期Carcass化が進行し、
過激デスメタルシンパにはメロデスになった!と言われそうな曲調に。

メンバーを見てみたらゲストにCarcassのJeff Walkerが参加していたり、
更にはHateSphereの元メンバーも一部参加していたり、
なるほどメジャー路線にいつの間にか仲間入りしていたのかと納得。
初期のアングラなデスグラインドはどこへやら。

但しメジャーなエクストリームメタル化したと再認識したうえで、
この演奏のタイトさ、楽曲のカッコよさは一筋縄ではいかないというか、
クオリティの高いバンドであることは間違いない。
但しもうゴアグラインドの要素は皆無である。

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タグ: Aborted  Carcass  Hatesphere  Belgium  2006-2010 
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Top 40 Hits : Anal Cunt (1994) 

アメリカはボストンのノイズグラインドコアバンド、Anal Cuntの2ndアルバムを紹介。
イギリスのEarache Recordsよりリリースされた。

Top 40 HitsTop 40 Hits
(1995/03/07)
Anal Cunt

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最強の悪ふざけ、真剣に悪ふざけしているアルバムで、
これを始めて聞いた時は比較的シリアスなものを聴いていたので、
なんかバカにでもされたかのように呆気にとられてしまった記憶がある。

ちょうどノイズグラインドからファストハードコアへの転換期にあたる音源で、
スタイルとしては両方の要素を各々感じるが、
とにかく「やればできるのに…」っていうくらい、
素晴らしい要素を構築してはそれを粉々に粉砕している。

この音源は素晴らしいとかダメとかそういう尺度で測れるものではなく、
ただただこのバンドのスタイルというものを受容できるかどうか、
それによって印象は全く異なるであろう。
タグ: Anal_Cunt  AxCx  USA  1991-1995 
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Grind Bastards #6 : V/A (2012) 

日本のグラインドイベントの最高峰、Grind Bastardの2012年参加バンドによるコンピ盤を紹介。
日本のGrind Freaksよりリリースされた。

grindbastard2012

去年、目的で見に行ったグラバス2012がまだ記憶に新しい(今年は行けず)。
このコンピにはの最新スタジオ音源が入っていると聞いて現地で購入した。

が、肝心のの音源については3rd"バラバラ"にも収録された音源の再録だったので、
ちょっと肩すかしだったのだが他のバンドも全て気合の入っている音源で素晴らしい。
京都のグラインドの雄Mortalizedや、メタルパンク最高峰のDoraidなど、
CDでのリリースが(ほとんど)ないバンドも参加しているので、
自分のようなアナログに及び腰勢にはとってもありがたい内容だ。

特にラストには Ironfist辰嶋率いるブラストコアバンド、Schreckwurmerが、
9分以上、3.11への怒りと日本の再生について轟音で宣言しており、
曲が良い悪いと言うよりひたすら脱帽して終わる!

日本のグラインドも凄いんだぜ、とかそういう低レベルの話ではなく、
とにかく素晴らしいコンピ音源であろう。
タグ: Grind_Bastard    Mortalized  Doraid  Schreckwurmer  Japan  2012 
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From Enslavement To Obliteration + Scum : Napalm Death (1990) 

イギリスのグラインドコアの始祖、Napalm Deathの1st,2ndのカップリングを紹介。
このカップリングは日本のToy's Factory からリリースされた。

フロム・エンスレイブメント・トゥ・オブライトレーション+スカムフロム・エンスレイブメント・トゥ・オブライトレーション+スカム
(1990/11/21)
ナパーム・デス

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ハードコアからグラインドコアへの生まれ変わりとなった音源であったり、
CathedralのLee DorrianCarcassのBill Steerなどメンバーの豪華さで語られたり、
世界で一番短い曲としてギネスブックに登録されている音源が収録されていたり
日本の伝説的ハードコアバンドSxOxBとの関係など、
ググれば枚挙なくエピソードの絶えない音源。

そこらへんはここで語らないとして、
ここで紹介するのは日本からリリースされたこのカップリング音源で、
ボートラとしてEP盤"Mentally Murdered"から"The Missing Link"が収録されている。

計55曲というグラインド作品らしい収録数で、
結構Toy's Factoryグッジョブという内容なのだが、
昔は日本リリースはカップリング多かったんだよね(テイチクとかから)

Encyclopaedia Metallum - Napalm Death
タグ: Napalm_Death  Cathedral  Carcass  SxOxBx  UK  1986-1990 
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All Guts, No Glory : Exhumed (2011) 

アメリカはカリフォルニアのゴアメタルバンド、Exhumedの4thアルバムを紹介。
Relapse Recordsよりリリースされた。

All Guts No GloryAll Guts No Glory
(2011/07/21)
Exhumed

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昨年の来日がまだ記憶に新しいゴアメタルゴッド、Exhumedの8年ぶりの復帰作。
もう一度、来日公演、今度はメインバンドとして見たいなー。

なんて閑話休題、この作品は彼らの復帰作。
メンバーはMatt Harvey以外の全員が3rdに対して入れ替えになっており、
その3rdではかなりCarcass寄りの作品になっていたが、
今回は2ndあたりのデスラッシュ的ゴアメタルに作風が戻っていると言える。

しかし同時に1st、2ndあたりの作風とは異なるのは
サウンドプロダクション含めて全体的に音が澄んでいて軽いところか。
その点で言えば過去作に比べて不満に感じるところではある。

しかし良い大人になって帰ってきたExhumedが、
「おっさんとしてやりたいことをやりに戻ってきた」
という感じがしてとても心地の良い作品なのである。

Encyclopaedia Metallum - Exhumed
タグ: Exhumed  USA  2011 
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Grindvirus : Squash Bowels (2009) 

ポーランドのグラインドコアバンド、Squash Bowelsの5thアルバムを紹介。
アメリカのWillowtipよりリリースされた。

GrindvirusGrindvirus
(2010/07/27)
Squash Bowels

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1994年から活動しており、フルレングス以外にも多数の音源をリリースしている、
中堅~ベテランのグラインドコアバンド。

私はこの音源が初Squash Bowelsだったのだが、
最初いきなり男のゲロ吐きそうな咳からスタートして怯んだものの、
その後の轟音轟音!これぞグラインドな迫力のあるサウンドが非常にグッド。

しかもめちゃくちゃ体感速度の高いサウンドながら聞きやすく、
単なる力技ではなくて曲も良く練られているなあという印象。
最近のこういうグラインドだとRotten Soundと同じくらいよく聞いた音源。

Encyclopaedia Metallum - Squash Bowels
タグ: Squash_Bowels  Rotten_Sound  Poland  2006-2010 
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