Goat Worship - I 

B-hn8PWCAAA7LmK.jpg
Goat Worship!!



■ はじめに

be451280.jpg 今回のコラムはメタル(特にブラック)におけるバンド名、タイトル、もしくはジャケットによく用いられている "Goat" にフィーチャーしたものである。個人的には「Goatのつくバンドにハズレなし!」をモットーに、様々なアルバムのジャケ買いをしてきた。はっきり言って失敗したこともあったが、それも含めて楽しんできたし、今までの経験を振り返るとやはり "Goat black metal" というカテゴリーは存在し、"Goat Worship"という旗のもとに、何らかの共通点を持ったサウンドを備えているバンドが多い印象である。

 一方で「悪魔の象徴=山羊」は恐らくメタルを聞く人なら共通認識だと思うが、ではなぜそのようなモチーフとして用いられてきたのか曖昧なところもある人も多いと思う。そのため今回は"Goat"がなぜ悪魔的モチーフに用いられているのか、そしてそのようなモチーフを積極的に取り入れたバンドについて紹介していきたいと思う。


■ 山羊の歴史と古代神話

 山羊は家畜の歴史では犬に次ぐ。というのも耐環境性に非常に優れているからであり、また肉、乳、毛などすべて利用価値がある。その結果として山岳部や乾燥地帯などの厳しい自然環境下では特に貴重な家畜として用いられてきたし、紀元前のような"大昔"の時代においては特にその価値は高かったと思われる。逆に言えば歴史とともに遊牧から農耕に主軸が置かれるとともに、家畜としての価値は牛や馬などにスライドしていったのだが。

 一方で神話―特にギリシア神話もまたそのような紀元前に口承形式にて伝え広まったとされる。文章において体系的にまとめられるまでは民間伝承であり、そこには自然への畏怖、自然哲学の擬人化などが含まれていた。そのため自然の象徴の一つでもあった動物もモチーフにしたのも当然といえるし、さらに動物と人間が混在した半獣というイメージは超自然的なアニミズム信仰であったし、その中で動物の毛皮を着用しての儀式などもシャーマン信仰として存在していたようである。

goat1.jpg そこで生まれたのがパーンという神である(写真右)。羊飼いと羊の群れを監視する半獣の姿をした神だ。神話上においても起源は諸説あるが、いずれにしても山羊による農耕の象徴として民間で崇められてきたアニミズム信仰の具現化が大元だと思われる。さらに言えば山羊はしばしば性的なモチーフとしても用いられてきた。日本にも一部、古くからの文化として男性器を崇める神社があるなど、農耕文化と性的モチーフは切っても切れない関係にあるのは知っての通りだが、山羊にもそのようなイメージが古来からあったとされる。実際、後にキリスト教によってこのような民間伝承によるペイガニズムの迫害はそのような性的イメージを利用して悪魔的な印象を深めている。

 一方でエジプト神話におけるアメン神は牡羊の姿をしており、民間伝承をベースとして同じような創造要因だったと考えることができるし、さらに言えば後々の古代神の悪魔化においてアモンという名の語源になったことも付け加えておく。


■ 異教徒(ペイガン)の迫害と古代神の悪魔化

 紀元後、つまりイエス・キリストが生誕した後のことだが、彼はユダヤ教の中に新たな宗派を作るに至り、当時ローマ帝国においては多神教国家であったため当時、新興宗教としての宗教家であったイエス・キリストは迫害され、十字架に磔にされたわけである。その後、彼の弟子を中心に宗教活動は継続していくものの、ユダヤ教との決定的な理念の違いが弾圧を生み、やがてキリスト教として分離していくようになった。

 その後もキリスト教はローマ帝国からの迫害・弾圧を受け続けてきたが、それでも教義は広がり続けたことでついにローマ帝国より国教として認定され、さらにその約10年後には何と古代神などの多神教の崇拝が禁止をされるに至ったのである。というのも、どうやらこのころ、ローマ帝国は国内の求心力を失いつつあり、キリスト教勢力の影響を利用することが目的だったようだ。

 そのようにしてキリスト教は権力化していき、やがて他文化をキリスト教化していくに至った。それは「消去」というより「上書き保存」という方が適切な表現であっただろう。古代神信仰が盛んだった地域において教会を設立するときは、その古代神信仰の建造物を利用したという。たとえばエジプト神話のイシス像をそのまま聖母マリア像として流用したなんていうこともあったようだ。

 ここは想像だが、キリスト教にとって有用なイメージは有用に利用し、そうでないものは異教のシンボルとして弾圧の道具とするようになっていったのではなかろうか。つまりパン神のような半獣の様相は異教のシンボルとして利用しやすかった、そして文化の発展によって山羊という家畜の価値が相対的に下がった、さらに性の象徴:肉欲としての悪のイメージなどがやがて山羊を悪魔的象徴にさせてしまったのだと考えられる。

goat2.png そこで創造されたのがバフォメットである。画像に示すものはエリファス・レヴィが描いた世界で最も有名なバフォメットの画像であり、これは19世紀のものなわけだが、最初にバフォメットは11世紀あたりにラテン語文献にて登場したとされている。この時点ではキリスト教にとっての異教の神を指していた言葉だとされている。その後、徐々に悪魔的なイメージをすえつけられ、後に有名なテンプル騎士団が崇拝していたと言いがかりをつけられたのもこのバフォメット像だとされる。これは当時のフランス王朝が貧困にあえでいたときに、テンプル騎士団の潤沢な資金源をスポイルするために壊滅に追いやるための方策であったことが現在の主論になっている。このときの拷問によるバフォメット像の偶像崇拝の是非については、実際様々な発言があったとされ、拷問に耐え切れずに様々な悪魔的イメージを据え付けるに至った。

 このあたりでバフォメットに付きまとう悪魔的イメージを決定づけられたとされ、たとえば姦淫に関しては先ほどのパン神における記載の通りであるが、さらに男色(Sodomy)の内容も付け加えるため、両性具有のイメージが取り付けられている。

 その後、異端審問は主に民間による私刑によって広まりながら、そのイメージを拡散させていったとされる。たとえば魔女とその宴であるサバトもまたそのイメージの流布によるものである。異端審問官や学者が流布させたとみる向きもあるが、最近の学説では国家による異端審問は従来言われているほど苛烈ではなかったとされており、むしろ民間での恐怖、不遇、など様々なネガティブイメージがそうさせていったのではないかと思われる。その中でも魔女が山羊の背中に乗って飛来しているイメージや、バフォメットがサバトに参加して参加者と性交しているイメージも付いたとされている。

 以上が山羊の悪魔的象徴化の経緯である(一部、推論が含まれる)。そしてやがてキリスト教的解釈による悪魔を象徴とすることで個人主義哲学をうたったのがサタニズムというわけである。


■ ブラックメタルにおける山羊モチーフの始まり

 さて、ようやくここでブラックメタルにおける山羊モチーフの話に移るわけだが、まず先に書いておくと筆者は悪魔思想的(ユーモア含む)な音楽全般について詳しいわけではなく、特にへヴィメタル以前のものについては全く疎いし、恐らくそういったものは昔からあったのではないかと推測している。もしそのあたりに詳しい方がいたらぜひTwitterやコメント欄などで教えてもらいたいし、さらに言えば寄稿してくれたら存外な喜びである。

 閑話休題、ことブラックメタルにおいて山羊モチーフとして思い浮かべるのは、まずは何はともあれVenomであろう。有名な1stや2ndアルバムはもちろんのことであるが、あえて取り上げるのは1stデモテープのジャケットである。

venom_demo.jpg


 五芒星(ペンタグラム)をさかさまにしたものにバフォメットを重ね合わせたようなイメージになっている。元々オカルト分野においてペンタグラムはオカルト的に古来から用いられてきた記号であるが、逆向きにして悪魔的なイメージを持たせたのは20世紀に入ってから悪魔主義者によるものだという。つまり、Venomはサタニズムのイメージで用いていることになる。もっとも彼らに「その気」はなく、イメージ戦略のようなものだったようだ。

Bathory_album.jpg 一方で、それを本気で解釈したのがBathoryだといえる。1stアルバムは何度見ても惚れ惚れするジャケットだ。ただ単に山羊の絵(というよりもバフォメットだろうが)がかいてあるだけで、こんなにもイーヴィルな雰囲気が出ている。クォーソン氏が「Venomなんて聞いたことがない」といえばそれを信じるのが信者ってもんだろう。でもバフォメットの顔だけジャケにしたのはまあパクりといわれてもしょうがな…、、、

 ともあれ、このアルバムジャケットは1981年に発行されたErica Jongなる作家のWitchesという書籍に使われたもので、Joseph Smith,という人物が描いたものだという。クォーソン氏は初めは白ではなく金色の配色をしようとしたが、プリントコストがかかるために黄色で配色したが、後により悪魔的印象を持たすために白黒に切り替えた。初期リリースのみ、黄色のGoat仕様になっているため、今でも"The Yellow Goat"と呼ばれてコレクターズアイテムになっている。


■ まとめ

 まず山羊がなぜ民間で重宝され、そして神話に登場するに至ったか、そしてキリスト教の勃興から権力化によって、その神話が異端のモチーフになっていったことに説明し、さらにそのような異端モチーフはやがて迫害の象徴として悪魔化していくとともに、近代~現代においては悪魔主義や反キリスト教主義の象徴になったことを説明した。

 そのような中で悪魔主義をイメージ戦略として用いたVenom、そしてそれを真に受けたBathoryというブラックメタルのルーツである二大巨頭が各々ジャケットに山羊を使用した影響はその後のブラックメタルに対して間違いなく大きく、その後のブラックメタルにおいても重要なモチーフとなっていった。

 長くなったので今回はここまでにして次回は具体的に90年代~現在に至るまでの"Goat Black Metal"について紐解いていくことにしよう。

Next → Goat Worship II
タグ: Column  Venom  Bathory 
その他  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Armageddon Cobra : Ammit (2009) 

チリのブラッケンスラッシュメタルバンド、Ammitの5thアルバムを紹介。
チリのTyrannus Recordsよりlim.1000でリリースされた。

Ammit5.jpg

1991年から活動する古参ブラッケンスラッシュメタルバンド。
個人的にはノータッチだったが海外ディストロでまとめ買いした時に何気なく購入。
実はこのチリのレーベルから引っ張ってくるのはかなり大変だとかで運が良かった。

内容は1stのあたりのBathoryVenomを合わせたような音で、
いかがわしさ、邪悪さ、そしてノリの良さが同居した、
ブラッケンスラッシュとしては理想的なものに仕上がっている。

またアルバムを通して楽曲のヴァリエーションが豊富で、
なるほどベテランブラッケンスラッシャーだけあると納得できる一枚。
なかなかにオススメなアルバム!

Encyclopaedia Metallum - Ammit
タグ: Ammit  Chile  Bathory  Venom  2006-2010 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Final Separation : Bulldozer (1986) 

イタリアのカルトスラッシュメタルバンド、Bulldozerの2ndアルバムを紹介。
アメリカのRoadrunner Recordsよりリリースされ、最近ではポーランドのMetal Mind ProductionsよりDigi-CDでリリースされている。

Final SeperationFinal Seperation
(2013/01/29)
Bulldozer

商品詳細を見る


Venom、Motorheadの影響を受けたスラッシュメタルをやっているが、
同じような影響で同時期にバンドを始めたSodomとの違いとしては、
このアルバム時点ではかなりMotorhead寄りでおどろおどろしさはない。

但しまずサウンドプロダクションがセルフプロデュースだったらしく非常にロウで、
とはいってもブラックメタルを聞きなれている人なら全然問題ないわけだが、
とにかくこの手の音源としてはモコモコ感と軽さが同居しているような変な感じで、
この違和感がまさにBulldozerらしいカルト感を生んでいると思う。

この次の作品でかなりまともなスラッシュメタルを出してきたのは当時衝撃的だっただろうが、
このアルバムの何ともつかみどころの無さはSodomの初期作品と並んで、
後のブラックメタルに「良い意味で悪影響」を与えたのであった。

Encyclopaedia Metallum - Bulldozer
タグ: Bulldozer  Sodom  Italy  Venom  Motorhead  1986-1990 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

s/t : Pentagram (2000) 

チリのスラッシュメタルバンド、Pentagramのコンピ盤を紹介。
地元レーベルからlim.66でカセットリリースされた後、
2008年にドイツのCyclone EmpireよりCDで再発された。

pentagram_chile

ドゥームの大御所の同名バンドもいいけどこちらも伝説のバンド。
1985年より活動を開始し、Slayer、Possessed、Venomあたりの影響を強く受けた、
邪悪なスラッシュメタルをプレイしている。
このコンピは1987年のデモ音源やライブテイクが収録されている。

Napalm Deathが彼らの曲をカバーしたことで有名で、
その通りアンダーグラウンドながら初期デスメタルなどにも影響を与えた。
但しさすが南米産、どことなく危険なにおいがプンプンする。

何しろ伝説化していたバンドの初期デモのコンピというだけで価値は高いが、
内容の方ももちろんお墨付きのグレイトな音源。

ちなみになんと2009年に活動を再開して現在も継続中で、
しかも2012年にPentagram Chileに改名したらしい。
昨年は新譜も出しているそうで正直ノーマークでした。欲しい。

Encyclopaedia Metallum - Pentagram Chile
タグ: Pentagram  Chile  Slayer  Possessed  Venom  Napalm_Death  1996-2000 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Southern Black Demon : Vomit of Doom (2012) 

アルゼンチンのブラッケンスラッシュメタルバンド、Vomit of Doomのコンピ盤を紹介。
アルゼンチンのMetal Commandよりリリースされた。

vomitofdoom

2009年に結成されたバンドの初期デモやライブ音源のコンピ。
故に音質も一定ではなく通して聞いてもしっちゃかめっちゃかだが、
こういう音源を好きこのんで聴く人からすれば日常茶飯事だろう。

SodomのOutbreak of Evilをカバーしているだけで自分の中では高評価だが、
実際、オリジナル音源にしても志向性としては初期Sodomと、
そして南米トラディショナルなベスチャルお下劣メタルのコンビネーションという感じ。
その手の音源が好きならこの音源もきっと気に入るはず。

他にVenomのBlack MetalやKatのMetal i Piekloのカバーも収録されている。
正直、Katのカバーに関しては趣向的にちょっと外れている気がするが、
きっと単純にメンバーが好きなのだろう。

Encyclopaedia Metallum - Vomit of Doom
タグ: Vomit_of_Doom  Argentina  Sodom  Venom  KAT  2012 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Deathcrush : Mayhem (1987) 

ノルウェーの伝説的ブラックメタルバンド、MayhemのデビューEPを紹介。

DeathcrushDeathcrush
(2007/11/05)
Mayhem

商品詳細を見る


まだVenom、初期Sodomあたりのブラッケンスラッシュの範疇のサウンド。
音質も酷いし、音もリズムも外しまくりの爆走アンホーリーメタルを展開。

現在でもライブでプレーする、
・Silvester Anfang ? Deathcrush
・Necrolust
・Pure Fucking Armageddon

などを収録している、まさに名盤。
04/ Witching HourVenomのカヴァー。

先日のライブでも、Silvester Anfang ? Deathcrushの流れは究極に最高だった!

Mayhemといえばフルレングス1stが名盤中の名盤だが、
この荒々しいデビューEPもまた語り継がれるべき名盤だろう。

Encyclopaedia Metallum - Mayhem
タグ: Mayhem  Venom  個人的名盤  1986-1990 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

A Tribute To Venom [In The Name Of Satan] : Various Artist (1994) 

ブラックメタルの始祖、Venomのトリビュート盤(国内盤)を紹介。

A Tribute to Venom

01 / Witching Hour : Kreator
02 / Welcome to Hell : Anathema
03 / In League With Satan : Voi-Vod
04 / Die Hard : Nuclear Assault
05 / Prime Evil : Skyclad
06 / 1000 Days in Sodom : Sodom
07 / Countess Bathory : Messiah (元CANDLEMASS Vo.)
08 / In Nomine Satanas : Paradise Lost
09 / Rip Ride : Forbidden (Bonus)
10 / Black Metal : KILLERS (Bonus)
11 / Warhead : Venom
12 / Holy Man : Venom


トリビュート盤というと熱心なマニアがいる一方で、ファンアイテムでしかないことも多いが、
参加バンドが何気に豪華、かつ毛色の異なっているのでかなり楽しめる出来だ。

Kreator、Voi-Vod、Nuclear Assult、Sodom、Forbiddenあたりのスラッシュ勢は、
比較的、原曲に忠実でアグレッシブなプレイが楽しめるし、

Skyclad、Messiah、Paradise Lost、Killersあたりは、
自分たちのフィールドに持ち込んで大胆な編曲をしているので、
それはそれで非常に面白い出来だ。
特に面喰ったのはSkycladで、凄いことになっている。

Venom名義で11.はリメイク、12.は新曲だそうだが、
こちらはインダストリアルに傾倒していてあまり面白みのないサウンド。
BathoryとかDestructionあたりに参加してもらった方が良かったような。
本人たちの作品が一番つまらないというのは何とも気の毒だ。
タグ: Venom  Kreator  Anathema  Voivod  Nuclear_Assault  Skyclad  Sodom  Candlemass  Paradise_Lost  Forbidden 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Black Metal : Venom (1982) 

イギリスのヘヴィメタルバンドであり、スラッシュメタル、もしくはブラックメタルの始祖として
知られているVenomの2ndアルバムを紹介します。

Black MetalBlack Metal
(2006/01/02)
Venom

商品詳細を見る


バンド自体は1979年に結成、今でも現役のバンドというだけでも驚きです。
スラッシュ、サタニックスラッシュ、デス、ブラックなどなど...、
いわゆる表舞台というよりはアンダーグラウンドなサウンドに、
絶大な影響を与えた「伝説のバンド」なのに、
まだ現役な訳ですからね…生ける伝説とは彼らを指すのではないでしょうか。

とはいえ、彼ら自身がそのようなジャンルそのものをプレイしていた訳ではありません。
彼らはNWOBHM、つまりブリティッシュメタルをプレイしています。
カテゴライズとしてはIron Maidenなどと同じです。

しかしながら彼らは当時にして先駆性を持っていました。
わざと悪魔的な表現を多用した歌詞にして、
サウンドプロダクションも最悪(←これはわざとだったかどうかわかりません!)、
何となく不浄なイメージを持たせることに成功しています。

公式サイトのバイオグラフィを見ると、

Satanic than Black Sabbath, louder than Motörhead, with a pyrotechnic show to rival Kiss, and with even more leather and studs than Judas Priest, the ultimate ingredients for the Ultimate Metal Band.

と書いてありますが、つまり当時のメタルバンドに対して、
過激さで一歩も二歩も先に行こうとしたわけですね。
その「道具」が悪魔的イメージであったわけです。
ジャケットもさすがです。最高にサタニックでしょう。クールです。

逆にいえば彼らのポーズであったことが伺えます。
別に悪魔崇拝者ではなかったわけです。
確かに聞いていると、作られた不浄さという感じです。

今のブラックメタルというジャンルで聞かれる邪悪さはマジもんな雰囲気が漂っていますが、
こちらはそんなことはないですね。
むしろロックンロールで若干ノリノリな感じです。
スラッシュメタルの発芽の香りもして、それがまた縦ノリで素晴らしいです。

なぜサタニックスラッシュ、もしくはブラックメタルの始祖になったかといえば、
彼らのポーズを勘違いしたというか、斜め上の解釈をした、
Bathoryがホンモノの邪悪さを生み出して、
それを聞いた北欧勢が感化されてブラックメタルというジャンルが生み出されたからでしょう。

ゆえにブラックメタルを追いかけて、過去のルーツを知ろうとすると、
実はBathoryの1st?2ndあたりでストップして良いかと思います。
もしくは初期Sodomとかでも良いでしょうね。

さて、ではこのアルバムの総評ですが、
・ 音質は酷いわ、
・ 演奏もどこかたどたどしさを感じるわ、
・ 邪悪さはポーズだわ、

と、さんざんなことを言っておきながら、
・ でも大好き

そんなアルバムです。これ、きっとわかってくれる人いるんじゃないかなあ…。
タグ: Venom  UK  好きなジャケット 
Thrash  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top