TLA Vol.1 : As Light Dies 

スペインのブラック/ゴシック/デスメタルバンド、As Light Diesの3rdアルバムを紹介。
日本のMaa Productions ‎よりリリースされた。

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イタリアのアヴァンギャルド系エクストリームメタルレーベルのCode666を蹴って、
日本のMaa Prod.の門を叩いたという誰がどう考えても「なぜ?」な作品。
(Maaオーナー、つまりZDRオーナー氏もそう仰っていた

コンセプトアルバムになっていてタイトルのTLAとは「The Love Album」のこと。
ラブストーリーに纏わる恐怖、痛み、悲しみに基づかれたコンセプトになっていて、
デプレッシブブラックにも近いようなゴシックブラックをプレイしている。
今までも参加していたがヴァイオリン奏者の使い方が効果的になっている。

Enslavedのトリビュートにも参加したことがあるだけに、
近年のEnslavedにかなり接近しているという意味ではプログレブラックっぽさもあり、
一筋縄ではいかない完成度の高い作品になっている。
Dan Swanöがプロデュースしていることも特筆すべき。

しかしなぜこれを日本のレーベルから出す気になったのだろうか!

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タグ: As_Light_Dies    Spain  2014 
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Corpses...Intense Stench : Impure (2003) 

スペインのブルータルデスメタルバンド、Impureの2ndアルバムを紹介。
アメリカのGoregiastic Recordsよりリリースされた。

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Carcass~Exhumedラインの延長でゴアグラインドをちょこちょこと聞いていた時、
ゴアグラインドだと聞いて手に入れたものなのだが、
内容としてはゴア要素を感じるブルデスという方が近い印象。

かなりドラムの力量は高いと感じさせる一方で、
どうも曲の問題か他のリズム隊に特別な印象を感じない。
しかしそういうところが逆にちょっとゴアっぽさを醸し出していて、
純粋ブルデスがあまり得意でない自分にも聞ける内容になっている。

まあ探し出して購入を推奨するような作品では全くないが、
その手のジャンル好きであれば楽しめる作品ではあると思う。

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タグ: Impure  Exhumed  Spain  2001-2005 
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Nubes Que Anuncian Tormenta : Khmer (2014) 

スペインのブラッケンドハードコア/ネオクラストバンド、KhmerのEP盤(12")を紹介。
HALO OF FLIESよりリリースされ、今年(2015年)には日本のLongLegsLongArms(:3LA)より国内盤としてリリースされた。

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2012年のデモがBandcampでNYPだったこともあり、
確かSNSで紹介を受けて聞いてみたらどハマリしたのをきっかけに、
その後、日本のレーベルであうる3LAさんの意欲的なリリースもあったりして、
自分の中でジャンルを問わず重要なバンドの一つとして認識しているKhmer

彼らの新作がこのEPなのだが、何と先のデモもB面に収録されており、
A面5曲、B面5曲の12インチLPによるリリースとなった。
初めての出会いとなったデモが収録されたフィジカルというだけで嬉しい。

デモに比べて前作は複雑なリフを導入するも使いこなしている印象だったが、
新作は第一印象としてはリフがすんなり耳になじんでいくような印象を受けた。
以前よりメタルっぽさが強いような気がするのは気のせいではあるまい。

さてB面のデモを立て続けに聞いてみるとバンドの印象はかなり変わったことに気付く。
デモの時の方が初期衝動の強いハードコア色が強く、
新作では静と動のコントラストをメタリックなリフで紡ぐタイプになったということだ。

個人的には頭をガツンと殴られた衝撃こそデモ音源に分があるのだが、
このバンド、やはり只者ではないしどこまでいくのか純粋に興味深い。
タグ:   Khmer  3LA  Spain  Japan  2014 
Harc Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Under The Sign Of The D-Beat Mark : Dishammer (2010) 

スペインのブラッケンドD-beatクラストバンド、DishammerのEP盤を紹介。
アメリカのParasitic RecordsからLPで、日本のArmageddonからCDでリリースされた。

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アルバムタイトルが完全にBathoryのそれであざとさすら感じるほど。
以前紹介した1stアルバムと同時期に収録されていたとのことで、
作風もほとんど同じようになっていて特別Bathory成分が多めでもない。

当時はブラックメタル界隈でも相当話題沸騰で日本盤が出ちゃうほどだったが、
一つにはクラストパンクとブラックメタルの融合という方法論を、
メタルサイドにうまく表現するバンド名とアルバムタイトルだったと考えることができよう。
むしろクラストサイドには目新しさのない内容だったのではあるまいか?

やはりモータークラスティーなサウンドは単純にノレるし悪いアルバムではないが、
今考えるとこのバンドは一芸的なものであったと振り返ることができる。
既に2011年に解散しておりメンバーの一人は違うバンドでメタルクラストをやっている。

あ、いい忘れるところだったが、
相変わらず良いおっぱいのネ~ちゃんを起用していてグッド。

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タグ: Dishammer  Bathory  Spain  2006-2010 
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Grim March To Black Eternity : Argar (2004) 

スペインのブラックメタルバンド、Argarの2ndアルバムを紹介。
ドイツのSolistitium Recordsよりリリースされた。

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以前に1stアルバムを紹介したが、そちらと同様にEmperor1stフォロワーサウンド。
基本的に彼らの1stの延長線上というか同じクオリティを保っていて、
Emperor1stライクなシンフォブラック好きにはたまらないだろう。

彼らはまず演奏がしっかりしていて捨て曲も無いのがポイント。
シンセサイザーの使い方もやりすぎない程度の存在感がニクい。
また1stアルバムより若干メロくてエモーショナルなパートもあったりして、
そのあたりのくすぐり方も実にうまい。

個人的にはシンフォブラックというものに食傷気味な時期もあったりして、
素直に受け入れられない時期もあったが、
しっかり聞いてみるとさすがのクオリティだと唸ってしまった。

彼らはこのアルバムを最後に解散。
メンバーであるUr Profanum氏の独りバンド、Grim Funeralは若干スタイルを継承しているが、
クオリティとしては幾分落ちていてその後は追っていない。

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タグ: Argar  Spain  Emperor  2001-2005 
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Cwm Annwn : Argar (2000) 

スペインのブラックメタルバンド、Argarの1stアルバムを紹介。
ドイツのMillenium Metalよりリリースされた。

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当時、一部のBM愛好家から大いに支持されたアルバムで、
再発はされていないため国内では高値推移していることもあったが、
現在はDiscogsでもほぼ500円で手に入るので安心されたし。

内容としてはキーボードを前面に押し出したタイプのシンフォブラックで、
タイプとしては巷でも言われているように初期Emperorで、
キーボードの使い方が特にEmperorの1stと似ているように感じる。
そのため同じようにキーボードが前面に出ていた初期Dimmu Borgirとは異なる。

またアルバム通して捨て曲が無いのもポイントが高く、
こういう一枚通して聴き切れるシンフォブラックというのは貴重だし、
当時、一部で人気があったことも窺い知れる内容である。

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タグ: Argar  Spain  Emperor  1996-2000 
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The House Of Funerary Hymns : Empty (2009) 

スペインのブラックメタルバンド、Emptyの3rdアルバムを紹介。
イタリアのDe Tenebrarum Principioよりリリースされた。

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1995年より活動している古参スパニッシュブラックで、
同じく古参のAkerbeltzのライブサポートメンバーが関わっていたり、
このアルバムではないが2013年から先日紹介したDantalionのメンバーが一部加入している。

やっていることは90年代ノルウェイジャンブラックそのもので、
特にEmperorの1stあたりの影響を強く感じるタイプのシンフォブラックだ。
つまりキーボードはあくまでほんのりのブラックメタル。

そこそこ上質なブラックメタルではあると思うが、
オリジネイター的な要素はまさしくゼロではあり、
逆に言えばこのアルバムを聴かないと!という必然はない気もする。

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All Roads lead to Death : Dantalion (2010) 

スペインのデプレッシブブラックメタルバンド、Dantalionの3rdアルバムを紹介。
スペインのXtreem Musicよりリリースされた。

All Roads Lead to DeathAll Roads Lead to Death
(2011/02/14)
Dantalion

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メロディックブラックメタルで紹介すべきなサウンドかもしれないが、
歌詞など楽曲テーマはかなりデプレッシブでスーサイダルな内容。

非常に優れたメロディメーカーであることは一聴してすぐ分かるわけだが、
その優れたメロディの使い方は若干ジャーマンブラックっぽさを感じる。
つまり実直(あえて地味とは書かない)な曲作りをしている。
また時折アグレッシブな展開を設けて涙腺を刺激してくるのも素晴らしい。

1曲の時間は7~9分と結構長いがダレずに聞けるのも展開の妙だろう。
ブラックメタルとしては若干メロメロしすぎるところが苦手な人もいるだろうが、
メロディックブラック好きは是非聞いた方がいい一枚。
ちなみにBandcampなら€1でダウンロードできる。

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タグ: Dantalion  Spain  2006-2010  個人的良盤 
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Black Putrescence Of Evil : Teitanblood (2009) 

スペインのブラック/デスメタルバンド、Teitanbloodの初期音源集を紹介。
ギリシャのNuclear Winter Recordsよりリリースされた。

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アンダーグラウンドにこのバンドの名をとどろかせたProclamationとのスプリットを含む、
3つの初期音源のコンピレーションアルバム。
人脈的にもProclamationと密接な関係を持つが、
あちらに比べるとRoss Bay Cult的アプローチより呪術的な雰囲気が強いタイプ。
ゆえにジャンルとしては近いもののテーマ的なものも含めてウォーブラックではない。

BlasphemyとBeheritのちょうど間くらいのロウブラックというと解りやすいが、
更に言うとミステリアスでおどろおどろしいグラインディングブラックという表現もできる。
とにかくこのバンドの暴力的、冒涜的でありながらも神秘的なサウンドは、
この初期作品群から既に確立していたことが解る。

作品としての完成度は1st、そして最近出た2ndにこそ譲る形で、
このバンドを始めて聞くなら2枚のフルレングスからで良いと思うが、
きっとそれらを聴いた後にこのコンピも欲しくなること請け合いである。

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タグ:   Teitanblood  Proclamation  Blasphemy  Beherit  Spain  2006-2010 
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Bizitza Osoan Zehar Sortu Den Etsipenaren Ondorioak : Sentimen Beltza (2011) 

スペインのプリミティブ/ペイガンブラックメタルバンドのSentimen Beltzaの3rdアルバムを紹介。
ポルトガルのBubonic Productionsよりリリースされた。

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以前紹介した2ndでも言及した通りの「煽情的」「荒涼感」というキーワードに変化はないが、
更にペイガン調の勇壮なメロディによる煽情さの押し上げがあって、
結構ドカドカと勢い重視で曲が進行していく。

が、その「荒涼感」もまたそのコントラストによって強調され、
ペイガニズムとしての誇りと哀愁が絡み合って、
一つの作品としてまとまりをもって提示されている完成度の高さは相変わらず。

フィンランドブラックのような印象を受けるメロディも出てくるが、
基本はSentimen Beltzaサウンドそのものであり、
自分たちの音を確立しているバンドは本当に素晴らしい。

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