2014.09.21 Sun. 23:29 :edit
Hellbomber : Ausgebombt (2003)
アメリカのHardcore Holocaust Records よりリリースされた。
大阪のタイムボムで投げ売りコーナーに入っていたので、
バンド名見てSodomフォロワーの掘り出し物では!?と鼻息荒く入手。
ちなみにその日のうちに「悪くはないです」とビミョーな評価を先取り。
実際聞いてみればMotorheadっぽさとSlayerが組み合わさったような感じ。
まあMotorheadっぽさということは中期Sodomっぽいということでもあるが、
個人的に期待していたようなSodomフォロワーではなし。
小気味の良いスラッシュ/ハードコアで7曲20分あっという間で、
このジャンルが好きな人なら少なくとも悪く言う要素はないのだが、
特に聞き終わってから何も残らなかったとも言える程度の作品。
2014.01.10 Fri. 00:01 :edit
s/t : Pentagram (2000)
地元レーベルからlim.66でカセットリリースされた後、
2008年にドイツのCyclone EmpireよりCDで再発された。
ドゥームの大御所の同名バンドもいいけどこちらも伝説のバンド。
1985年より活動を開始し、Slayer、Possessed、Venomあたりの影響を強く受けた、
邪悪なスラッシュメタルをプレイしている。
このコンピは1987年のデモ音源やライブテイクが収録されている。
Napalm Deathが彼らの曲をカバーしたことで有名で、
その通りアンダーグラウンドながら初期デスメタルなどにも影響を与えた。
但しさすが南米産、どことなく危険なにおいがプンプンする。
何しろ伝説化していたバンドの初期デモのコンピというだけで価値は高いが、
内容の方ももちろんお墨付きのグレイトな音源。
ちなみになんと2009年に活動を再開して現在も継続中で、
しかも2012年にPentagram Chileに改名したらしい。
昨年は新譜も出しているそうで正直ノーマークでした。欲しい。
Encyclopaedia Metallum - Pentagram Chile
2011.06.09 Thu. 00:44 :edit
Show No Mercy : Slayer (1983)
Show No Mercy (1994/01/14) Slayer 商品詳細を見る |
順番としては2nd-3rd-4th-1stの順にSlayerをたどったのでちょっとびっくり。
かなりNWOBHMの影響を強く受けたサウンドでおそらくVenomらの影響もあるだろう。
今となってはSlayerもこんなノーマルなサウンドだったの?と反応しそうだが、
1983年という当時にしてはとんでもなく速くて過激な音像だったんだろう。
歌詞を見てもサタニック、アンチキリストを主題にしている。
今のエクストリームミュージックに絶大な影響を与えた一枚だと思われる。
ちなみにTom Arayaの一部ハイトーンヴォーカルはなかなかびっくりする。
Encyclopaedia Metallum - Slayer
2011.04.27 Wed. 23:59 :edit
South of Heaven : Slayer (1988)
South of Heaven (2007/07/24) Slayer 商品詳細を見る |
3rd"Reign in Blood"から期待されたサウンドは全く異なり、
楽曲のほとんどがスロー・ミドルパートに仕上がっており、
Tom Arayaのヴォーカルっぷりも攻撃的でなくなった。
もちろん意図的に3rdと印象を分けてきたようで、
1st-3rdと異なり、Tom Arayaが作曲作詞に関わってきている。
彼らに何を求めるかであるが、自分にとってはちょっとエアーポケットのような一枚。
それでもSouth of HeavenからSilent Screamのつなぎは鳥肌物。
Silent ScreamはVaderからChildren of Bodomまで幅広くカヴァーされている。
Encyclopaedia Metallum - Slayer
2011.04.01 Fri. 00:32 :edit
Reign in Blood : Slayer (1986)
Reign in Blood (2007/07/24) Slayer 商品詳細を見る |
説明不要のエクストリームメタルのパイオニアにして最高傑作。
10曲29分、轟音のみで構成されており、あっという間に終わる。
1st-2ndであったサタニックスラッシュメタルの要素は減退しているが、
その分だけ人の業の恐ろしさを要素として投入したようなサウンド。
1986年にここまでやってしまったということが凄い。
でもリマスター盤のボーナストラックは余計。
Raining Bloodで終わるから良いんだろうが。
Encyclopaedia Metallum - Slayer
2009.01.14 Wed. 23:23 :edit
Hell Awaits : Slayer (1985)
Hell Awaits (2004/11/22) Slayer 商品詳細を見る |
幼い時にこのアルバムのジャケットを見たとき、
そしてラジカセから鳴っているサウンドへの恐怖感は今も覚えている。
幼児にそこまでの戦慄を覚えさせるだけのイーヴル・サタニックスラッシュである。
10年以上後に改めて聞いてみると、幼少期の記憶は間違えていなかったことがわかる。
後のデスメタル、ブラックメタルに影響を与えたのも頷ける邪悪な音だ。
1曲目の逆再生されたテープという禍々しいオープニングから始まる計算された構成の、
そのイーヴルかつ大作感のある作風はBathoryなどの北欧スラッシュも想起させるが、
演奏は非常にタイトだし、Slayerにしかできないサウンドが実現している。
3rd「Angel of Death」はエクストリームメタルのパイオニアにして最高傑作だが、
こちらはその邪悪さに特筆すべきものがある、やはり傑作である。
2008.11.27 Thu. 22:51 :edit
Future of the Past : Vader (1996)
Future of the Past (2007/02/20) Vader 商品詳細を見る |
自分が初めてVaderに手を出したのがこのアルバム。
まさかカヴァーアルバムだとは知らなかった。
1. Outbreak of Evil (Sodom: 1st)
2. Flag of Hate (Kreator: EP)
3. Storm of Stress (Terrorizer: 1st)
4. Death Metal (Possessed: 1st)
5. Fear of Napalm (Terrorizer: 1st)
6. Merciless Death (Dark Angel: 1st)
7. Dethroned Emperor (Celtic Frost: 1st)
8. Silent Scream (Slayer: 4th)
9. We Are the League (Anti Nowhere League: ??)
10. I. F. Y. (Depeche Mode: ??)
11. Black Sabbath (Black Sabbath: 1st)
12. Oracle (Kat: ??)
Vaderのルーツがうかがえるラインナップで、
1, 2, 4, 6, 7, 8, 12の計7曲はスラッシュメタル、
3, 5は同じアルバムからグラインドコアの決定盤より、
メタルの生みの親の一人であり、ドゥームメタルの先駆けであるBlack Sabbathから1曲。
他に
9: イギリスのパンクバンド
10: イギリスのニューウェーブ/テクノバンド
の選曲が面白い。
Vaderならではのアレンジが光る作品ではなく、
彼らのルーツを知るためのファンアイテムだと思う。
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