Those Who Unleashed : Tangorodrim (2002) 

イスラエルのブラックメタルバンド、Tangorodrimの2ndアルバムを紹介。
Aggressor Productionsよりリリースされ、後にApocalyptic Empire Recordsより再発された。

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以前紹介したHell Darknessのメンバーや、Orphaned Landに在籍経験のあるドラマーがいるバンドで、
恐らくイスラエルでもっとも有名なブラックメタルバンドだと思われる。

サウンドとしては"Darkthrone三部作"を最大限リスペクトした内容で、
単なる猿真似というよりかは上手に消化してミックスしているような印象。
更に言うと後にメタルパンク化したサウンドも一部先取りしているようにも感じる。

何しろ歌詞には以下のような文言も入っていて
Everyday I am into Darkthrone
(Into Bathory and Celtic Frost too)

その確信犯的なやり口には逆にそのクオリティの高さへの自信が伺える。

ゆえにDarkthroneが好きな人なら間違いなく気に入る内容だし、
クオリティの低い猿真似バンドとはレベルの差がはっきりしている良作だ。

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タグ: Tangorodrim  Darkthrone  Israel  2001-2005 
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Rockin' Underground : Hell Darkness (2010) 

イスラエルのブラックメタル/メタルパンクバンド、Hell Darknessの1stアルバムを紹介。
チェコのDoomentia Recordsからリリースされた。

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ジャケットに描かれた男の姿を見ると非常にパンキッシュで、
サウンドを聴けばその通り非常にハードコアパンクの影響を強く感じるサウンドである。
さらに言えばMotorheadの子供たちが、
ジャンルを隔ててもう一度出会ったような・・・まさしくメタルパンクというやつだ。

Darkthrone15thアルバムに作風としては近い。
こういうロックンロールの初期衝動のようなサウンドに戻ってくるバンドたちと出会うことで、
自分たちがこの手のジャンルに本来求めていたものを思い出させてくれる。

まだまだ自分自身がメタルパンクに疎いため手探りだが
日本にかなり強力なバンドがたくさんいるようでそちらの出会いにもワクワクしている。

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タグ: Hell_Darkness  Israel  2006-2010 
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Poems for the Aching, Swords for the Infuriated : Animus (2005) 

イスラエルの独りディプレッシブブラックメタルバンド、Animusの1stアルバムを紹介。

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イスラエルというと最近ではOrphaned Landの知名度が抜けていると思うが、
その土地柄、オリエントな旋律を多用してくるとか、宗教的荘厳さとかそういうイメージがある。

しかしこの一人バンド、それらとはまたちょっと異なる領域にいる。
さらに独りディプレッシブブラックということでBurzumの発展形かと思っていたが、
それともまた異なるベクトルを示していて実に興味深い。

どことなく人生を哲学的に悟り、そして諦めたようなサウンド。
イスラエルという宗教の塊のような土地で、その限界を見出しているかのようだ。
何度も聴こうとは思わないが、旋律も美しく面白いサウンドである。

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Mabool : Orphaned Land (2004) 

イスラエルのプログレッシブメタルバンド、Orphaned Landの3rdアルバムを紹介。

MaboolMabool
(2006/03/01)
Orphaned Land

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中東発の高いレベルのメタルということで非常に話題になったアルバム。

Opethのような(デス)プログレッシブメタル
・(イスラエルとしての)フォークメタル
・ゴシック/ドゥームメタルの要素もある(Paradise Lostのカバーもしている)
・メロディックな叙情的旋律も多用している
・デスボイスとクリーンボイスを併用も、若干クリーンが強く、女性ヴォーカルもいる

と、非常に盛り沢山で期待を裏切らない高いレベルの作品だ。
辺境メタル好きもここまでメジャーなレベルだと拍子抜けするのではないだろうか(笑)

内容は哲学的、宗教的な理念が合わさった歌詞で、
中東の楽器とメロディラインを多用した結果、かなり神秘的なアルバムになっている。

それでいて難解さのない非常に聞きやすい作品に仕上がっているのが本当に素晴らしい。
解りにくいプログレ、ってそれを解った気になって踊らされているような気もする。
その点、このアルバムは本当にレベルが高いのに(から?)、解りやすいんだよなー。
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