Grim March To Black Eternity : Argar (2004) 

スペインのブラックメタルバンド、Argarの2ndアルバムを紹介。
ドイツのSolistitium Recordsよりリリースされた。

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以前に1stアルバムを紹介したが、そちらと同様にEmperor1stフォロワーサウンド。
基本的に彼らの1stの延長線上というか同じクオリティを保っていて、
Emperor1stライクなシンフォブラック好きにはたまらないだろう。

彼らはまず演奏がしっかりしていて捨て曲も無いのがポイント。
シンセサイザーの使い方もやりすぎない程度の存在感がニクい。
また1stアルバムより若干メロくてエモーショナルなパートもあったりして、
そのあたりのくすぐり方も実にうまい。

個人的にはシンフォブラックというものに食傷気味な時期もあったりして、
素直に受け入れられない時期もあったが、
しっかり聞いてみるとさすがのクオリティだと唸ってしまった。

彼らはこのアルバムを最後に解散。
メンバーであるUr Profanum氏の独りバンド、Grim Funeralは若干スタイルを継承しているが、
クオリティとしては幾分落ちていてその後は追っていない。

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Cwm Annwn : Argar (2000) 

スペインのブラックメタルバンド、Argarの1stアルバムを紹介。
ドイツのMillenium Metalよりリリースされた。

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当時、一部のBM愛好家から大いに支持されたアルバムで、
再発はされていないため国内では高値推移していることもあったが、
現在はDiscogsでもほぼ500円で手に入るので安心されたし。

内容としてはキーボードを前面に押し出したタイプのシンフォブラックで、
タイプとしては巷でも言われているように初期Emperorで、
キーボードの使い方が特にEmperorの1stと似ているように感じる。
そのため同じようにキーボードが前面に出ていた初期Dimmu Borgirとは異なる。

またアルバム通して捨て曲が無いのもポイントが高く、
こういう一枚通して聴き切れるシンフォブラックというのは貴重だし、
当時、一部で人気があったことも窺い知れる内容である。

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The House Of Funerary Hymns : Empty (2009) 

スペインのブラックメタルバンド、Emptyの3rdアルバムを紹介。
イタリアのDe Tenebrarum Principioよりリリースされた。

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1995年より活動している古参スパニッシュブラックで、
同じく古参のAkerbeltzのライブサポートメンバーが関わっていたり、
このアルバムではないが2013年から先日紹介したDantalionのメンバーが一部加入している。

やっていることは90年代ノルウェイジャンブラックそのもので、
特にEmperorの1stあたりの影響を強く感じるタイプのシンフォブラックだ。
つまりキーボードはあくまでほんのりのブラックメタル。

そこそこ上質なブラックメタルではあると思うが、
オリジネイター的な要素はまさしくゼロではあり、
逆に言えばこのアルバムを聴かないと!という必然はない気もする。

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Total Death : Darkthrone (1998) 

ノルウェーのブラックメタルバンドの大御所、Darkthroneの6thアルバムを紹介。
ノルウェーのMoonfog Productions(Satyrのレーベル)よりリリースされた。

Total DeathTotal Death
(2006/02/28)
Darkthrone

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2nd-4thの3部作に続いて5thはグリムでドゥーミーなブラックに変貌したが、
さらにこの6thでは原点回帰というか先祖帰りというか、
これはBathoryの"Blood Fire Death"にかなり作風など寄せてきているイメージだ。

あまり詳しいことは知らないがこの作品はかなり難産だったらしく、
やはり3部作が彼らにしても大きい存在であったのだろうが、
Aggressor(Aura Noir)、Ihsarn(Emperor)、Satyr(Satyricon)、Rygg(Ulver)をゲストに招き、
歌詞を彼らに書かせているのも興味深い。

彼らが何を思っていたか邪推してみると、
自分たちのフォロワーに溢れたシーンが形骸化していく中で、
何が"True Black"かを模索している時期だったのではないか。

そういう視点で見ればDarkthroneというバンドがこの作品を作り上げたというだけで、
改めて腰を落ち着けて聞いてみると面白く聞けるアルバムである。

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Barbaric Is The Beast : Ceremonial Castings (2006) 

アメリカのブラックメタルバンド、Ceremonial Castingsの5thアルバムを紹介。

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自称「American Deathphonic Black Metal」バンド。
アメリカンというよりはEmperorの1stあたりのシンフォニックブラックから影響を受けたサウンド。
しかしEmperorよりテンションが高くデスメタルのようなアグレッションをして、
Deathphonicと文字ったのだと思われる。

なかなか完成度の高いシンフォブラックでアメリカンブラックっぽくない。
最近のアメリカのブラックメタルシーンはこういうバンドもどんどん出てきてる?
非常に興味深い。

EmperorI am the Black Wizardsを本気カヴァー。
ここまで忠実にカヴァーされるとちょっとなごんじゃうなあ。

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Tribute To Mayhem (Originators Of The Northern Darkness) : V/A (2002) 

超豪華メンツでおくる夢のMayhemトリビュート盤を紹介。

Trib to Mayhem: Originators of Northern DarknessTrib to Mayhem: Originators of Northern Darkness
(2002/03/19)
Various

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とりあえず曲目。

01. From The Dark Past / Immortal
02. Pagan Fears / Dark Funeral
03. Freezing Moon / Vader
04. Funeral Fog / Emperor
05. Carnage / Behemoth
06. De Mysteriis Dom Sathanas / Limboric Art
07. Buried By Time And Dust / Keep of Kalessin
08. Life Eternal / Gorgoroth
09. Ghoul / Carpathian Forest
10. Into Thy Labyrinth / Seth
11. Cursed In Eternity / Gehenna
12. Deathcrush / Absu


参加バンドが凄過ぎて腰抜ける。
ちょっとVadarだけ毛色違うかなあ…でもヴォーカル頑張ってる。
個人的にはDeathcrushGorgorothにやってもらいたかった。

とりあえず興味を持ったら買った方がいい良トリビュート盤です。
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After : Ihsahn (2010) 

ノルウェーの元EmperorIrsahnがプレイするプロジェクトの3rdアルバムを紹介。
ジャンルはプログレッシブ/アヴァンギャルドブラックメタル…かな?

After (Bonus Dvd) (Dlx)After (Bonus Dvd) (Dlx)
(2010/01/26)
Ihsahn

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Emperorの1stから4thアルバムまでの変遷をたどれば、
音楽的造詣の深いIrsahnがやがてこういうサウンドに行きついたのは納得がいく。
多分1stが好きな人にはあまり引っかからないサウンドなのでは。

いずれもプログレの影響を強く感じる(特にOpeth系統の)が、
そこにサックスを混ぜてアヴァンギャルドな雰囲気を出したり、
往年のブラックメタルに近いアグレッシブさをかましてきたり
一曲一曲、雰囲気の異なる楽曲が並んでおり、面白い。

今度、KABUTO METALなる国内メタルフェスに来るので、
行ってみようかなーとか考えていたりする。

ちなみにサックスプレイヤーはJørgen Munkeby
プログレ/エクストリームジャズというジャンルのバンドであるShiningに所属。
(あのスーサイダルブラックのShiningとは同名だが異なる)
そっちのアルバムも良い意味で意味が解らないプログレ感を存分に出している。
いずれ取り上げる予定。

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Frost : Enslaved (1994) 

ノルウェーのヴァイキング/プログレブラックメタルバンド、Enslavedの2ndアルバムを紹介。

FrostFrost
(2009/01/13)
Enslaved

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Emperorとスプリット盤を出したりするなど確実にブラックメタルの領域にいた時代。
もちろん中期Bathoryのヴァイキングメタルの影響をもろに受けていたが、
それは同時に当時のノルウェイジャンブラックの潮流でもあったわけで、
このバンドもノルウェイジャンブラックの中の一バンド的扱いだったと思う。

しかしブックレットなどを見てみると、あくまでヴァイキングメタル的思想を持つバンド。
結局、ヴァイキングかブラックは思想次第なのだ。

このアルバムを最後にドラマーのTrimEmperorに移籍したが、
彼のジャズに影響を受けたプレイはこのアルバムにプログレ志向を持ちこんでおり、
以降、どんどんとプログレッシブな要素が高まっていった。
このアルバム自体はあくまでノルウェイジャンコールドブラックとしての価値が高い。

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The Sham Mirrors : Arcturus (2002) 

ノルウェーのブラックメタルプロジェクト、Arcturusの3thアルバムを紹介。

Sham MirrorsSham Mirrors
(2002/04/09)
Arcturus

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非常に豪華なメンバーで結成したプロジェクト。
Trickster G. Rex (Vo.) → Ulver
Steinar Sverd Johnsen (Key.) → 元Satyricon
Hellhammer (Dr.) → Mayhem
Knut M. Valle (Gu.) → Ulverに1枚参加
Dag F. Gravem (Ba.)

Guest
Ihsahn06 / Radical Cutで参加 → 元Emperor

錚々たるメンバーだが、そのサウンドは予想に反してプリミティブからはかけ離れている。
シンフォニック、プログレ、アバンギャルド、インダストリアルと豪華絢爛。
それらのサウンドは非常に空間的に広がっているというか宇宙を連想させる。

もうブラックメタルの範疇には収まっていない気もするが、
最近流行っているポストブラックとは全く異なるインテリジェンスを感じる。

やはり天才たちが集まると、ここまでのものができるのかと感心させられる一枚。

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Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Anthems To The Welkin At Dusk : Emperor (1997) 

ノルウェーのシンフォニックブラックメタルバンド、Emperorの2ndアルバムを紹介。

Anthems to the Welkin at DuskAnthems to the Welkin at Dusk
(2004/11/02)
Emperor

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メンバーが10代で、とんでもないブラックメタルを展開した1stに対して、
このアルバムでは前作より更にキーボードを大々的に取り入れることで、
シンフォニックブラックというジャンルを表現するに至ったアルバム。
プログレッシブの要素もにわかに表れ始めて、後のIrsahnの方向性も感じる。

Cradle of FilthDimmu Borgirの、
「メジャーブラックメタル」とはやはり異なっていて、
ピュアなブラックメタルにシンフォニックなシンセワークを組み合わせたもので、
美醜のコントラストがはっきりすることで狂気を強調している。

1stより間口はかなり広いサウンドだと思うが、
やはりブラックメタルの名盤であることには間違いないと思う。
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