Penis Metal : Hades Archer (2008) 

チリのブラックメタルバンド、Hades Archerの1stEP盤を紹介。
チリのKuravilú Productionsよりリリースされ、後に日本のDeathrash Armageddonより追加トラックを含む12"MLPで再発された。本稿は後者の物を紹介する。

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このバンドを知ったのはファンジン"野蛮ZINE 第五号"にインタビューが掲載されたためで、
知らない人のために注釈しておくとFatal Desolationのじんとく氏のDIYジンである。

そこにある「最も野蛮な本能への退行」「最も狂った名前を必要とした」という文面に、
惹かれながらもアナログ環境を揃えるという厚い壁に悩まされた数年間だった。
結果的にアナログプレイヤーを導入してすぐに購入したわけだが、
そこまでいくと期待が膨らみ続けて「思ったほど…」となりがちだがこの音源は違った。

むしろ期待を上回るほどの衝撃と高揚を受けた。
まずベースとしては1st Wave BMとしての南米ベスチャルブラックの流れを受けつつ、
追加トラックでカバーしているSodomの影響を強烈に感じる内容で、
まさに自分の中でドストライクそのものという作品に仕上がっている。

一つの理想郷にたどり着いたような一枚だった。
ちなみに野蛮zineは続刊でないのかしら。

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Satan's Shitfuckers : Bömber (2011) 

チリのブラッケンドスピードメタルパンク、Bömberのコンピレーションアルバムを紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりlim.1000でリリースされた。

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日本のプレブラック好きが高じてSabbatAbigailともスプリットを出して、
この日本でも知名度が急上昇したチリのバンドの初期音源集で、
デモ音源と、エクアドルのNSBMバンドLapidaとのスプリットの二枚から引用。
ちなみにそのデモタイトルは"First & Last Demo, FUCK OFF!!"で、
デモを乱発するアングラシーンに警鐘を鳴らしてるんじゃないかっていう反骨さが良い。

デモの方はMotorheadVenomの中間くらいの、
モータードライビングさといかがわしさの同梱的なスピードメタルパンクで、
D-Beatクラストな要素も入っている。

スプリットの方は録音状態が異なっていてかなりプリミティブな仕上がり。
作風的にもデモ音源よりオールディーズな印象を持った。

全体的にジャケットから漂っていた苛烈で地獄なサウンドという期待から外れたが、
スピードメタルパンクとしてなかなか聞かせる内容であった。

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タグ: Bömber  Chile  Sabbat  Abigail  2011 
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Armageddon Cobra : Ammit (2009) 

チリのブラッケンスラッシュメタルバンド、Ammitの5thアルバムを紹介。
チリのTyrannus Recordsよりlim.1000でリリースされた。

Ammit5.jpg

1991年から活動する古参ブラッケンスラッシュメタルバンド。
個人的にはノータッチだったが海外ディストロでまとめ買いした時に何気なく購入。
実はこのチリのレーベルから引っ張ってくるのはかなり大変だとかで運が良かった。

内容は1stのあたりのBathoryVenomを合わせたような音で、
いかがわしさ、邪悪さ、そしてノリの良さが同居した、
ブラッケンスラッシュとしては理想的なものに仕上がっている。

またアルバムを通して楽曲のヴァリエーションが豊富で、
なるほどベテランブラッケンスラッシャーだけあると納得できる一枚。
なかなかにオススメなアルバム!

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Triumph Of Darkness : Goatoimpurity (2011) 

チリのBeherit崇拝系プリミティブブラックメタルバンド、Goatoimpurityの1stアルバムを紹介。
エクアドルのBlack Goat Terrorist 666よりテープリリースされた後、 ブラジルのDeathcamp RecordsよりCDリリースされた(ボートラ付)。

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メンバー写真見ても解る通り、完全Beherit崇拝系バンド。
やっていることは初期Beheritのカバーに近いくらいの内容で、
チャーチオルガン入れたり宗教色出してからの冒涜パートも超心地よい。

人によってはBlasphemyっぽいとか思うこともあるのかもしれないし、
恰好は完全にウォーブラックらしいガスマスク着用だったりするのだが、
これを聴いて思うのはやはりBeheritのもつサウンドの異質さであり、
それをこのバンドはしっかりと継承していると感じる。

きっとそれはウォーブラック特有の"熱さ"がなく、
どことなく冷たい非人道的なところが漂っているからではないか。
ウィスパーヴォイスパートがそれを助長しているように感じる。

2ndアルバムを楽しみに待っているのだがまだ活動しているのだろうか。

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タグ: Goatoimpurity  Beherit  Blasphemy  Chile  2011 
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Nuclear Deaththrash : Assault (2006) 

チリのブラッケンスラッシュメタルバンド、Assaultのコンピ盤を紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりリリースされた。

assault.jpg

ジャケットとリリース元からウォーブラックを想像していたのだが、
完全たるブラッケンスラッシュで80年代南米タイムスリップ音源。
更に言えばSodomの初期音源ぽいところもあり曲の輪郭は保たれている。

そういう意味ではSarcófagoSodomを足して2で割ったような感じかもしれない。
何度聞いても「これが00年代に作られたのか…」と思ってしまうが、
それを期待しちゃう好事家にはもってこいのブラッケンスラッシュと言える。

ちなみに2008年には日本のDeathrash Armageddonが未公開デモのコンピをリリースしており
まだ未聴だがいずれ買わないといけないと思っている。
バンド自体は2006年に解散してしまったみたいだ。

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s/t : Pentagram (2000) 

チリのスラッシュメタルバンド、Pentagramのコンピ盤を紹介。
地元レーベルからlim.66でカセットリリースされた後、
2008年にドイツのCyclone EmpireよりCDで再発された。

pentagram_chile

ドゥームの大御所の同名バンドもいいけどこちらも伝説のバンド。
1985年より活動を開始し、Slayer、Possessed、Venomあたりの影響を強く受けた、
邪悪なスラッシュメタルをプレイしている。
このコンピは1987年のデモ音源やライブテイクが収録されている。

Napalm Deathが彼らの曲をカバーしたことで有名で、
その通りアンダーグラウンドながら初期デスメタルなどにも影響を与えた。
但しさすが南米産、どことなく危険なにおいがプンプンする。

何しろ伝説化していたバンドの初期デモのコンピというだけで価値は高いが、
内容の方ももちろんお墨付きのグレイトな音源。

ちなみになんと2009年に活動を再開して現在も継続中で、
しかも2012年にPentagram Chileに改名したらしい。
昨年は新譜も出しているそうで正直ノーマークでした。欲しい。

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Die Fucking Bastard : Necropsia (2005) 

チリのブラッケンスラッシュメタルバンド、Necropsiaの1stアルバムを紹介。
カセットでlim.666でリリースされた後、タイのWitchhammer Productionsよりlim.1000でリリースされた。

necropsia

確か大阪のキングコングでブラック/デスかと思ってジャケ買いしたもの。
きいてみたら結構まともなブラッケンスラッシュで、
しかもたまにメロいトレモロリフを入れてきたりする節操のなさもあり、
またどことなくデスメタルっぽい音の使い回しもしているなどフォーカスがあってない。

以前はAutopsyDeathなどのカバーもやっていたらしく、
さらにこのアルバムではImpaled Nazareneの"The Horny and the Horned"をカバー。
なるほど、確かにそんな感じだ。
でも原曲に対してどうもテンションが低い。

たまにオッとなる音の使い回しをしていたり決して侮れないが、
作品としてのまとまりに欠けるアルバムであり、
あまり通して聞こうとは思わないレベルの音源だった。

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