We Bring the Goat Massacre on the Men's World : Goat Vengeance (2005) 

ブラジルのゴートメタルバンド、Goat VengeanceのEP盤を紹介。
ドイツのNecromancer Recordsより7"盤でリリースされた。

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 "Goatwatchers United - Satans Goats Tribute"という4wayスプリットをご存じだろうか。Goatが名前についているバンドの企画盤である。そこにGoat Semenが参加したためごく一部のマニアからは有名になった作品である。そしてこのGoat Vengeaceも一曲提供している。その記憶があったためにこのEPを買ってしまった。きっとマニアックな内容であろうと。それは当たっていた。とてつもないマニアックな作品だった。

 かなりのゴミ感がある。リズムを取る気があまりない演奏や、絶妙にやる気が足りないヴォーカル(→ここが重要でただ単に気の抜けたヴォーカルなのではない)、間の抜けたギターリフなどなど脱力系のゴミ感なのだが、どうも謎の魅力を感じる。メロディの使い方に中毒性があるのだ。そうなってくるとそのそのリズムのズレ方にも魅力を感じてきてしまう。いかんぞ、これはいかん。

 こんなものを褒めてはいけない。こんなものを聞いていてもドヤ顔などしてはいけない。そういうものだ。こういう音源は評価されてはいけない類のものだ。たまたまこのアルバムを聞き終わった後、Hades Archerの"Penis Metal"を続けて聞いたのだが、やはりウォー・ベスチャルとしての質の差があまりに歴然としている。でもこういうゴミ音源もたまには楽しみたくなる時もある。

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タグ: Goat_Vengeace  Brazil  Z級  2001-2005 
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Contos da Empalacao : Kaziklu Bey (2012) 

ブラジルのウォー・ブラックメタルバンド、Kaziklu Beyの4thデモを紹介。
ブラジルのNocturnized Productionsよりテープでリリースされた。

Kaziklu Bey 

 1997年にサンパウロで結成した白塗り系ブラックメタルバンドで、2000年に"Black War
Metal"というデモでデビューした。今回紹介しているデモは通算4枚目にして彼らの"最期"の作品。

 スタイルとしてはノイジーな南米ベスチャルスタイルであり、デビューデモのタイトルから直感的に想像するサウンドとは異なるものの、冒涜的で暴力的という点では近い。但し90年代のブラジリアン・ブラックメタルはヨーロッパからの影響のうち、特にHellhammerに感化されていたのではないかと勘ぐらせるようなミステリアスなメロディを持っており、このバンドも同様にそのあたりの影響を感じさせる。北米ウォーメタルというと現代兵器を用いて皆殺し的なサウンドであり、ドカドカジャカジャカなのにどことなくカルトで怪しいのが南米ウォーメタルというところだろうか。

 この怪しさというのは人によっては単なる「虚仮威し」に過ぎないだろうし、ImpurityMystifierクラスまで上り詰めないと、人に推薦できるファクターにはなりえないわけだけど、この内容を「珍味」として好む人は絶対いるわけで、それもやはり南米ベスチャルブラックメタルの一つの楽しみ方なのではないだろうか。なお先ほど"最期"と書いたのは、2013年にパーマネントメンバーが仕事中に事故で亡くなり、同年バンドはヘルプを招聘して「解散」ライブを行ってR.I.P.としたからである。合掌。

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Deathrash Armageddonにて購入可能です。
タグ: Kaziklu  Bey  Brazil  2012 
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Inhumanization : Goatpenis (2004) 

[Goat Worship 特集]

ブラジルのウォーブラックメタルバンド、Goatpenisの1stアルバムを紹介。
スペインのDie Todesrune Recordsよりリリースされた。

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元々1988年に結成したSuppurated Fetusというデスメタルバンドが前身。
1991年にGoatpenisというインパクトのある名前に変えて現在に至る。
また1997年に一度活動停止して、2003年に復活しての1stアルバムである。
そのため結成からフルアルバムのリリースに13年もかかっている。

以前紹介した初期音源コンピと比べるとグラインド色は幾分減退し、
いくらかソリッドなサウンドプロダクションに変更している。
また映画のSEなどをふんだんに盛り込み軍事オタク的なアプローチを多用。

勢い重視のスタイルでサディスティックブラックなんて海外では言われることもあるらしい。
なるほどそう言われてみると非常にしっくりくる。

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タグ: GoatPenis  Brazil  2001-2005 
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Malignant Temple Of Goat (1992-1993) : Behemoth (2014) 

[Goat Worship 特集]

ブラジルのGoat Worshipper型ブラックメタルバンド、Behemothのコンピ盤を紹介。
ブラジルのHammer Of Damnation よりlim.1000(内200がDigi)でリリースされた。

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ポーランドの有名バンドではなくブラジルの方。
活動は1992~1994年と短命で2つのデモを残しただけのマイナーバンドの全音源コンピ。
1994年にArchangellusというバンド名に改名してコグメロから1枚アルバム出している。

どんなに腐れた内容かと思って半笑いで再生してみるとこれが素晴らしい。
このころ流行っていた北欧ブラックメタルとは大違いだし、
BlasphemyとかBeheritみたいなスタイルともちょっと違う。
もっと瘴気が溢れていてモッサリとしたドゥーミーなブラックだ。
はっきり言って塩漬けされたことでこの時代に発掘されてよかったのではないか。

ブラジルというとプレブラック的な位置づけのバンドは有名だが、
コープスペイント全盛な90年代前半のバンドは埋もれているものが多いらしく、
これからも何か強烈なのが出てくるのではなかろうか。

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タグ: Behemoth  Brazil  個人的良盤  2014 
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Terrorist Warfare : Seges Findere (2011) 

ブラジルのNSBM/ブラッケンデスメタルバンド、Seges Findereのコンピ盤を紹介。
ドイツのDarker Than Black Recordsよりリリースされた。

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主に2008年~09年のデモ音源や未リリース音源のコンピ。
ラスト3曲は2003年のデモが収録されている(位置づけ的にはボートラ?)
それらのデモは基本的にテープリリースだったり、
しかも限定88枚(!)リリースだったりで基本手に入れづらいのでありがたい。

内容としては以前紹介した1stアルバム以前の作品であり、
1stに比べてサウンドプロダクションの軽いブラッケンデスという印象だが、
いわゆるNSBM路線のメロディ感もほんのり乗せている。

同年にアメリカのIron Clad Recordsよりリリースされたコンピと合わせれば、
2011年リリースまでのだいたいのデモ/スプリット/EPはカバーできる。

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タグ: Seges_Findere  Brazil  2011 
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Hellish Wrath : War Hammer Command (2008) 

ブラジルのブラックメタルバンド、War Hammer Commandの1stアルバムを紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりlim.1000でリリースされた。

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このバンド名で、ブラジル産で、しかもOld Cementeryリリースとなれば、
どう考えても強烈なベスチャルウォーブラックでしょ!と思って購入したら、
思いのほか北欧ブラックリスペクト作品だったので壮絶にずっこけた。
(5曲目にはBathoryのカヴァーが収録されていたり)

しかし6曲目以降はガラリと雰囲気を変えて、
そのような北欧ブラックこそベースに置きつつも、
南米ロウブラックの要素を取り込んだ治安の悪い音に変化している。
SEも無駄に銃弾や爆発音を混ぜていたりとても微笑ましい。

正直後半のような音が聞きたかっただけに、
前半の真っ当な北欧ブラックパートがとても邪魔に感じる作品だ。

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タグ: War_Hammer_Command  Bathory  Brazil  2006-2010 
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Grave Desecration : Mutilator (1986) 

ブラジルのスラッシュメタルバンド、Mutilatorのデモ音源を紹介。
オリジナルは自主リリースだったが、近年ブートレグでLive音源(19曲)が追加されたものが出回っている。

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あのブラジルのCogumelo Recordsの初期リリースの代表バンドの一つ。
この音源自体はCogumeloと契約する前のもので貴重な音源。
音自体はまさしくコグメロサウンドな南米プレブラックの汚く黒い感じ。

また私が持っているブート盤は実に19曲ものライブ音源が収録されており、
#04-10はミナス、#11-16はサンパウロ、#17-22はリオで行われたもの(全て1986年)。
音質は劣悪だが、バンドの持つ魅力はそれによって強調されている。
あとMCのポルトガル語がまた実に臨場感がある。

ブート嫌いでなければこの音源は南米ブラック好きにはたまらないだろうし、
これは国内で購入したもので結構出回っているので手に入りやすい。

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Land Of Cannibals : Flashover (2003) 

ブラジルのスラッシュメタルバンド、Flashoverの2ndアルバムを紹介。
ブラジルのLethal Recordsよりリリースされた。

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ヴォーカルスタイルがほぼデスメタルじゃないかってくらいだが、
曲やリフ自体はオーソドックスなスラッシュメタルスタイルで、
結構演奏も安定していて2バスでツタツタ進行していく。

ブラジルからのバンドということで一体どんな暴走バンドかと思いきや、
あまり南米らしいキナ臭さを感じないのが残念だったとはいえ
非常に真っ当な作りがされているスラッシュメタルである。

それだけにヴォーカルのグロウルがちょっと浮いているんじゃないかって思うが、
聴いているうちに何となく馴染んでくる感じが良い。

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The Hammer Of Antichristian Detonation : V/A (2012) 

チェコのDetonator666、ブラジルのHammergoat、イタリアのTundraによる3wayスプリット盤を紹介。
ブラジルのHammer of Damnationよりリリースされた。

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Hammergoat目当てで購入した3wayで購入時点では他2バンドは未聴。

Detonator666はチェコブラックらしいどことなく無機質な狂気が光るブラック。
かなりハーシュノイズきかせていてガビガビなところがまたそれを煽っている。
Maniac Butcherのギターも在籍している。

Hammergoatは安心の爆走ウォー/プリブラ。
1stフルよりさらに血管ぶち切れ系になっていて、
Evilが落ち着いてきているのでこっちで発散している?
おまけにドイツのPoisonのカバーというのもグッとくる。

Tundraはイタリアブラックらしくないような気がする、
がちゃがちゃ系のプリブラをやっていて、
Vonの"Watain"のカバーが素晴らしい。

聴く人は選ぶであろうが個人的には良スプリット。

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Massacre Supremacista : Seges Findere (2009) 

ブラジルのウォー/NS系ブラックメタルバンド、Seges Findereの1stアルバムを紹介。
スペインのDie Todesrune Recordsよりlim.500でリリースされた後、2012年にはNuklear Skinhead Divisionより再発された。

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(前者がオリジナル、後者が再発)

ありそうでなかったウォーブラック/NSBMの混合スタイルで、
南米ウォー系とパンキッシュなリフがあわさったといえば解りやすいだろう。
そのおかげか単調になりがちなところに変化を感じる。

もちろんドラムやギターの刻み方はかなり"単調"で、
それがまたThe・南米っぽくて良いじゃないですか。
理屈じゃなくてノリで押し通すというような感じが。

歌詞やアートワークなどは相当ヤバい系のやつで、
この危険な感じはもちろんサウンドににじみ出ていると言うか、
にじみ出ていると言うより全開。

これは素晴らしいアルバムです。

Encyclopaedia Metallum - Seges Findere
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