Rausch Der Misanthropie : Branikald (1998) 

ロシアのカルトブラック/NSBMバンド、Branikaldの6thアルバムを紹介。
ロシアのStellar Winter Recordsよりカセットでリリースされ、後にドイツのEwiges Eis Recordsより再発された。

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ファンからは通称「青盤」と呼ばれて愛されて(?)いる一枚。
この頃の音源はアトモスフェリックなアプロ―チを多用しているが、
それらに比べると幾分ブリザードリフとメロウさを重視しているように感じる。
…が、そこはもちろんBranilkald、どこからどう聞いても彼らの作品。

一曲一曲が5分程度で、他の音源は10分越えの曲が多いことから、
上記の特徴も相まって初めてBranikaldを聞く人にとっては、
入門編になりうる一枚だろう。

リイシュー盤はDiscogsで現在\400を切っている状態なので、
比較的入手が楽ということも加えて入門には最適といったところか。
このアルバムを聞いて次はこれかな。

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Unbroken Spirit : Lascowiec (2011) 

アメリカのBBHシンパ系ブラックメタルバンド、Lascowiecの1stアルバムを紹介。
ドイツのHammerbund Kunstschmiedeよりテープリリースされ、のちにポーランドのWerewolf Promotionよりlim.1000でCDリリースされた。本稿は後者を紹介している。

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以前紹介した初期音源コンピの延長線上に存在する1stアルバム。
当時「1曲1曲の尺が短いBranikald」と紹介したが、
今作もまたその作風になっていてその筋は大喜びな内容。

アルバムジャケットが冬の厳しい森をイメージしていることに引っ張られる形で、
非常にコールドなブリザードを体感するようなノイジーなブラックでありながら、
さらにそういう体感面とは違う方向性の説得力を感じるサウンド。
アメリカ発っぽくないというかBBHの影響力というか。

#08はちょっとRAC/NSBMっぽい作風にガラッと変えて、
「抵抗の意志」が何に向けたものなのか気になるところだ。
なお#09は北欧神話の地名を指すタイトル。

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Rdjandalir : Branikald (1996) 

ロシアのカルトブラック/NSBMバンド、Branikaldの2ndアルバムを紹介。
BBHで自主リリース(テープ)された後、2008年にStellar Winter Recordsからリイシューされた。

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以前1stデモの紹介でも書いた通り、
自分をアンダーグラウンドブラックメタルへと回帰させたバンドである。

アトモスフェリックが同居した幽玄的なサウンドとメランコリックなリフをミニマリズムに紡いでおり、
1stデモの者に比べるとアグレッシブさが減退してより淡々とした楽曲へ。
淡々と、と表現してしまうとマイナスな表現にも聞こえるが、
彼らの形成している世界観は、この「淡々さ」が非常にマッチしている。

個人的にはBurzumが3rdアルバムで表現していた虚無世界を、
似たベクトルで表現しつつ異なる方向性も示しているように感じる。
アンダーグラウンドブラックを語るなら避けられない一枚ではなかろうか。

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Heaven in Flames : Judas Iscariot (1999) 

アメリカの独りブラックメタルバンド、Judas Iscariotの5thアルバムを紹介。
アメリカのRed Stream Inc.よりリリースされた。

Heaven in FlamesHeaven in Flames
(2008/01/01)
Judas Iscariot

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1つ前のエントリーで書いた通り、4thとリリース年度が被っているが、
実際の制作は2年空いていてその心境の変化なのか、
キーボードを取り入れたものになっている。

もちろんシンフォニックになっているわけではなくあくまでプリブラのアプローチだが、
前作で聞かれたアグレッシブさは幾分なりを潜め、
その分だけ寒々しい荘厳さとでもいおうか…、
何となくBranikald的な曲進行が見え隠れしている気もする。

それでも耳を惹くメロディは継承しており、
キーボードが入った分だけ聴きやすさが増しており
こちらのアルバムが好みだと言う人もいるのではないか。
(私は4thの方が断然好みですね)

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Pagan Fury : Evil (2004) 

ブラジルのNSBM/プリミティブブラックメタルバンド、Evilの初期音源集を紹介。
ロシアのHexenhammer RecordsStellar Winter Recordsのサブレーベル)よりリリースされた。

evilc

バンド結成の1994年から1996年まで3年間にリリースされたデモ音源のコンピ。
とかく音源をリリースしているこのバンドの最初期のサウンドを聴くことができる。

バンドメンバーは当時、The Pagan Frontにも所属していた生粋のNSBMバンドで、
この頃の彼らはIldjarnBranikaldの間くらいのミニマルさを持っているが、
更にポーランドのVelesなどのブラックメタル勢の"地味さ"も抽出して配合されているのが特徴。

人によってはこの音源はポンコツ度合いの愛敬を通り越してダメだと言う人もいるが、
私も繰り返し繰り返し聞こうとも思わないけれどもたまに聴くととても良い。
この尋常じゃない初期衝動のにじみ出てくる"危うさ"は他ではなかなか聞けるものではない。


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タグ: Evil  Brazil  Ildjarn  Branikald  Veles  NSBM  2001-2005 
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Graveforests and their Shadows : Walknut (2007) 

ロシアのアトモスフェリックブラックメタルバンドのWalknutの1stアルバムを紹介。
メンバーがオーナーのStellar Winter Recordsからリリースされた。

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Forest、Nitberg、Temnozorなどの関係メンバー2人で構成されたバンド。
人脈からもまさにBBH系といった内容だが、
そこから想起されるサウンドよりも更にアトモスフェリックな度合いが高く、
BBH系統の音源の中では最も聴きやすいアルバムの一つ。

そういう意味ではWalknut→Forest→Branikaldの順で聞くと、
ちょうどよくスムーズに聞けるような気がする。

勿論BBH関連の音源好きにおすすめであると同時に、
BBH入門としても良い作風ではなかろうか。

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タグ: Walknut  BBH  Forest  Branikald  Nitberg  Temnozor  Russia  2006-2010 
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Galdr : Galdr (2011) 

アメリカはウッドストックのブラックメタルバンド、Galdrの1stアルバムを紹介。
ドイツのDarker than Black Recordsよりリリースされた。

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テーマとしては自然系ペイガニズム、ヒーゼニズムといったところで、
最近流行りのカスカディアンブラックにも近い志向かと思いきや、
ノイジーなギターと幽玄なシンセワークを組み合わせたサウンド。

という訳でBBH系のBranikaldForest、同郷でいえばLascowiecにも近いが、
それらよりもう少し音が澄んでいるというかアトモスフェリックな印象を受ける。

ジャケットワークからも感じる霧の中の虚無感を表現した作品。
抑揚のある作風ではないがそういうものが好きな人にはお勧め。

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As A Song In The Harvest Of Grief : Forest (1999) 

ロシアのブラックメタル/NSBMバンド、Forestの4thアルバムを紹介。
自主リリース後、何度かリイシューされており、
現在出回っているのはロシアのStellar Winter Recordsから2008年に再発されたもの。

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BranikaldKaldrad氏の別バンド。
基本的にはBranikaldと同じアプローチのサウンドで、
BBH系のノイジーでサウンドプロダクションも明確に粗くした荒涼感の高いブラックである。

ではどうして別バンドでやっているのかというと、
こちらの方がややインストにオリジナリティを持たせている。
バンド名の通り、若干の自然崇拝的なアトモスフェリックなものがプラスされている。

そのためかBranikaldの音源と比べると
若干、音が澄んでいるのも特徴的ではなかろうか。
とりあえずBBH系のサウンドが好きな人なら是非だし、
その中では聞きやすいサウンドだと思われる。

アルバムの元題は『Песнью В Жатве Горя』。

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Asgard Mysteries : Lascowiec (2008) 

アメリカのブラックメタルバンド、Lascowiecの初期音源を含むコンピ盤を紹介。

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どっからどう聴いてもBranikaldだ!と思うようなロシアンブラック臭。
いわゆるBlazeBirth Hallサウンドであるが、アメリカ産であることに驚き。
非常に寒々しく空間的で荒涼としたサウンドが存分に味わえる。

BBH好きなら文句なしで楽しめる内容。
というか1曲1曲の尺が短いBranikaldという感覚。

彼らの最新の音源はテープしかリリースしていないためグヌヌヌヌ...。

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Branikald : Stormheit (1994) 

ロシアのカルトブラック/NSBMバンド、Branikaldの1st demoを紹介。
この音源は2003年と2007年にCDでリリースされている。

Branikald - Stormheit

もう一度知らないブラックを探しにいこうと引きずり戻してくれた名盤デモ。
ロシアのバンドであり歌詞も不明瞭でアティチュードそのものは不明だが、
NSBMにカテゴライズされていることが多い。

身も凍るブリザードブラックを展開しているが、
とにかくプリミティブな音質、ジャギジャギなギター、邪悪そのものなヴォーカルなど、
今まで聞いたブリザードブラックより数段上の凍死度を記録。

自分が求めているブラックの要素がたくさん詰まった名盤。
このバンドの作品は他のものも優れているが、このデモの衝撃が一番大きかった。
アンダーグラウンドの精神はやはりアンダーグラウンドに宿っている。

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