Traitors to the Gallows : Blood Division (2016) 

シンガポールのブラックメタル・クラストバンド、Blood Divisionの1stアルバムを紹介。
インドのCyclopean Eye Productionsよりリリースされた。

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 シンガポールのブラックメタルバンド、Draconis Infernumのメンバーと、08-09年にImpietyに一時在籍していたMike Priest氏で2009年に結成されたバンド。氏の経歴を見てみるとスラッシュメタル、ハードコアパンク、メロディックデスメタル、ブラックメタルと様々なジャンルを経験してきており、ここにきてそれらの集大成と言えなくもないブラッケンドクラストに行き着いたのも理解できるところ。

 8曲、21分で駆け抜けるかのように終わるアルバムだが、ブラッケンドクラストにありがちな一本調子で押し切るような作風ではなく、メンバーの豊富な経験に裏打ちされた展開の妙味、演奏の安定性が「丁度良い21分間」を作り出しているし、その最後に当たるDischargeのカバー "Cries of Help" は締め括りにふさわしい選曲であり、ボーナストラックとしてとってつけたカバーではなくて作品の一つのコンセプトとして成立しているところもその「丁度良い21分間」に貢献している。

 ブラッケンドクラスト自体はどうだろう、Dishammerの突然の登場によるインパクトやDarkthroneがそのスタイルに転向して世間を驚かせた数年前と比べると勢いに陰りも見えて、外野からはその勢力図が今一つ見えてこないわけだがこのような地に足が着いたバンドがいる限り、決して潰えることはない、そう確信する次第であり、そう思わせる作品である。

Encyclopaedia Metallum - Blood Division
タグ: Blood_Division  Singapore  2016 
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