Mysteries : Black Cilice (2015) 

ポルトガルのノイズ・ロウ・ブラックメタルバンド、Black Ciliceの3rdアルバムを紹介。
ドイツのIron Bonehead ProductionsよりLPリリースされ、後に日本のHidden Marly ProductionよりCD再発された。

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1st2ndアルバムから引き続き3rdアルバムも紹介。
今回、一気に手持ち音源を紹介してしまおうとラックからCD持ってきたけど、
並べてみると特に2ndとこの3rdアルバムでカバーアートが似すぎていて見分けつかない。

閑話休題、この3rdアルバムはここにきてちょっと路線を変えてきたというか、
ノイズ・ロウ・ブラックメタルとしてはそのままだけどもっとアトモスフェリックBMに寄せてきていて、
そのやり方だと他のバンドのアプローチとも似てきちゃったという印象が強い。
彼らのユニークなサウンドというものが減退してしまったのではという。

確かに2ndアルバムまでの手法を引っ張り続けることの難しさもあるだろうし、
それからこのアルバムのコンセプトが「神秘」ということもある。
Everything has a purpose, everything has a meaning
the MYSTERIES are not to be revealed

という記載がインナーにある。

ちょっと短絡的な思考ではあるがそれを考えながら聞いてみると
僅かに異なる風景も見えてくるのだが、
でもやっぱり1st、2ndアルバムの方が好きかな。
アトモスフェリックBMをノイジーにした作風というフレーズにピンとくればお勧め。

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Summoning the Night : Black Cilice (2013) 

ポルトガルのノイズ・ロウ・ブラックメタルバンド、Black Ciliceの2ndアルバムを紹介。
ポルトガルのAltare ProductionsよりLPでリリースされ、後に日本のHidden Marly ProductionよりCD再発された。

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1stアルバムから連続して2ndアルバムも紹介。
1st、2ndアルバム共に当初はアナログリリースのみで品薄状態だったが、
この2ndアルバムは日本のレーベル(Zero Dimensional Records直下)よりCD再発されたため国内でも入手しやすい。

1stアルバムから連続して聞いてみてもそこに大きい変化点はなく、
ノイジーでロウなメロウブラックメタルとして素晴らしい内容を持っている。
あえて違いを言及するならメロウさがより悲壮感あるメロディをベースに表現されていること。
このためヴォーカルの「ヒエーーーーーー」という叫び声も良い感じに調和している。

そういう意味では若干DSBM好きにより推しの強い音源になったとも言えよう。
あと#04"A Throne of Human Remains"のドカドカ疾走感とシックなノイズの調和は素晴らしい。
個人的には1stアルバムの方が好きだけどこの音源も素晴らしいと思う。
もちろんノイジーなメロウブラックメタル好きという人にしか勧められないけれども。

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A Corpse, A Temple : Black Cilice (2011) 

ポルトガルのノイズ・ロウ・ブラックメタルバンド、Black Ciliceの1stアルバムを紹介。
ポルトガルのDiscipline ProductionsBubonic Prod.直下)とアメリカのCocainacopiaの共同でLPリリースされ、2013年にアメリカのDungeon TapesよりCD再発された。本稿ではそのCD盤を紹介する。

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ポルトガルのブラックメタルというとどういう印象をお持ちだろうか。
個人的には超円高時代だった2008-2011年頃にポルトガルのBubonic Prod.によくお世話になっていたため
結構固定観念があってArs DiavoliとかBlack HowlingのようなノイジーなアトモスフェリックBMを想起するのだが、
このBlack Ciliceはそれらとは少々路線が異なっている。

2009年にデモ"Demo 1"はたった33本の限定リリース、その後もごく少数リリースが続き、
当初は私を含めて日本国内はおろか世界中でも知っている人はごくわずかだったと思われる。
いわゆる極少数リリースの神秘性ブームみたいなものはこの時代だいぶ廃れつつあるが、
このバンドの場合はそのようなオブスキュアなスタンスもまた「らしさ」を感じさせる。

スタイルとしては隣国Sentimen Beltzaのメロウブラックを想起させるが、
同時にそのメロウな音楽性を破壊するかのようなノイズ塗れのサウンドプロダクションが特徴的。
このバンドを初めて聞いたときの感覚は「初体験」的なものであったし、
そのオブスキュアなスタンスと合わせてエポックメイキングな手法であったと思う。

聞きにくいけど聞きやすいという二律背反な感触は大昔にメロデスと遭遇した時と似ていて、
それらの要素が喧嘩しあいながらも奇跡的なアンサンブルを醸し出している。
メロウブラック好き、かつカルトアンダーグラウンドな空気感を求める人には好適。

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