Culto de los Venenos : V/A (2016) 

ペルーのベテランベスチャルブラックメタルバンド、Anal Vomitとコスタリカのブラック・デスメタルバンド、Ordo Caperのスプリットテープを紹介。
ドイツのDunkelheit Produktionenよりlim.100でリリースされた。

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 美しい深紅のプロテープにそれぞれのロゴが印刷されたピンバッジがついており、しかもBandcamp用DLコードも添付されているという至れり尽くせりな内容。前者はもちろん知っていたものの、後者はこの音源が初めてのスプリットで、こういう分割盤はそのような未知との出会いも貴重なものである。

 Anal Vomitサイドは近年の作品においてベテランとしての落ち着きのようなものが感じ取られているところが若干気になっていたので、1曲目から過去のベスチャルなスタイルが全開で大興奮の坩堝に…と思いきや、その後続く音源はいずれも聞いたことがある。調べてみると実はこのテープは過去音源の編集盤でその1曲目自体、自分が持っていない2002年のEP盤 ”From Peruvian Hell" のものだった。そして他の3曲も1st~3rdアルバムから1曲ずつの引用で、全く同じ音源を使用していたのだ。1曲目で感じた感動を返してほしい…とまでは言わないものの、やはり新曲か、せめて再録にしてほしかった。

 さて気持ちを取り戻してOrdo Caperサイド。そういえばコスタリカのエクストリームメタルシーンのことは何も知らない。今年のDeiphagoの来日に帯同したときに聞いてみればよかった。閑話休題、デュオ編成で黒装束を身にまとった姿にサタニックな印象を持たせたデスメタルスタイルで、かなり渋かっこいい。さらにGoatlordの名曲 "Acid Orgy"のカバーがかなりツボを押さえた良カバーになっていて、彼らのスタイルとピッタリ。さらにGoatpenisの初期デモから"Eht Tsrow Sdrow"のカバーをチョイス。オリジナル音源の音質が最悪なためオリジナルに忠実か判断できないが(笑)、こちらもいい感じ。オリジナル曲がまだ弱い気もするが、この選曲は今後のGoat Metal界隈の注目株になりえる存在だと感じた。

 というわけでAnal Vomitサイドは期待感の反作用によってがっかりさせられたものの、スプリットとしての未知との出会いに関してはまずまずの結果であった。

Encyclopaedia Metallum - Anal Vomit
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Necrobestiality Tales (Eternal Damnation) : Necrofucker (2012) 

ペルーのカルト・デスメタルバンド、Necrofuckerの1stアルバムを紹介。
ペルーのPentagram Recordsよりlim.300でリリースされた。

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 1987年結成で、あのAnal Vomitの前身バンドだと言われている。1989年にデモ"Demencia Precoz"をリリースしたものの1992年からAnal Vomitの活動に切り替えたようだ。初期Anal Vomitはまだゴア趣味のあるUGデスメタル要素が強かったのだが、それはこのバンドの延長線スタイルだったようだ。その後、00年代にAnal Vomitの名前がGoat Semenとのスプリットを通じて台頭していった中、前身バンドのパーマネントメンバーであったWalter Profanador氏によって新たにメンバーが集められ、2009年に「再結成」されて作成に至ったのが本作である。

 ジャケットは部族の首狩りによる儀式が描かれており、酋長らしき人物の羽で飾られた衣装からもアンデス文明のナスカ社会を示したものであろう…といきなり真面目な書き出しから一転、飛び出すサウンドは南米ベスチャルもビックリのズタボロ崩壊カルトデスメタルである。このバンドの場合、ペルー産だからかいわゆるノイズグラインド的な凶悪さではなく、単純にまず演奏がヒドい。リズムが全く取れておらず、即興バンドなのではないかな?とか思ってしまうほど自由な気風に裏打ちされた崩壊さである。

 恐らくこのアルバムに手が伸びた人はAnal Vomit関連だから、という人が多いのではないかと思うが、それだとかなりガッカリする内容で、それよりももっと崩壊デスメタル好きという二ッチもニッチなマニアというかフェチにお勧めしたい内容である。というか個人的にはお勧めという感じではなく、こんな音源もありますよという程度だが…。しかし色々聞こうとしたらたまにこういう作品にも遭遇して、何やらホッコリするみたいなところはある。

 これ300枚しか出回ってないはずなのに当時、それなりの枚数が日本に入ってきていたような気がしていて末恐ろしい限りである。

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Duros, Ebrios Y Lujuriosos : Bestial Possession (2009) 

ペルーのブラッケンスラッシュメタルバンド、Bestial Possessionの1stアルバムを紹介。
日本のDeathrash Armageddonよりリリースされた。

BestialPossession

Anal Vomitのメンバーが在籍しているペルーのそっち系人脈バンド。
そちらよりもう少しオールドなスタイルで、
まさしく南米はコグメロレコードっぽい雰囲気をこの時代に撒き散らしている。

Mutilatorの"Believer Of Hell"をカバーしており、
なるほど確かにコグメロの中でもMutilatorが一番近い気がする。

アルバム最初からポルノビデオからサンプリングしたような女のあえぎ声が響き渡り、
家族に聞かれたら白い目で見られること請け合い。
そのような汚くてベスチャルなスラッシュが聞きたければオススメ。

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タグ: Bestial_Possession  Anal_Vomit  Mutilator  Peru  2006-2010 
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Gathering Of The Putrid Demons : Anal Vomit (2009) 

ペルーのブラッケンスラッシュメタルバンド、Anal Vomitの3rdアルバムを紹介。
スペインのBlackSeed Productionsからリリースされた。

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メンバーの芸名に一部変更があるが実は前作と同じメンバー。
どうやらこのアルバムだけヴォーカルがゲスト扱いなのだが、
以降の作品ではまた何食わぬ顔で正式メンバーで活動している。

という訳で同じメンバーでいつもと同じようなブラッケンスラッシュをプレイ。
但し、前作までと異なり少し落ち着いたというか、
脳みそぶち切れ系から少々ベテランのノリになった印象。

とはいえ、基本は南米ブラッケンスラッシュであることは間違いない。
そういう意味では1st、2ndと比べて少々物足りなさを感じるものの、
内容としては十分楽しめる者になっている。

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Depravation : Anal Vomit (2007) 

ペルーのブラッケンスラッシュメタルバンド、Anal Vomitの2ndアルバムを紹介。
オランダのDispleased Recordsからリリースされた。

DepravationDepravation
(2007/12/18)
Anal Vomit

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1stから引き続き良質なブラッケンスラッシュをプレイ。
ほんと初期のグラインドバンドとはかなり様相を変えて、
たまにギターソロも飛び出したり本当に毛色が変わった。

1980年代のブラジル発のブラッケンスラッシュを臭気をたっぷり発しながら、
単なる大物バンドのリフのコピーだけにはなっておらず、
展開も巧みで良質な楽曲に仕上がっている。

まさにペルー発のベスチャルブラッケンスラッシュ大魔王であり、
Goat Semenと並ぶペルーブラックの至宝といってよい存在であり、
それを証明した作品であろう。

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Devotos Del Diablo : V/A (2004) 

ペルーのベスティアルウォーブラック、Goat SemenAnal Vomitとスプリットを紹介。
コロンビアのWarhymns Recordsからlmd.666でリリース。
今回紹介するのは2007年にOsmose Prod.から6曲ボートラ追加のlmd.500リリースの方。

Devotos Del DiabloDevotos Del Diablo
(2007/02/20)
Goat Semenanal Vomit

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こ、こ、こ、こいつは素晴らしいベスティアルでロウな素晴らしいブラッケンデス!
両バンドとも南米らしい荒々しく冒涜の限りをつくした真っ黒い内容。
ベスティアルとかウォーとかロウブラックにピクリとくれば是非是非な内容。

Anal Vomitの方は最近のものよりは幾分グラインドの様相が強く、
これはこれで素晴らしくカッコいい。
テクニックじゃない魂みたいなものを感じる。

またGoat SemenはGoatの名前通りの素晴らしいGoat soundを展開。
自分はGoatという単語に弱いがその中でもお気に入りのバンドになった作品。
(他にはArchgoatとかMighty Goat ObscenityとかGoatpenisあたりなど)

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Demoniac Flagellations : Anal Vomit (2004) 

ペルーのブラッケンスラッシュメタルバンド、Anal Vomitの1stアルバムを紹介。

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肛門噴射!

バンド名からも解る通り、当初はお下劣ゴアグラインドバンドだったようだが、
結成から12年、初のフルレングスをリリースするころにはブラッケンスラッシュになっていた。

初期Sodomを端に発する汚物系ブラッケンスラッシュ。
もしくは南米ならではのSarcofagoのような南米サタニックスラッシュである。
完全にオールド系統だが、この時代に、このサウンドで勝負していることに好感。

完全に南米っぽいデンジャラスでベスティアルなサウンドで、
テクニックがどうとかより凶悪と勢いが大事なジャンル。
彼らにはそれがしっかりとある。しかも緩急も付けており◎。

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