s/t : Alda (2009) 

アメリカのフォーク/カスカディアンブラックメタルバンド、Aldaの1stアルバムを紹介。
アメリカのSingularity Publishingよりlim.50でテープリリースされ、後に韓国のMisanthropic Art ProductionsよりCDで再発された(今回の記事は後者対象)

alda1.jpg

カスカディアンブラックマニアックスたちからは以前より注目されていたようだが、
元々カスカディアンブラックのラインナップはあまり嵌っていないので、
私は再発された折に話題に乗って買ってみたというのが正直なところ。

元をたどっていくとUlverの1stあたりが源流なのではと思わせ、
それをある方向に引き延ばしたのがAgallochなのだとしたら、
そのベクトルのうち自然への畏敬の念をさらに伸ばした結果がこういう音なのだろう。
「優しくも厳しい」というと陳腐な表現になってしまうがそれが当てはまると思う。

同郷ということでWolves In The Throne Roomあたりがよく引き合いに出されているようだが、
あそこまでミュージシャンとしてのクオリティを出そうとしてはいない印象で、
結果としてシンプルな音像であることがバンドコンセプトと融和していて心地よい。

Encyclopaedia Metallum - Alda
タグ: Alda  Ulver  Agalloch  Wolves_In_The_Throne_Room  USA  2006-2010 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Epoch : Fen (2011) 

イギリスのアトモスフェリック/ポストブラックメタルバンド、Fenの2ndアルバムを紹介。
イタリアのCode666 Recordsよりリリースされた。

fen2

アトモスフェリックなポストブラックとしてAgallochに対するUKからの回答であり、
UKとしてのシューゲイザーらしさを見せているという意味では、
Alcestなどに肉薄する音楽性も見せている。

この2ndアルバムではよりUKらしい決して晴れない陰鬱な音楽性が増し、
その分、ブラックメタルとしての成分は大きく減退して、
もはやこれはブラックメタルの範疇からは完全に離れたような印象を持つ。

この手の音源としてはかなり完成度の高いサウンドを誇っているが、
果たしてメタルファンが受け入れるものかどうかは、
Alcestの1stを受け入れたものでさえ更にもう一越え必要なように感じる。

Encyclopaedia Metallum - Fen
タグ: Fen  UK  Alcest  Agalloch  2011 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Marrow of the Spirit : Agalloch (2010) 

アメリカのアトモスフェリックフォーク/ポストブラックメタルバンド、Agallochの4thアルバムを紹介。
カナダのProfound Lore Recordsよりリリースされた。

Marrow of the SpiritMarrow of the Spirit
(2010/11/23)
Agalloch

商品詳細を見る


恐らくUlverを起点とする自然崇拝ブラック(カスカディアンブラック)の、
Wolves In The Throne Roomと双璧をなす代表格のバンドの現在のところ最新のフルレングス。

このバンドはカスカディアンブラックというジャンルが明確に成立する以前から活動しており、
彼らのキャリアの中で様々なジャンルを消化しながら確立していった感じがあり、
このアルバムは今のところ彼らの総決算的な作品になっていると思う。

更に今までのフォーク/ポスト/アトモスフェリックブラックの要素と共に、
更に良質な北欧メロディックデスメタルのようなメロディラインや、
スラッジコアのような重く辛い曲展開、
そして時にポストクラシックの奏でが挿入され全くそれに違和感がない。

このジャンルの中でも完成度の高い一枚である、
と同時にその「隙のなさ」を好ましく思わない人もいるかもしれない。

Encyclopaedia Metallum - Agalloch
タグ: Agalloch  USA  2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Ashes Against The Grain : Agalloch (2006) 

アメリカのアトモスフェリックフォーク/ポストブラックメタルバンド、Agallochの3rdアルバムを紹介。

Ashes Against the GrainAshes Against the Grain
(2006/08/15)
Agalloch

商品詳細を見る


自然崇拝ブラックとして雄大な自然をサウンドに投影した壮大でミドルテンポな楽曲。
暗く儚くも美しい旋律を多用し、イーヴィルなヴォーカルとのコントラストが際立っている。
自然の厳しさと包容力を表現しきっており、明確にヴィジョンを連想させる。

ヴォーカル以外はブラックメタルの要素を既に失っているが、
後のポストメタルバンドに多大なる影響を与えた一枚。

ここ最近の流行りであるシューゲイザーブラック関係の音源とも類するところがあるが、
それらと比較しても素晴らしい作品である。

Encyclopaedia Metallum - Agalloch
タグ: Agalloch  USA  個人的良盤  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Demonstration Archive 1996-1998 : Agalloch (2008) 

アメリカのディプレッシブ/ゴシックブラックメタルバンド、Agallochの初期音源集を紹介。

206253.jpg

自然崇拝ブラックメタルバンドとして知られる彼らの初期音源。
今でこそメランコリック全開な美しいサウンドを発揮する彼らも、
デビュー当時はブラックメタルの影響を大きく受けたサウンドを展開していた。

もちろん、その美しさの発芽は散見されるがいわゆるプロトタイプ。
Agallochの足跡を体験するには最適な初期音源集だが、
最初に聞くなら最近のアルバムに手を出す方がいいと思う。
タグ: Agalloch  USA  2006-2010 
A-D-P Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top