Existence of Abhorrence : Nuclearhammer (2007)  

カナダのウォーブラックメタル、Nuclearhammerのデモ音源を紹介。
カナダのPoison Mist Propagandaよりlim.80でCD-rフォーマットでリリースされ、後にエクアドルのBlack Goat Terrorist 666よりテープで再発された。

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 1stアルバムがウォーブラックメタルフリークから大絶賛され、一気にブラック・デスメタル・シーンの第一線に登り詰めた一方で、その後のミニアルバム、2ndと予想を斜め上にいくスタイルへの転身を遂げて、しかもそれらの作品も素晴らしかったために、一筋縄ではいかない、スタイルへの安住を良しとしないという印象を持つバンドではある。

 一方で以前紹介したこのバンドの前年デモ "Immortalized Hatred” は呪詛的なVONの要素とBlasphemyライクのブラック・デスメタルをミックスしながら轟音ブラック・ドゥームのような展開も見せた粗削りスタイルだったが、こちらはより原初的なスタイルを取っており、極めてルーツに忠実な姿勢が見られる。というか、これは北米のBeheritといっても良いのではないか。いや、BeheritBlasphemyをトレースしたら、という方がより正しい気もする。ウィスパーボイスの使い方などBeheritウォーシッパーらしさが伝わってくる一方で、ドラムのドカドカ感などはウォーブラック、というかBlasphemyのそれのように感じる。

 近年におけるウォーブラックメタルの名作であった1stアルバム "Obliteration Ritual" の導線としては最も解りやすい内容を提示しているのがこのデモであり、彼らのマイルストーンというわけだ。さてこのデモは現在フィジカルで入手するのは全く至難の業だが、 "Immortalized Hatred” と同様にレーベルでの無料DLが可能で、筆者もそこでDLした。たぶん今も可能だったと思うが未確認なので興味がある人は確認されたし。

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Demo I : Necrovomit (2007) 

イタリアのベスチャルブラック/スラッシュメタルバンド、Necrovomitのデモ音源を紹介。
自主リリース後、日本のDeathrash Armageddonからも再発された。

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同名バンドとしてブラジルの超オブスキュアデスメタルバンドもいるが、
こちらもオブスキュアでカルトなバンドとして決して負けず劣らずのクオリティ。

テープを再生させると如何にも独裁者っぽい政治家のアジテーションが始まる。
よくあるヒトラーの演説ではなさそうなので、お国柄的にムッソリーニ?
いずれにしても政治的な目的でなくてショック目的だと思われる。

Blasphemophagerのメンバーがバッキングで参加しており、
名前から想像するよりイタリアらしいユーロベスチャルスラッシュで、
リフはかなりザクザク刻んできてブラックスラッシュ好きにはたまらないだろう。
またブラックスラッシュスタイルの物と比べてヴォーカルがとかく邪悪なのも良し。

やはりイタリアという国はメタルにおいても一筋縄ではいかない。

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Nekrolog : Forgotten Darkness (2007) 

ドイツのブラックメタルバンド、Forgotten Darknessの2ndアルバムを紹介。
ドイツのEwiges Eis Recordsよりリリースされた。

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1stアルバムから連続しての投稿ということで比較が主になるが、
路線をファストブラックからデプレブラックにしちゃったの?というくらい、
ミドルテンポを多用する哀愁たっぷりな作品に仕上がっていて、
音の仕上がりも金切声に聞こえないくらい低音にチューンされている。

結果としてとても聞きやすいアルバムに仕上がっていて、
特に#02 "Hass" はこの系統であれば名曲と言って良いのではなかろうか。
今聞き直すとプレColdworldみたいにも聞こえる。

ブリザード感の著しい減退は彼らの個性をも失ったような気もするが、
哀愁メロディブラックの佳作である。

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MCBL Heathen Blood Cult : V/A (2010) 

シンガポールのブラックメタルバンド、Infernal ExecratorとImperial Tyrantsのスプリットを紹介。
アメリカのOld Cemetery Recordsよりlim.1000でリリースされた。

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メンバーが結構被ってる2バンドのスプリット。
後者はこのスプリットの後は音源を出していないが、
前者は現在はドイツのDunkelheit Produktionenに所属して勢い甚だしい。

シンガポールらしいスラッシーなベスチャルブラックをプレイしていて、
一本調子ではないところやところどころのメロディの使い方もうまく、
勢い重視型の量産WarBMとは一味違う様相で好感度大。
(勢い重視型も好みです)

曲の強さでいえばやはり前者の楽曲の方が上だと思うし、
それが現在の活動の差異になっていることも考えると、
この一枚が今最もシンガポールで熱いバンドの世界デビューだったのではと思ってしまう。

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Rusticが止められない : OLEDICKFOGGY (2009) 

日本のサイコビリー/パンクバンド、Oledickfoggyの4thアルバムを紹介。
日本のDIWPHALANXよりリリースされた。

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Rusticというと、このブログ読者には全く縁がない領域ではないかと思うし、
現に自分もよくは知らないのだが伝統音楽を現代バンドスタイルで演奏するスタイルで、
確かにこのバンドもマンドリンなどの楽器奏者もいたりしてなるほどと。

彼らの持つ歌詞や世界観などはある種の「古き良き」的なテイストがあって、
それをクラストパンクの造詣をベースに現代に再現ではなく生まれ変わらせている。
ゆえに彼らは唯一無二と思わせる表現力や説得力を持つのだろう。

ライブでもよく聞くことができる名曲"神秘"などが収録されており、
彼らのことを知りたい、体験したいと思うなら必須盤だろうし、
これを聞いてぜひライブに足を運んで揉みくちゃになってほしい。
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Blasphemous Cremation : Incantation (2008) 

アメリカはペンシルバニア州のデスメタルバンド、IncantationのEP盤を紹介。
アメリカのNecroharmonic Prod.より12"LPとCDでそれぞれリリースされた。本稿は後者を扱う。

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1stアルバムのプロトタイプにであったデモ音源(1991年録音)のリリース。
元々Amorphisとのスプリットとしてリリースされる予定だったがお蔵入りされ、
17年の歳月を経て世の中に出されたもの。
一部の曲は後のオフィシャルリリースと曲名が異なるものもあったりする。

基本的には1stアルバムのプロト盤ではあるが、
プロト盤がゆえの音質の生々しさがそのズルズルっとした感じと合っていて、
1stアルバムとはまた異なる感触を得ることができる。

Incantationファンならお勧めできるアイテムだが、
これから聞こうと思っている人はまずは普通に1stアルバムを聞いた方がよいとは思うが、
ロウな音質が故の感触はAutopsyファンもググッとくるのでは。

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Paradigm Of Decay : Paroxysmal Descent (2009) 

オーストラリアの独りデプレッシブブラックメタルバンド、Paroxysmal Descentの1stアルバムを紹介。
スウェーデンのTotal Holocaust Recordsよりリリースされた。

Paroxysmal_Descent.jpg

海外ディストロから大量買いしたときに混入(サービス)していたもの。
THRからは当時Arkha Svaなんかも音源を出していたので、
もしかしたら比較的有名なバンドかもしれないがDSBMは不得手なので知らなかった。

あくまでブラックメタルとしての基盤を保っているタイプの典型的なDSBMで、
いわばBurzumXasthur由来の影響がバリバリ。
陰鬱かつメロイックなトレモロリフはこのジャンル好きなら美味しく頂けるであろうが
特に他のバンドに比べて際立つ要素も見当たらないのは残念なところ。

音をかなり硬質的に仕上げているのが逆効果だったかもしれない。
もう少しサウンドプロダクションを工夫することで面白い雰囲気は出せたかも。

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バラバラ : 屍 (2009) 

日本のダークなファストコアバンド、の3rdアルバムを紹介。
日本のMANGROVE LABELよりリリースされた。

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ブラックメタルファンジン"End of a Journey part.II"にてインタビューが掲載されたが、
そこでもメンバーが発言していた通り2ndアルバムはあれで完結して、
またこの3rdでは異なるアプローチから屍というバンドの世界観を表現している。

2ndではブラックメタルリスナーからも反響があったようなスタイルだったのに対して、
この3rdはバンドメンバーの交代(Ba.とDr.)もあってか、
アルバムタイトル通り「バラバラ」な印象が強い。
不協和音というものでもなく一つ一つの要素が乖離しながら同じ志向を持っている。

全てが並行して直行することなく近づくことがない。
そこがメタルリスナーが比較的好みやすい"予定調和"と距離を分かつ。
屍しか作れない作品を叩きつけつつ、
安易な享受を許さないというバンド側の通告のように感じる作品だ。
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Souls Of Morbid Machine : Massground (2009) 

日本は北九州のデスメタルバンド、Massgroundのコンピレーション盤を紹介。
マレーシアのBlastwork Recordsよりリリースされた。

massground.jpg
(DVDトールケース)

このバンドのメンバーの方と一時期仲良くさせてもらっていたことがあって、
この音源は当時音源トレードさせてもらったものである。

90年代より活動されていて2人編成のドラムは打ち込みなのだが、
節操のある打ち込みでありオールドスクールデスメタルの中で浮いていない。
そう、これはオールドスクールなデスメタルであり、
ドゥーミーなパートがところどころに挿入されているのが心地良い。

オールドスクールデスの魅力が国内でここまで再現されているのは希少価値高い。
ああ、こういう緩急のつけ方こそがオールドスクールデスの醍醐味だよと。

連絡を取り合っていた5年前のときは新曲も作られていたようだったが、
今のところ新譜の噂はまだ伝え聞くことができていない。
気長に待たせてもらいましょう。

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タグ: Massground  Japan  2006-2010 
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Septic Illumination : Von Goat (2010) 

[Goat Worship 特集]

アメリカはカリフォルニアのブラックメタルバンド、Von Goatの1stアルバムを紹介。
アメリカのNuclear War Now! Productionsよりリリースされた。

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泣く子も黙るカルトブラックのレジェンド、Vonの分家独立系バンド。
元のバンドは1992年に解散してしまい、その後はゴタゴタが勃発、
Gt.&Vo. のGoat氏がVon Goatと名乗って(ほぼ)ソロプロジェクトを立ち上げれば、
Ba. のVenien氏は Von Records を立ち上げてVonを再結成しちゃったのである。

そこらへんの経緯を眺めているとどうやら本流はむしろVon Goatの方にあることに気付く。
現に本作はまさしくVonと、あとはVonの別プロジェクトだったSIXXの融合という感じで、
ミニマルブラックと退廃的なニューウェーブ(非メタル)的アプローチが介在し、
何とも気持ち悪いウネウネとしたつかみどころのないカルトな作品に仕上がっている。

Vonだけだとあくまでブラックメタル界隈での人気が高いが、
このバンドにおいては実際、他ジャンルもよく聞く人の支持を多く集めそうな気がする。
初めて聞いた時の違和感と癖になる感じの両立は今も変わっていない。

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タグ: Von_Goat  Von  USA  2006-2010 
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