お知らせ 

本を出しました。

コラム「ウォー・ベスチャル・ブラックメタルとは何か」連載中
その他  /  tb: 0  /  cm: 1  /  △top

2017年の注目リリース ※ 発売済を含みます 

 拙著「ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック」はもうお読みいただけましたでしょうか。「掲載されている音源を漁っています」という声を度々聴かせていただき大変ありがたく思っているところですが、そろそろ本に掲載されていない現在進行形の音源についてもフォローしなくてはいけないと思っておりました。

 そんな折、先日大阪にあるS.A.MUSICさんに遊びに行かせていただき、まだ面陳で店内に置いていただけていることに痛く感動いたしまして、思わず「写真を撮って良いですか」とお声がけする過程で著者であることを述べまして、発売から約10ヶ月にしてようやく御礼を申し上げることができました。そこで店長から「今年はHades Archerの新譜が出ますね」とお声がけいただき、「そうなんです。今年は他にも豊作なんですよ」とお答えするも、その音源が思い出せない事態に。

 そのため一念発起して2017年の私的注目リリースリストを作成しました。2時間でまとめたものなので抜け漏れなどもあるかと思いますがコメントやSNSなどでお伝えいただければ幸いです。筆頭株はやはりHades ArcherとGoatpenisでしょうか。NWN!からリリースされる日本のEvilの音源も注目ですね。CDは日本のObliterationからのリリースです。11月の浅草エクストリームは彼らのレコ発として開催されるそうで、そちらも楽しみですね。

Band Title Label Date
KAPALA Infest Cesspool Dunkelheit 16-Nov
Impiety Salve the Goat NWN! Productions 15-Nov
Tetragrammacide Primal Incinerators of Moral Matrix Iron Bonehead 3-Nov
Abhorer Oblation II: Abyssic Demonolatries NWN! Productions 15-Oct
Goatpenis Anesthetic Vapors NWN! Productions 15-Oct
Demonomancy Burnt Vitriol - A Relics Compendium NWN! Productions 15-Oct
V/A Wrathprayer / Force of Darkness NWN! Productions 15-Oct
Hades Archer Temple Of The Impure Hells Headbangars 13-Oct
Goatblood Gasmask Devastation Terror Dunkelheit 18-Sep
Slaughtbbath Contempt, War and Damnation Hells Headbangars 8-Sep
Death Yell Descent Into Hell Hells Headbangars 15-Aug
Evil 邪悪を讃えよ NWN! Productions 15-Aug
Satanize Death Mass Execution Larval 7-Aug
Exterminator Total Extermination Greyhaze 5-Aug
Nexul Paradigm of Chaos Hells Headbangars 28-Jul
Heresiarch Death Ordinance Dark Descent 7-Jul
Black Blood Invocation s/t Deathrune 16-Jun
Cemetery Urn s/t Hells Headbangars 9-Jun
Deiphago Satanik Eon Von Frost 25-May
Weregoat Pestilential Rites of Infernal Fornication Vault of Dried Bones 5-May
Wrok De onheilsbode Heidens Hart 15-Apr
Abatuar Perversiones De Muerte Putrefacta Dunkelheit 1-Apr
Holocausto War Metal Massacre NWN! Productions 1-Apr
Diabolical Messiah Demonic Weapons Against the Sacred Dark Descent 31-Mar
Necroblood Collapse of the Human Race Iron Bonehead 31-Mar
Deiphago Anthology Obliteration 26-Mar
Goatchrist Death Prayer Darkness Attack 24-Mar
Venenum Trance Of Death Sepulchral Voice 17-Mar
Hammergoat Ebola Hemorrhagic Fever Hammer of Damnation 15-Mar
Harvest Gulgaltha  Altars Of Devotion NWN! Productions 15-Mar
Perverted Ceremony Sabbat of Behezaël NWN! Productions 19-Feb
Haxxan Loch Ness Rising Hells Headbangars 17-Feb
Crurifragium Beasts of the Temple of Satan Invictus 30-Jan

SA2_.jpg SA1_.jpg
その他  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

The Headless Ritual : Autopsy (2013) 

アメリカはオークランドのデスメタルレジェンド、Autopsyの6thアルバムを紹介。
Peaceville Recordsよりリリースされた。

Autopsy6.jpg 

 1987年にex-DeathのChris Reifert氏を中心に結成し4枚の傑作デスメタルアルバムを残して1995年に解散し、パンクメタルバンドAbscessの活動にシフトするも1stアルバム"Severed Survival"20周年を期にAutopsyを再結成、翌年にはAbscessを解散して、もう一度こちらに戻ってきての2枚目に当たる。

 再結成後の彼らの作品はベテランとしての気焔を目いっぱいに見せつける渾身のデスメタル群であって、1st~2ndアルバムのような死臭がこもったデスメタルではなく、3rd~4thアルバムのような聞く人をコンフューズドさせるようなデスメタルでもない。場数を経て明らかに大人になったかのようなデスメタルである。それをつまらないと思う人もいると思う。特にこの6thアルバムはどうも音の軽さがあり、彼らのズルズルサウンドを十二分に引き出す形にはなっていないように感じる。

 しかしそれでもだ。これをAutopsyというバンドがやっていることに意味があると解釈する人もいるだろう。自分もその一人だ。やはり彼らの紡ぐサウンドはAutopsyそのものである。根底にあるベイエリアのスラッシュメタルに血生臭さをまき散らしたようなオールドスクールデスメタルの魅力…それがこのアルバムはもっともわかりやすい形で提示されている。彼らのようなベテランが第一線で活動し続ける意味を考えればそこには進化とか停滞とは別の次元のサウンドが体感できるのではないだろうか。

 最後に一言。何とか来日してもらえないものでしょうか。

Encyclopaedia Metallum - Autopsy
タグ: Autopsy  Abscess  Death  USA  2013 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Monolith : Amebix (1987) 

UKのメタル/クラストパンクバンド、Amebixの2ndアルバムを紹介。
UKのHeavy Metal Recordsよりリリースされ、以降相次いで再発された。近年では2016年にDissonance Productionsから。

Amebix2.jpg 

 メタル畑で生きてきた人間にとって、このAmebixというバンドはクラストの重鎮として名前こそ聞いたことあれど決して近い存在だとは思っていなかった。しかしこの数年、様々なウォー・ベスチャル・ブラックメタルバンドなどとのコンタクトを経て80年代のエクストリームなメタルとハードコアの影響が合い混じって現在にUGメタルシーンがあることを実感し、その中でこのバンドの名前も度々目にしたことで恐る恐る手を伸ばしたのがこのアルバムである。

 いわゆる自分の中でクラスト/ハードコアとして直感的に思いつくような一種の「明るさ」はこのアルバムを通して感じさせることはなく、UKの天気とも思わせるような薄暗さが支配している。演奏テクニックや曲展開なども秀でていて、粗暴さとは対極的であることから、「小難しくないVoivod」のようでもあるが、その薄暗さやミドルテンポの導入がそこに拍車をかけてこのアルバムだからこそ聞ける音楽性、そして世界観を構築している。それがブラックメタルにも通じるような作風になっており、結果的にかなり裾の広い支持を受けそうだと感じる。

 同時にこのアルバムは既に完成形であり何か手を加えたり、足し算や引き算も必要のない物であるように感じさせる。バンドとしても後にこのアルバムの存在はバンドの活動のターニングポイントだったと述べられているようだ。80年代を振り返るには既にかなりの年月が回り、単なるルーツとしての探索ではなく、ジャンルの垣根を超えて愛されるべき作品と言える。

Encyclopaedia Metallum - Amebix
タグ: Amebix  UK  1986-1990 
Harc Core  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

2017年上半期購入音源リスト 

 気付いたらもう7月になっていました。2017年も半分が既に過ぎ去っていました。最近、時間の流れが恐ろしいほど速く感じますが、これが年を取ったということなのかも。今年の上半期、購入した音源(トレード含む)を振り返ってみると計38枚。枚数としてはマニアの人から言わせれば少ないと思いますが、正直言うとそれらの半数以上はまだまともに聞き込めていなかったり…。そう考えれば自分の身の丈からいうとこれでも多いという状況でしょうか。良い意味で下半期は音楽に耳を傾ける時間を作りたいものです。

 以下、購入音源リストです。

【新譜:2017年】 10枚
Détruire - Goatvermin 
ABC Butchers Co. Ltd. - Butcher ABC レビュー済
Anthology - Deiphago
Detritivorous Kamigami - Reek of the Unzen Gas Fumes
Magnus Cruelty - Vomit of Doom
In... Requiescat in Pace - Gladiador
Master Satan's Witchery - Bestial Raids
Extermination Mass - Death Worship
War Metal Massacre - Holocausto
Sabbat of Behezaël - Perverted Ceremony

【旧譜:2016年】 12枚
Traitors to the Gallows - Blood Division
Blackground - Kalterit レビュー済
Ritual Goat Command 2003-2013 - Necroholocaust
Veneration of Armageddon - Goatblood
In Rebellion with Him by Nature - Maledictvs
Procession of Doom - Goatslave
S/T - Eucharist
Der Stürmer / Reek Of The Unzen Gas Fumes / Command / Fogged By Fleshflies - V/A
11a 666 - Sadistic Noise
Dusthall Desecrators Live Penang 2015 - Impiety / Infernal Execrator
Apocalypse War - Goatpenis
Utter The Tongue Of The Dead - Void Meditation Cult

【旧譜:その他】 16枚
Sparks of Separation - Formless Devotion
Devanation Monumentemples - Genocide Shrines レビュー済
Cult Of The Horns / Goatvermin - Cult Of The Horns / Goatvermin
Annihilation of the Kingdom of God - Necroholocaust / Zygoatsis 
Begräbnis / Estrangement - Begräbnis / Estrangement レビュー済
Wanderer of the Abyssal Plains - Indesiderium
Wrath of War - Thornspawn
Sacrilegious Unification Spawn of Abominable Darkness & Hate - Thornspawn / Istidraj
Gnosis Stained Khadga (Live in Kuala Lumpur) - Orator
Ritual de Obediencia a Lucifer - Goat Messiah
Superlative Darkness - Nigrummagia
Force Of Darkness - Force Of Darkness
United in Hell's Fire (Tribute to Goat Destroyer and Judas Isaksson) - Thornspawn / Kill
Live In Venray - Bestial Summoning
Culto de los Venenos - Anal Vomit / Ordo Caper 
Schizophrenic Noisy Torment - Necrobutcher

 下半期も良い音源に出会えますように。
タグ: 購入音源リスト 
その他  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Prologue : Risingfall (2016) 

日本は東京のへヴィメタルバンド、Risingfallのデモ音源を紹介。
CD-Rの自主製作でリリースされ、2017年にはBandcampでも公開された。

risingfall_demo.jpg 

 SNSなどでこのバンド名を見かけたのはそこそこ前のことだったような気もするが、この音源が公式にはデビュー音源なはず。Dues新宿で行われたウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック発刊記念イベントにこのバンドのVo.が遊びにいらしたときに御厚意でいただきました(多謝)。あの後もいろいろ公私共々忙しく、ようやくこの場で感想を記すに至り大変遅くなりました。とはいえ、それとこれとは別とばかりに率直な気持ちを述べよう。

 3曲入りのデモはどれも顔付きが異なる仕上がりで今後の方向性を占ううえでデモらしいデモだと言えよう。#01 "Livin' On The Edge"はシケシケのNWOBHMの雰囲気を帯びつつも展開するのはドイツのScannerの1stアルバム辺りを思い出させるB級パワーメタルでなかなかカッコよし。ヴォーカルのハイトーンはまだまだ安定しないところもあるが、それより安易なスタイルに逃げない潔さも好感。#02 "Kill By Wheels”は3曲中、最もスラッシュメタルの要素を感じさせる刻みが入りつつ、ダミ声のスタイルで攻め立てる。バンドの表現力の多彩さ(特に作曲)を感じさせる一方で、このスタイルだとあまりこのバンドの強みにあたる陰陽のコントラストがついておらずボヤけた印象を持った。#03 "Epilogue"は一転クサメロ全開の日本語歌詞がグッとくる昔ながらのジャパメタという感じのスタイル。昔の「鹿鳴館メタル 」みたいな感じ。

 「俺たちのスタイルはこれだ!こんなこともできるぜ!」というまさにデモとしての矜持を全うした音源であり、これからの活躍に期待が持てるものであった…と書いていたら、こんなライブ情報が飛び込んできた。

risingfall_live.jpg 

 凄いメンツ…なんてこったい。彼らはまさに今階段を一歩一歩着実に上っている…!いつかビックネームになってくれたらこのデモ音源を手に「俺はこの時から確信していた」と自慢しちゃおう。

Encyclopaedia Metallum - Risingfall
タグ: Risingfall  Scanner  Japan  2016 
HR/HM  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Necrobestiality Tales (Eternal Damnation) : Necrofucker (2012) 

ペルーのカルト・デスメタルバンド、Necrofuckerの1stアルバムを紹介。
ペルーのPentagram Recordsよりlim.300でリリースされた。

Necrofucker_1.jpg 

 1987年結成で、あのAnal Vomitの前身バンドだと言われている。1989年にデモ"Demencia Precoz"をリリースしたものの1992年からAnal Vomitの活動に切り替えたようだ。初期Anal Vomitはまだゴア趣味のあるUGデスメタル要素が強かったのだが、それはこのバンドの延長線スタイルだったようだ。その後、00年代にAnal Vomitの名前がGoat Semenとのスプリットを通じて台頭していった中、前身バンドのパーマネントメンバーであったWalter Profanador氏によって新たにメンバーが集められ、2009年に「再結成」されて作成に至ったのが本作である。

 ジャケットは部族の首狩りによる儀式が描かれており、酋長らしき人物の羽で飾られた衣装からもアンデス文明のナスカ社会を示したものであろう…といきなり真面目な書き出しから一転、飛び出すサウンドは南米ベスチャルもビックリのズタボロ崩壊カルトデスメタルである。このバンドの場合、ペルー産だからかいわゆるノイズグラインド的な凶悪さではなく、単純にまず演奏がヒドい。リズムが全く取れておらず、即興バンドなのではないかな?とか思ってしまうほど自由な気風に裏打ちされた崩壊さである。

 恐らくこのアルバムに手が伸びた人はAnal Vomit関連だから、という人が多いのではないかと思うが、それだとかなりガッカリする内容で、それよりももっと崩壊デスメタル好きという二ッチもニッチなマニアというかフェチにお勧めしたい内容である。というか個人的にはお勧めという感じではなく、こんな音源もありますよという程度だが…。しかし色々聞こうとしたらたまにこういう作品にも遭遇して、何やらホッコリするみたいなところはある。

 これ300枚しか出回ってないはずなのに当時、それなりの枚数が日本に入ってきていたような気がしていて末恐ろしい限りである。

Encyclopaedia Metallum - Necrofucker
タグ: Necrofucker  Anal_Vomit  Peru  2012 
Death  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Legions of the North : Fjorsvartnir (2012) 

デンマークのメロディックブラックメタルバンド、Fjorsvartnirの1stアルバムを紹介。
セルビアのGrom Recordsよりリリースされ、2014年には日本のHidden Marly Production(ZDRの国外バンドリリース部門)より再発された。

Fjorsvartnir_1st.jpg 

 知る人ぞ知るデンマークのPurification Kommando(2012年に解散済)のドラマーだったAzathil氏が2010年に一人で立ち上げたブラックメタルプロジェクト。Purification Kommandoは無慈悲冷酷系ウォーブラック、そしてもう一つ氏が参加しているBlodarvはUG系ペイガンブラックだった。それに対してこのバンドは90年代の北欧ブラックメタルを再現せんとばかりに構築された楽曲群で、どことなくDissectionだったり、Satyriconだったり…、地下感の薄いサウンドが飛び出してくるではないか。

 しかしながら決してそのようなメジャーバンドの猿真似というわけでもなく、どちらかというとその手の有名なバンドに影響を受けて出てきたフォロワー群の集団を思い出させる。様々なバンドがエポックメイキングな北欧ブラックメタルというスタイルを目の当たりにして、その影響を受けながらアイデンティティとオリジナリティの狭間でもがいていた90年代のことだ。

 恐らくあの頃にこのバンドが活動していたとしたら「良質なフォロワー」に留まっていた可能性が高い。しかしこのバンドを語るならまさに現在という時間がフォーカスされる。この時代にこの作品をやることに意味があるのではないだろうか。「オールドスクールなエクストリームメタル」として盛り上がった80年代回帰の流れの次にきているのは90年代回帰であろう。新しいものを産み出すのではなく、難しくこねくり回さないスタイルとしての北欧ブラックメタルに回帰するバンドとしてはなかなか面白い存在である。

Encyclopaedia Metallum - Fjorsvartnir
タグ: Fjorsvartnir  Denmark  2012 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

Leere : Kältetod (2005) 

ドイツの独りメロディックブラックメタルバンド、Kältetodの1stアルバムを紹介。
ドイツのWestwallEternity Recordsよりリリースされ、2010年にはEternity RecordsよりデジパックでのCD盤で再発された。本稿もその再発盤より。

kaltetod_1st.jpg kaltetod_1st_re.jpg
(左がオリジナル、右が再発)

 Kältetodは以前に紹介したEternity Recordsのレーベルコンピレーション盤で存在を知ったのだが、とにかくあの収録曲"Ätherwinde"の寒々しくも流麗でありながら疾走感のあるメロディックブラックメタルは素晴らしいものがあった。それが2005年に作られたものの当時の作品に使われなかった未収録曲だったということで、ではこの2005年にリリースされた1stアルバムは如何ほどのモノかと後追いで飛びついたのであった。

 アルバム名はドイツ語で「空虚」を意味し、神秘的なシンセサウンドによるイントロ"Einführung"から、10分超の長尺曲である"Wiederhall Der Leere"は期待していた疾走感のあるメロディックブラックメタルが展開されるが、そのタイトルが「空虚のエコー」ということでデプレッシブ感が強い。更にその後に続く楽曲はミドルテンポの実直なメロディをベースにした内容で想像とは異なるものだったがこれはこれでクオリティの高さが光る。

 再発盤はオリジナルで収録の有った"Hypnos"が削られて、代わりに2曲追加されており、そちらはややデプレ感が薄れているため、デプレッシブブラックが不得意な人にはこの追加曲の方が好みかもしれない。なお、その"Hypnos"とそれから"Ätherwinde"がめでたくBandcampにて公式で公開されており、楽曲コンプができずに困っていた人にはうれしい対応である。

Encyclopaedia Metallum - Kältetod
タグ: Kaltetod  Germany  2001-2005   
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

We Bring the Goat Massacre on the Men's World : Goat Vengeance (2005) 

ブラジルのゴートメタルバンド、Goat VengeanceのEP盤を紹介。
ドイツのNecromancer Recordsより7"盤でリリースされた。

GV_EP.jpg 

 "Goatwatchers United - Satans Goats Tribute"という4wayスプリットをご存じだろうか。Goatが名前についているバンドの企画盤である。そこにGoat Semenが参加したためごく一部のマニアからは有名になった作品である。そしてこのGoat Vengeaceも一曲提供している。その記憶があったためにこのEPを買ってしまった。きっとマニアックな内容であろうと。それは当たっていた。とてつもないマニアックな作品だった。

 かなりのゴミ感がある。リズムを取る気があまりない演奏や、絶妙にやる気が足りないヴォーカル(→ここが重要でただ単に気の抜けたヴォーカルなのではない)、間の抜けたギターリフなどなど脱力系のゴミ感なのだが、どうも謎の魅力を感じる。メロディの使い方に中毒性があるのだ。そうなってくるとそのそのリズムのズレ方にも魅力を感じてきてしまう。いかんぞ、これはいかん。

 こんなものを褒めてはいけない。こんなものを聞いていてもドヤ顔などしてはいけない。そういうものだ。こういう音源は評価されてはいけない類のものだ。たまたまこのアルバムを聞き終わった後、Hades Archerの"Penis Metal"を続けて聞いたのだが、やはりウォー・ベスチャルとしての質の差があまりに歴然としている。でもこういうゴミ音源もたまには楽しみたくなる時もある。

Encyclopaedia Metallum - Goat Vengeance
タグ: Goat_Vengeace  Brazil  Z級  2001-2005 
Black  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top